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子どもの遊び食べに困ったら、いっそ一緒に遊んでみるのはどう?

しゃーごん

保育士/チャイルドカウンセラー

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こんにちは!保育士母さん、しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日、子育て中のママさんからこんなご相談をいただきました。

【ペンネーム:PONさんより】
もうすぐ1歳になる娘がいるのですが、食事の際に食べものをポイポイ床に落とします。
何でも自分でやりたいので、おやきのつかみ食べや、スプーンにご飯などを載せてトレーに置くと、自分でスプーンで食べます。
ただ、後半に飽きると床に落とし始めます量は適量だと思います。(もっと食べれそうな気もします)
飽きてきたら、少し温めるとまた食べることもありますが、どんな対応をしたら良いでしょうか?もし良かったら教えてください。

今回はこちらの質問にお答えしながら、子どもの遊び食べについてのお話をしていきたいと思います。

▼なぜ子どもは食べ物で遊んでしまうのか

親の子どもの食に関する悩みは離乳食期から始まって、少食や偏食、詰め込み食べや過食、そして遊び食べ…と、本当に悩みが尽きないですよね。

今回のご相談では「床に食べ物をぽいぽい落としてしまう」という、お子さんの遊び食べの行動にどう対応すればいいのかお悩みですね。

しかし、そもそも遊び食べは子どもが成長していく過程で当たり前に起こる行動です。離乳食が進んで、これまで食べさせてもらうだけだった赤ちゃんが、自分で食べられるようになる頃(離乳食後期:1歳前ごろ)から見られ始めることが多いのです。

今回のご相談内容でもおっしゃっている「食べ物をわざと落とす」という行動の他にも、食べ物に手を入れてぐちゃぐちゃにしたり、食器や食具を投げたり、飲み物に食べ物を入れたり、スプーンやフォークで食器を叩いたり、食事中にウロウロしたり…などの行動があります。

そしてその遊び食べがなぜ起こるのかというと、ほとんどの場合は子どもの好奇心によるものです。子どもは大人と違って「物事を目で見ることや頭で考えることで理解し判断する」という発達段階にいません。

特に乳幼児期は自分の目の前にあるものを、五感をフルに使って認識しようとします。発達心理学の父と言われるピアジェの「発達段階論」でも、0〜2歳は「感覚運動期」と呼ばれ、吸う・触る・なめる・見る・叩くなどの手段で、あらゆる感覚を用いて物事を把握しようとすると言われます。

ですから食べ物で遊んでしまうという大人にとっては「行儀が悪い行動」でも、子どもにとってはそんな概念も悪気もなく、ただただ「やってみたい」という好奇心や発達段階からくる行動ということになります。

そのため特に離乳食期や1歳ごろのお子さんにとっては、食べ物で遊んでいるのとおもちゃやブロックなどで遊んでいる感覚は同じで「食べ物で遊ぶことは行儀が悪いことだけど、わざとやっちゃおう」とは思っていません。

ただただ目の前にあるものを自分で触って確かめたり、これを落としたらどうなるだろう?という好奇心で行動したりしているだけなのです。

ですからまずは遊び食べは悪いものではなく、子どもの成長過程で起こるごく自然なことと認識することが大切です。

子どもが遊び食べを始めてふざけて遊んでいるようにしか思えなくても、やめさせようと必死になったり、育て方が悪いのかと落ち込んだりする必要もありません。

しかし、親としては食事のマナーを教えて行儀よく食べてほしいと願う気持ちがありますよね。子どもの好奇心や発達段階を大切にしながら子どもの遊び食べを正していくには、どのように対応していけばいいのでしょうか。

▼遊び食べにどう対応すればいいか

今回のご相談者さんは、1歳の娘さんが食事に飽きてくると食べ物を床に落とし始めるとおっしゃっています。

遊び食べが起こる理由については、大前提としては子どもの発達段階や好奇心が影響していますが、単純にお腹が満たされたりお腹が空いていないと起こることもあります。

そのため、量が適量でお腹いっぱいになっていると感じたらすっぱりやめてもいいと思います。もし親御さんの感覚でまだ食べさせたいと思えば、温め直すなど対応をして食べてもらうのもいいですよね。

