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私の育児の指針となった本と育児書を読むときに大切にしている心得

しゃーごん

保育士/チャイルドカウンセラー

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こんにちは!保育士母さん、しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

8月も最終日!読書の秋が近づいてきましたね。今回はわたしの育児の指針になっている本の紹介と、育児本を読むときに大切にしている心構えについてお話します。

▼子どもに関わる人に読んでほしい名著

佐々木正美:著『子どもへのまなざし』(1998)
佐々木正美:著『子どもへのまなざし』(1998)

わたしが紹介したいのは児童精神科医の佐々木正美先生の本『子どもへのまなざし(1998)』です。

こちらの本は、のちに続編が2冊出版されていて、『続・子どもへのまなざし(2001)』『完・子どもへのまなざし(2011)』の3冊シリーズとなっています。

わたしがこの本に出会ったのは、大学で教育学を勉強している頃でした。その頃はまだ自分が親になる想像はついていませんでしたが、子どもに関わる仕事を夢見ていた時に読んでとても感銘を受けた本のひとつです。

『子どもへのまなざし』は初版が1998年なので、今の子育て世代が幼少期にあたる頃で、わたしたちの親世代が子育て真っ只中という時代に出版された本です。

そのためデータや時代背景がいまと合わない部分は多少ありますが、子どもに関わる人に向けたメッセージとして今も昔も変わらず響く言葉がとても多いです。

そして佐々木正美先生の著書は、そこから2017年にお亡くなりになるまで様々なテーマで出版されていて、わたしも多くの著書を読ませていただきました。

児童精神科医である佐々木先生は、ご自身が発達障害を持つお子さんのお父さんということもあり、専門家でもありながらご自身の子育てにおける経験なども多く記されています。

例えば、療育の仕事で対応に迷った時は『発達障害の子に「ちゃんと伝わる」言葉かけ(2015)』や『発達障がい児の子育て〜ママたちが見つけた大切なこと〜(2012)』などをとても参考にさせてもらいました。

世の中には子育てに関する本がたくさんあって、書店にいけば本棚に目を引くようなタイトルがたくさん並んでいますよね。わたしも日頃子育て中の親御さんと接していて、おすすめの育児本を聞かれることがあります。

しかし私は本を選ぶ際に「誰が書いた本なのか」がとても大切だと思っているので、佐々木先生の本の中から、その保護者の方が抱えているお悩みに合いそうな本をおすすめすることも多いです。

▼佐々木先生の著書で共通して言われている子育ての指針

過保護でOK!気をつけるのは過干渉

子育てにおいて「過保護はいけない」と思っている方は少なくないのではないでしょうか。しかし佐々木先生は、親にはむしろ過保護になってほしいとおっしゃっています。過保護というのは、子どもの望みを聞き、それに応えてあげることです。

過保護で甘やかしすぎたら子どもがダメになるなんてことはなく、子どもの望みを十分すぎるほど応えてあげられる過保護な親は滅多にいるものではないそうです。

ただ、気をつけたいのは過干渉。子どもが望んでもいないことを先回りしてやってしまう親はたくさんいるのだそう。これは過保護ではなく過干渉です。

子どもにとって親の存在が、重荷や負担に感じられるのは、親の過剰な期待や干渉があるときだそうです。親としては、子どもの将来をより豊かなものにしてあげたいという、思いやりや愛情のつもりが、子どもにとっては負担になるということですね。

待つことの大切さ

佐々木先生は、教育や育てるということは待つことだとおっしゃっています。「ゆっくり待ってあげるから、心配しなくていいよ」というメッセージをどう相手に伝えてあげるのか、ということです。

そして先生は、「いろんな発達や成長は、育児書に書いてあるのより、すこしゆっくりめでいいのだ」ともおっしゃっています。

育児をするうえでもっともたいせつなことは、子どもに生きていくための自信を持たせてあげることです。それには子どもにとって、最大のサポーターであり理解者が親なのだということが、子どもにつうじればそれでいいのです。あとはいらいらしたりあせったりしないで、じっくり育児に取り組めばいいのです。
子どもへのまなざし』(1998)佐々木正美

