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子どもがうつ病に。親や家族ができることとは?

しゃーごん

保育士/チャイルドカウンセラー

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こんにちは!保育士母さん、しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日おたよりフォームにこんなご相談をいただきました。

【ペンネーム:ユーリンさんより】
はじめまして。教えてください。
娘がうつ状態になっていて、初めてのことで、どのように接したら良いか分かりません。
戸惑っています。
うつ病発症した時は、どのような治療されましたか。薬を飲んでましたか。

今回はこちらの質問にお答えしながら、私がうつ病闘病中に家族にしてもらった関わりの話をしていきます。

私は医学の専門家ではありませんので、あくまで個人の闘病体験談として参考にしていただければ幸いです。

▼うつになった年齢や症状の程度によっても対応が変わる

私は21歳の頃に1回、28歳の頃に1回、うつ病の闘病経験があります。どちらも同じ心療内科に通い、同じ主治医の元に治療を行いましたが、治療の内容はそれぞれで少し異なっています。

私の場合は1回目のほうが病気の発見が遅れた分、症状の出方がひどく、完治するのに時間がかかりました。ですから治療内容も主治医の診療だけでなく、心理師の先生のカウンセリングも受けたり投薬治療も行ったりしました。

2回目は1回目に比べると症状がひどくなかったので、主治医の診療と投薬治療を行いました。しかし治療の途中で妊娠が発覚したので、それからは経過をみながら投薬治療を控えてもらいました。

このように同じ私というひとりの人間の闘病でも、病気の症状や望む治療によって最適な治療方法というのは変わってきます。

そのため今回のご相談者さんのお子さんの年齢が何歳なのかによっても、できる対応が変わってきます。私のように成人してからと、小学生や中学生の場合では、望ましい治療方法や親として必要な関わりの程度も異なります。

ご相談者さんがおっしゃっている「うつ状態になっていて」という文面から、すでにうつ病と診断されたり、専門医に相談されていたりするのか、もしくは気分が落ち込んでいる状態のことをおっしゃっているのか判断できかねるのですが

まずは専門医と相談して、お子さんに合う治療の方向性を決めていくのがいいんじゃないかと感じました。

▼うつ病は早期発見と早期治療が大切

私は現在、2回のうつ病経験を乗り越えて完治し、元気な日々を送っていると言えるようになりました。その回復の過程には家族の理解と協力が必要不可欠でした。

特に最初のうつ病闘病の時は、私が大学生の時だったので実家の両親にとても心配をかけました。それまで大きな病気もしたことがなかったので、当時は私の両親も今回のご相談者さんのように戸惑いの気持ちもあったかと思います。

うつ病の症状が軽いうちは、私も含め家族みんながまさかうつ病の症状だと思っておらず「気の持ちようだ」とか「ちょっと落ち込んでいるだけ」のように考えていました。

それもあり心療内科に行ったのも、うつ病の診断がついたのも症状がかなり深刻な状態になってからになってしまいました。

私にとっても「まさか自分が」という気持ちでしたし、家族にとっても「まさか子どもが」という気持ちだっただろうと思います。

しかしその時、私にあったもうひとつの気持ちとしては、この状態は「私が悪い」とか「自分の力でなんとかしなければいけないもの」ではないんだと思えた安心感もありました。

その時すでにがんばりすぎだったので、これ以上がんばらなくていいんだと思えてやっと心身を休めることができるようになりました。症状の出始めから治療開始まで半年ほどの期間が過ぎていました。

そしてこの1回目のうつ病闘病から数年が経ち、回復したと感じるようになるとまた私はがんばる生活を送るようになりました。

そうしたらまた2回目のうつ病になっていました。「仕事に行きたくない」など憂鬱な気持ちになり始めてからは1〜2ヶ月経っていましたが、病気を疑う決定打となったのは交通事故を起こしたことでした。

その時に「ちょっとやっぱり本来の自分ではないかもしれない」と思い、1回目の治療でお世話になっていた心療内科に行きました。この時心療内科に行くハードルは随分下がっていたので1回目よりは早い発見と早い治療開始をすることができました。

私がこの自分自身の経験を通して思うのは、うつ病は早期発見と早期治療がとても大切だということです。

症状が深く進行してからだと、本来の自分に戻るのにかなり時間がかかってしまいます。実際に私の1回目のうつ病のときがそうでした。

自分や家族に少しでも精神的な不安や憂鬱な状態が続いたら、専門医に相談するなどしてほしいと思います。

▼うつ病闘病を支える家族ができること

私もうつ病闘病の際は、家族にしてもらったサポートが必要不可欠でした。その中でも回復を助けてくれたと思っていて感謝していることが以下の内容です。

ありのままの自分を受け入れてくれた

以前の記事でもご紹介したことがありますが、何もできない自分でも「そこにいてくれるだけでいい」と存在を肯定してくれたのがとてもありがたかったです。

うつ病になっている時は、心身を休めた方がいいと頭では分かってはいるのですが、気持ちが追いつかずつい焦ったりがんばろうとしたりしていました。

もちろん家族にも迷惑をかけたくないので、「早く元に戻らないと。よくならないと。」と常々思っていました。

しかしすぐによくなるわけもないので、その状態に絶望して「自分なんて存在価値がない」のように考えてしまい希死念慮が出てしまうという悪循環に陥っていました。

ですからそんな状態の時に「何もしなくていいから。がんばらなくていいから、そこにいてくれるだけでいいから。」と言ってくれた家族のスタンスには本当に救われました。

考え方や気の持ちようだとせず病気を理解してくれた

うつ病などの精神疾患は、症状がパッと見て分かりにくいですよね。ですから一般的に、憂鬱な気分の症状に対しても「気の持ちようだ」とか「こんなふうに考えて切り替えたら」とアドバイスされることがあるんじゃないかと思います。

しかしうつ病は、脳の働きに何らかの問題が起きて発症すると考えられています。

脳の中では、情報を伝達するためにさまざまな神経伝達物質が働いていますが、一説ではうつ病は、その神経伝達物質のひとつが減ることで引き起こされるのだということを、私もうつ病を闘病していく中で学びました。

そのため私がうつ病闘病中は、特に母がうつ病のことを理解しようとしてくれて、「〇〇(私)のせいじゃないし、考え方が悪いわけでもない。脳の何とかっていう物質が今は働いていないだけでしょ♪」と言って励ましてくれていました。

このように母が病気を理解しようとする姿勢は、私が自分を責めてしまう気持ちを随分軽くしてくれたと思っていて本当に感謝しています。

私はこの1回目のうつ病闘病中に何度も「目に見える分かりやすい病気ならいいのに」と思っていました。例えば、骨折して包帯を巻いているとか、目に見える怪我や病気ならどんなに理解を得られるだろう。のように考えてしまっていました。

当時うつ病闘病のことはあまり家族以外に言わないようにしていて、学校などで接する友達には何でもないように振る舞っていたので、とても精神をすり減らしていました。

そのため家で家族が自分や病気のことを理解してくれるという安心感はとても大きなものでした。

▼病気は治る!本来の姿に戻れると信じて

私はもしうつ病だと診断されておらず、そのままがんばりつづけてしまっていたら、いま元気にここにいるかどうかも分かりません。

つまり、うつ病と診断されて必要な治療をしたからこそ、救われたのだと思います。

うつ病は治すことができる病気です。人によってどれくらいの期間がかかるか分かりませんが、きっと本来の姿に戻るときがきます。

「人が変わってしまって、もう一生戻らない」というわけではないですから、闘病を支える家族の方にも、うつ病が治った未来を信じて焦らず見守ってほしいと思います。

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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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