そして、子どもが食べ物を落とし始めた時の声かけとしては、「だめ!」や「こら!しない!」などと怒るように叱るのではなく、「食べ物は落とさないよ。食べ物は遊ぶものじゃないからね。食べてもらえなかったらお母さん悲しいよ。」などと、理由と一緒に普通のトーンで伝えるのがおすすめです。

なぜなら、先ほどお伝えしたように1歳のお子さんの場合だと悪気があって落としているというよりは好奇心からくる行動の可能性が高いからです。

また、もしかすると「落とす」という行動を試したい意欲が高まっている時期かもしれませんので、日常の遊びの中で落とす行動をたくさん取り入れてみるのもひとつの方法です。

高いところから下にあるかごにおもちゃを落としたり、箱に穴を開けてその穴からボールを落としたり、ぽっとん落としを作ってみたりなどですね。

子どもにとって今興味のある行動が、日常の遊びで満たされると、その行動を食べ物でする必要がなくなることがあります。

▼子どもの遊び食べは遊び心で乗り切ろう

実は私自身も、子どもの食の問題については離乳食期から頭を悩ませてきました。2歳半の娘はもともと始めた頃から少食で何でも食べるタイプではなく、現在も食べムラがありますし偏食気味です。

ですから、食べさせるものだけでなく、食べる環境も工夫しないとなかなか食べてくれず、すぐに席を立とうとしてしまいます。

このように、娘は食べたいより遊びたい意欲のほうが強いので、せっかく作ったのに全然食べなかったり、食事中に「飽きてきてるけどもっと食べてほしい!」と思ったりすると、ついイライラしてしまいます。

しかし食事がイライラする時間になると、親も苦痛ですし子どもも楽しく食べる経験を積むことができなくなってしまうので、それはできるだけ避けたいと思っています。

そのため最近は私も悩みながら、娘の遊び心を満たす方法を色々と試してみています。

パペットを使う

基本的には自分でスプーンやお箸を使って食べるのですが、自分で食べていると進みが遅いときや食べたがらないときがあります。

そんな時は親が食べさせようとするのですが、それでも食べたがらないことや口を開けようとしないこともあります。

そうなったらパペット(手にはめるタイプの人形)を使って、娘の食べる様子を応援したり、パペットでスプーンを持って食べさせたりしています。すると楽しい雰囲気になって食べてくれることがあります。

よく噛んでほしい時はパペットと一緒に「もぐもぐもぐ」と言いながら、噛む動きを真似てもらうこともあり、これは詰め込み食べの防止にもなっています。

レストランごっこ

おかずやご飯などが数品あるとき、一気にプレートで出すと好きなものしか食べないことってありますよね。

そんな時はレストランのコース料理方式で、一皿食べたら次の一皿を運んでいきます。そうすると一気に出す時よりも食事が進むことがあります。

お店屋さんごっこが好きなお子さんには、親がお店屋さんになりきってもらえたらとても嬉しいですし楽しい雰囲気になりますよね。

楽しみを最後にとっておく

娘はこの夏スイカが大好きになりました。なので「全部食べたらスイカを食べよう!」と最後に楽しみを用意するのもひとつの方法としてよく取り入れています。

▼食の悩みは尽きないのは子どもを思うからこそ

子どもが心身ともに健康に成長するために、食事は必要不可欠ですよね。だからこそ子どもが食べないと心配になりますし、遊び食べをするとつい怒ってしまうことがあるかもしれません。

しかしそれは子どもの健康や成長を願う親心があってこそです。

食事は毎日3回ずっとやってくることですから、親も子どもも食事の時間が辛くならないように、適度に力を抜いてやっていきましょう!

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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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