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夫婦で教育方針が合わない時、夫婦で歩み寄るために実践してよかった3つのこと

しゃーごん

保育士/チャイルドカウンセラー

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こんにちは!保育士母さん、しゃーごんです。

現在、保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。

先日わたしのInstagramアカウント宛にこんなご相談をいただきました。

こんにちは。いつもストーリーや投稿など共感したり楽しく見させてもらったりと拝見しています。
相談にのっていただきたいのですが、、1歳半の息子と半年の息子がいるのですが
上の子の1歳半の子が今まではごはん前はエプロンをつけさせて椅子にだっこしながら座らせて一緒にご飯を食べています。
最近になるとごはん中椅子から立って食べたり歩き回りにいったりすることが増えました。私の育児のやり方としては、人それぞれですが、赤ちゃん返りも出てきているため叱らず見守って座って食べられた時にはたくさん褒めてあげて、本人も褒められることで嬉しい表情を浮かべる時もあるのでいずれまた立たずに食べられたらいいねぐらいで見守るようにしています。主人が無理やり座らせたらぐずることもあるので無理やりされると大人でもそうですが子どもも嫌だし食事の時間=楽しくないもの、嫌な時間と本人が思っても嫌なので。
ですが主人はしないといけないこと(座って食べることは)きちんとしとかないとという方針らしく、私はこういう方針と伝えるとじゃあその方針ですれば?俺はこの方針でするしと一点張りで私も言葉を失いもういいわと返事だけして喋っていなくて。
普段私の方が子どもといる時間も長いので子育ての方針を言われると精神的にまいってしまって昨夜子どもが寝てから1人で散歩しながら泣いていました。
しゃーごんさんならどうされますか?

今回はこちらのご相談内容をもとに、夫婦で教育方針が違う時の心の持ち方など、わたしなりの考えをお話していきたいと思います。

▼夫婦で意見がバッチリ合わないこともある

今回のご相談のケースでは、ご主人と子どもの食事の時の対応について意見や方針が分かれているということですね。

子どもの教育方針について、夫婦で方針が違うということはよくあることだと思います。どんなに似た価値観で結婚した夫婦だとしても、子育てに関してはお互いが親になって初めて相手の感覚を知ったということもありますよね。

夫婦はそもそも他人なので、もともとどんなに似た価値観を持っていても完全に相手と同じ考えになることは不可能だと思っています。

そのため、まずは夫婦で意見がバッチリ合ったらラッキー!くらいに思うほうが、子育てをするうえで気がラクになります。

今回のケースでは、普段お子さんと長い時間を過ごしているのはご相談者さんであるお母さんということで、子育ての方針を言われると精神的にまいってしまうとおっしゃっています。

たしかに、普段子どもと多くの時間向き合って子育てをがんばっているお母さんにとっては、ご主人に育児のダメ出しをされたり、アレコレ口出しされたりすると辛くなってしまいますよね。

わたしも日々育児をしていて、夫と意見が合うことばかりではないので、お気持ちがすごく分かります。

ただ、子どもにとっては夫婦の仲がいいことが、子どもに何かしてあげたり、しっかり教育やしつけなどをすることよりも何倍も大事だと思っているので、特に子どもの前では言い合いや喧嘩をしたくないと思って生活しています。(思ってはいますが、できないことも多々あります。笑)

ちなみに今回のご相談のケースですと、私はご相談者さんがおっしゃっている「無理矢理させるのではなく、できたら褒める」という方針にとても共感しています。

わたしも同じ状況だったらそのように対応するだろうと思いますので、もしわたしが夫婦間で今回のケースのように意見が割れたとしたら、どのようにするか考えてみます。

▼夫婦で歩み寄るためにどうするか

お互いに気持ちが落ち着いている時に話し合う

わたしたちも夫婦間で意見が食い違うできごとがあった時は、お互いカッとなっていたり冷静じゃないことが多いです。そんな時に言い合ってもあまりいい時間にならないし、それが子どもの前だとなおさら良くないと思っています。

そのため一旦日を改めるなどして、お互いが冷静に話せる状況にいるときに、「食事のことなんだけどね…」と「自分はこうしたいと思っている」ということを話したいと思います。

今回のご相談のケースでは、食事の席で意見が割れた時「私はこういう方針と伝えるとじゃあその方針ですれば?俺はこの方針でするしと一点張りで私も言葉を失いもういいわと返事だけして喋っていなくて。」とおっしゃっています。

きっとその時はむなしさや悲しさがあったと思うのですが、激しい言い合いに発展していないのは素晴らしいですし、一旦ご自身の気持ちを落ち着ける行動を取っていらっしゃるのはなかなかできることではありません。(私も見習いたいです…!)