そして親が子どもの様子にイライラしていたり、焦っていたりすると、子どもはこのままではいけないんだと不安になり、親以上に焦燥感を持つそうです。

待つという姿勢は、親が子どもを十分信頼しているという気持ちを伝えることにもなります。

「待つ」というのは、傍観していればいいというわけではありません。大切なことはしっかりといって聞かせる必要があります。根気よく繰り返し伝えることはとても大切です。しかし、いつ行動するかは子ども任せにして、待ってあげる。あるいは手伝ってあげるのです。できないからといって、せかしたり叱ったりしないことです。この「子ども任せ」がポイントです。こうすることで、子どもの自主性、自立心が育っていくのです。
抱きしめよう、わが子のぜんぶ』(2006)佐々木正美

ありのままの子どもを受け入れること

人間というのは、どこかで全面的に受容される時期があればあるほど、安心して生きていけるのだそうです。

ありのままの自分を承認されるということは、子どもにとってはこのままで私はいいのだという安心感、すなわち自信になります。

「親が僕のことを不足に思っている」と感じる子どもは、子ども自身も親のことを不足に思っているのです。親が子どものことを「ありのままでいいよ」と思っていれば、子どものほうでも、「僕にとっては、そのままのお父さん、お母さんで十分だよ」と思っているわけです。そういう関係になるわけです。親が子どもにたいして、「まだあそこがだめだ、ここがだめだ、あるいは、ここがこうなればいいな、あそこがああなればいいな」と思っているうちは、子どものほうだっておなじように、親にたいして不足だらけに思っているわけです。こういうことは人間の心理の、人間関係の鉄則なのです。
『子どもへのまなざし』(1998)佐々木正美

私はこの一節を読んで、その通りだなと思いました。親だって完璧じゃないのに、なぜ親は子どもにいろいろと求めてしまうんでしょうか。子どもも親もありのままでいいんですよね。

このように、佐々木先生の本には子育てをラクに考えられるような言葉や、本質的なメッセージがとても多いです。

▼育児書を読むときの心得

わたしは育児が始まってからは、スキマ時間に本を電子書籍で読むことが増えました。Kindleの読み放題にも登録しているので、時間があるときにスマホやタブレットで本を読んでいます。

佐々木先生の本は、Kindleの読み放題でも数冊読むことができます。今読み放題になっているのは、『佐々木正美先生の子育てお悩み相談室(2016)』『花咲く日を楽しみに 子育ての悩みが消える32の答え(2014)』『「育てにくい子」と感じた時に読む本(2008)』です。

もし佐々木先生の本が気になるという方は、スマホがあればすぐに読めますのでぜひ読んでみてください。

Kindleの読み放題は、30日間は無料でお試しもできます。わたしは月額980円でも利用価値があると思ってずっと続けていますが、まずはお試し期間に読んでみるのもいいと思います。

そして、わたしが全般的に育児書を読むうえで気をつけていることがあります。

わたしも日頃から書籍やインターネットで子育てに関する情報を探すことが多く、知っていることが増えれば子育てで試せることも増えるので、情報を取り入れるのは良いことだと思っています。

ただ、その情報を鵜呑みにしすぎたり、うまくいくはずと思いすぎることには注意をしています。

子育て中の方には「子育ては育児書通りにはいかないから育児書は読まない」という方もいらっしゃいますが、子どもの育ちに関わってきた先人たちの知恵が集まったものが育児書なので、全く遠ざけるよりは適度に取り入れるのがいいと思っています。

そしてその通りにする前提ではなく「試す手札を蓄える」イメージで読んでいけばいいと思うのです。

子どもの育ちに関わる仕事をしている人などが実践している「子どもとの関わり方のコツ」はあるとしても、すべての子どもに共通して必ずうまくいく方法というのは存在しません

ちなみにわたしの体験談で、産後に寝かしつけに悩んでいろいろな本を読んでいた時期がありました。その本の中には、読んで気がラクになったものもあれば、自分には到底実践できないようなことがハウツーとして書かれていて、追い詰められるような気持ちになるものもありました。

子育ての考え方は多種多様です。読んでいて自分の気持ちがラクになる本かどうかで、自分が子育てで大切にしたいことに気づくこともあります。

世の中には育児書に限らず、育児に関する情報がありふれているからこそ、自分が大切にしたいことを見失わずに、情報を取捨選択してくことが大事だなと思っています。

<その他SNSでも子育てに関する情報発信をしています>
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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