正解がないと言われる子育てで自分なりの正解を見つける方法
こんにちは!保育士ごんちゃんです。
現在、子育て支援保育士として地域の公民館や療育教室で親子遊び講座をしたり、地域の保健師さんと一緒に子育て講座にまわったりするような働き方をしながら、子育てに関する情報発信をしています。
そしてわたしも現役の子育て世代で、2人姉弟の育児に日々奮闘しています。
今回は子育て世代のみなさんと改めて共有しておきたい大切なお話です。
▼子育ての正解を見つけるために大切なこと
わたしも子育てをしているひとりとして、日々いろいろなことに悩みながら子どもと生活しています。
そして日々ママ友やお仕事でお会いする保護者の方とお話していても、みんないろいろなことに悩みながらお子さんと過ごしていらっしゃると感じます。
またそれと同時に、悩むということはそれだけ子育てに対して一生懸命だし、日々子どもと向き合って頑張っている証拠だなぁと思います。
悩んでいる内容が大きなことでも小さなことでも、それぞれの家庭で答えを出していきますが、その答えの出し方やその内容は家庭によって様々で、家庭の数だけ答えがあります。
子育てのどんなトピックで考えてみても、A派がいればB派がいて、それがどんなに多数派によっていたとしても少数派はいて、どっちが絶対の正解というふうには言えません。
子育ての正解というのは、家庭の方針によってさまざまで、どんな方法があっても良いわけです。
もちろん、虐待なども含めて何でもいいという意味ではありません。
親がわが子のことを思って一生懸命悩んで出した答えは、その家庭にとっての正解だと思います。
ですから育児をしていくうえでは、各家庭で「わが家にとっての正解」を見つけていく必要がありますよね。
でもこの「各家庭の正解」を見つけていくのが、簡単なことではないんですよね!正解を見つけるのは難しいという前提において、大切にしていきたいことを2つお話します。
▼「どうするべきか」より「どうしたいのか」
世の中には育児に関する様々なテーマで、「こうしたほうがいい」「こうするべきではない」と言われていることがありますよね。
例えば、「テレビは◯歳までは◯時間までにするべき」や、「スマホに育児をさせるべきではない」「離乳食はこのように進めるべき」「子どもにはバランスの良い食事を食べさせるべき」などです。
これは「子どもの成長発達のために」こうしたほうがいいと言われる指針ですが、その環境を実現するのはその子どもの親や周りにいる大人ですよね。
ですから、特に親が「どうしたいのか」を無視して「こうするべき」ばかり考えていると子育てが苦しくなることがあると考えています。
先程の例で、「テレビやスマホを見せすぎない方がいい」と言われているのはほとんどの大人が分かっていることだと思います。だからこそみんなそれに触れる時間について悩むのですよね。
わたしの場合は、育児のモットーが「無理しない」なので、常に自分が機嫌良くいられる方法を一番に考えています。そのほうが子どもに何をしてあげるよりも良い影響があると思っているからです。
テレビやスマホを見せすぎないようにするために、自分がイライラしてしまうくらいなら、適度にテレビやスマホなどの便利なものにも頼って、自分が機嫌良くいられるような選択をします。
でもこれはわたしの育児の方針であり、わたしにとっての、わが家にとっての正解です。
世の中的な「こうするべき」には反しているかもしれませんが、わたしはこれでいいと思っていますし、何より育児が無理なく楽しめているので間違っているとは思いません。
ですから「テレビなし育児が全く苦痛じゃないし、テレビも見せない育児がしたい」と思う方は、その自分の感性や思いを大切にして子育てを楽しんでほしいですし、それぞれの家庭で「自分はこんなふうに子育てがしたい」ということを大切にしていけるのがいいと思います。
育児のやり方は多種多様ですし、家庭の中で自分たちにしっくりくる方法を選んでいっていいんですよね。
みなさんも育児をしていたら悩むことはたくさんあると思いますが、ご自身の感覚や家庭の方針をいちばん大切にしてほしいです!
そして他の家庭の方針が自分の方針と違っていたとしても、「そういう考えや方法もあるんだね」とお互いに尊重し合えたら、いい育児仲間関係が築けて世の中全体として子育てがしやすい環境に近づくんじゃないかと思います。
▼無理なく聴けるアドバイスを聴く
育児で「これを大切にしたい」という自分の思いが分かる場合は、先述した「どうするべきかよりどうしたいのかを大事にする」という方法で自分にとっての正解が見つけやすくなります。
しかし育児をしていると、「これといってどうしたいということが分からない」という場合もあるのではないでしょうか。
例えばわたしの場合でも、はじめての育児で新生児を子育てしはじめた頃は、分からないことだらけで自分がどうしたいかというよりも「こうしなきゃ」ということのほうが先走っていました。
それで今よりも育児の方針で「無理しないことを大切にする」ということにも自信が持てていませんでしたし、「子どものためにこうしなきゃ」という気持ちが強すぎたようにも思います。
それからだんだんと日々を重ねるにつれて自分の育児の経験値も少しずつ積み重なり、「こんなふうに育児をしたい」という自分の中での大きな方針が決まっていきました。
ただ、子どもが成長するにつれてぶつかる課題や考えさせられることもどんどん変わっていきますので、その度に家庭の方針や自分の思いを再確認させられています。
そんなとき、自分がどうしたいか分かる場合は良いですが、分からない場合は「聴いていて辛くないアドバイスや、無理なく実行していけそうなことを選んでいく」という方法がおすすめです。
なぜなら、自分の中にスッと入ってくるアドバイスというのは、自分の心の中で実はこうしたいと思っていることである可能性が高いからです。
実際わたしの体験談でも、寝かしつけに悩んだ時に読んだ本で、読んで辛くなる本とそうでない本があり、スッと入ってくる情報や辛くなく実行できそうと思えることは、わたしが心の中で望んでいたことだったことに気づきました。
▼子育ては「正しく」よりも「楽しく」いこう!
子どもの成長発達のことを考えて、「こうするべき」と言われていることをする「正しい育児」も大切かもしれませんが、わたしはそれよりも親子が「楽しく」日々を一緒に過ごせているかがとても大事だと思っています。
子育ては大変だからこそ、親が自分のことをいちばん労りましょうね。元気で笑顔で子どもと一緒に過ごしていれば、特別なことをしてあげなくても子どもはしあわせだと思います。
そして育児はこれから何年も続いていくものなので、いかにラクに楽しめるか、それぞれの家庭で持続可能なかたちを探しながら無理なくいきましょう!
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今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!