ですからまた日を改めて、ご主人と冷静に話し合う機会を持っていただくのはどうでしょうか。

わたしたち夫婦は、一緒に散歩しながらやドライブしながらなど、お互いの気持ちが落ち着いている冷静な時にいろんな話をすることが多いです。

方針がどうしても合わない時は役割分担と考える

話し合ってみて、夫婦で同じ方針に落ち着けばいいのですが、そうならないこともありますよね。

話し合ってみても方針がどうしても合わない時は、役割分担でお互いに足りないところを補い合おうと考えると気がラクになるかもしれません。

今回のケースですと、お母さんは「無理やりさせるのではなく、できたら褒める」という方針で、お父さんは「しないといけないことはきちんとしないと」という方針です。

わたしは個人的にはお母さん側の方針に共感してはいますが、お父さんの言うことも一理あるとは思います。親として子どもに食事のマナーを教えていく必要はありますので。

しかしその時の伝え方が高圧的だったり、必要以上に怒っていたりする必要はありません。もしすぐに座って食べることができないとしても、ただただ普通のトーンで「座って食べようね」と言い続けるだけでいいと思うのです。

もしも私がご相談者さんなら、夫が言う「しないといけないことはきちんとしないと」という方針は尊重しつつ、言い方だけ気をつけてもらうようにします。

今回のケースのように、お母さんのほうがお子さんと触れ合っている時間が長いなら、子どもが圧倒的に影響を受けるのはお母さんです。

そもそも子どもと過ごす時間が短いのに、それでいて子どもに無理矢理させようと働きかけたり、しつけなければという意識で接してしまうと損するのはお父さんです。

子どもに嫌われたいと思って過ごしている親はいませんよね?でも子どもが望んでいないことを無理矢理させても子どもに好かれる結果にはなりません。お父さんがこれから何年もかけて良好な親子関係を築いていくためにも、子どもを厳しくしつけようとしなくていいと思っています。

しかしそれでもお父さんの意見が「しないといけないことはきちんとしないと」という方針で変わらない場合は、言い方だけには気をつけてもらいながら「しないことを伝える役割」を取ってもらうようにします。

どうしても見過ごせないときは、そうしたい根拠を示して説明する

今回のケースでは、私は言い方さえ気をつけてもらえれば、「座って食べようね」と普通のトーンで言ってもらう分にはいいかなと思うタイプですが、もしかするとそれさえ言わないでほしいと思う方もいらっしゃるかもしれません。

そんな時は、なぜ自分がそう思うのか、どうしてこういう方針にしたいと思っているのか、根拠となる書籍や専門家の意見などを交えて説明します。

きっと夫からしてみても「なんとなくこう」と言われるより、「この前読んだ児童精神科医の方が書かれた育児本にこう書いてあって…」と言われた方が納得感が強くなるんじゃないかと思うのですね。

「この本を参考にして、私はこうしたいと思ってるんだけどどう思う?」と聞いた時に、それでも厳しくしつけたいと言うとしたらそれなりに理由があるはずです。

今回のケースで参考になりそうな書籍から食事の時に厳しくしつける必要がないと思う根拠をひとつ紹介します。

先日の記事でも紹介した、児童精神科医である佐々木正美先生の『佐々木正美の子育て百科(2018)』という本からの一節です。

食事というのは楽しくなければ食が進みません。食事は人生の中で、とても大きな楽しみのひとつです。けれども、教育者や教育に熱心な親たちは、食事の時間に教育をしようという間違いをしがちです。食事のときにマナーや好き嫌いなどのしつけをしようとするのです。立派な教育者であれば、どうしたら楽しく食事ができるのかを第一に配慮すべきです。食事を楽しくする条件を満たしたうえで、できるだけたくさん、内容の豊富なものを食べるように考えればいいですね。食事の時間に、事細かい注意や教育のために頭を使いすぎては食べる意欲もなくなるでしょう。
佐々木正美の子育て百科』(2018)佐々木正美

佐々木先生は、食事の時間は訓練や教育の時間ではないとおっしゃっています。小さい時から過剰なマナーは必要なくて、楽しい食事ができるようになってから、基本的な最低限の社会的ルールを教えればいいそうです。

子どもが食事の時に、どうしたら安らいで楽しく過ごせるかに最大の配慮が必要だとおっしゃているのを知って、わたし自身も子どもとの食事でこのことを大切にしています。

また、子どものしつけに関して、佐々木先生の別の本『花咲く日を楽しみに 子育ての悩みが消える32の答え(2014)』ではこのようにも言われています。

「子どものしつけは厳しいほど効果がある」と思っている方は少なくありません。それはおそらく、その方が育ってきた家庭の文化なのでしょう。それを一概に「いい」「悪い」というつもりはないのですが、こうやって子どもの精神科の仕事をしていると「厳しいからいい子に育つ」とはいえないことがよくわかります。問題行動があって精神科を訪れる子の多くが、親から厳しく育てられた子どもだからです。逆にやさしくされすぎて問題行動が出た子を見たことはありません。私がしつけのキーワードとしてあげているのは、①穏やかに、②繰り返し言って聞かせて、③できるようになるまでゆっくり待ってあげる、という3つです。
花咲く日を楽しみに 子育ての悩みが消える32の答え』(2014)佐々木正美

今回のご相談者さんのお子さんもまだ1歳半です。「いいこと」「悪いこと」の判断ができず、自分のやりたい気持ちのままに動いてしまうような成長段階にいます。厳しく言ったり無理やりさせたりすることで、すぐに親の言う通りになると思わないほうがいいことが分かりますよね。

これをご主人に伝えてみて、それでも厳しくしつけたいとおっしゃるのなら、その理由を私も知りたいなと思います。

このように、はじめて子育てをする私たち親には分からないようなこと、感覚的にやってしまっていることを、正しい知識や専門的な知見で助けてくれるのが、育児本という存在です。

私も自分だけでは説得力のある説明ができないときは、育児本や専門家の方の意見を根拠に夫婦で育児の方針を話し合うことをこれからもしたいと思っています。

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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!

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