猫は古くから日本人にとって身近な存在であり、招き猫のように幸運をもたらす存在として大切にされてきました。近年では猫に会える神社仏閣が人気を集めており、猫好きはもちろん、開運招福を願う人々も訪れています。

そこで今回は、猫に会える神社仏閣5選をご紹介します。各スポットの特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

猫好きの必見の内容です。

1．猫に会える！？全国の神社仏閣5選

1‐1．【大分県】福良天満宮

福良天満宮（ふくらてんまんぐう）は、大分県臼杵市にある神社で、学問の神である菅原道真公を祀っています。1100年以上の歴史を持ち、大分県臼杵市を一望できる高台に鎮座している神社です。

この福良天満宮の境内には本殿の他に「赤猫社」という神社があり、そこでは多くの赤い招き猫に会うことができます。

そして赤猫社の隣には「福猫たまりの井戸」があって、そこにある29体の赤猫石に触れると「いいことが訪れる」ともいわれているのだとか。

なお「赤猫社」の名前の由来は、もともと大塚幸兵衛という地元の商人が進行していた稲荷神社だから。幸兵衛が「あかねこ」というニックネームで呼ばれていたため、「赤猫社」となったようです。

1‐2．【鳥取県】転法輪寺

転法輪寺は奈良県御所市にある、真言宗醍醐派の大本山です。役行者によって開かれたとされる修験道の聖地で、葛城二十八宿のひとつでもあります。

そして転法輪寺の山門では、「おふじ」と呼ばれる猫の彫刻に会うことができます。

「おふじ」は、正体を隠しながら寺で飼われていた化け猫のこと。しかし、和尚さんに正体がばれて寺を出なくてはならなくなったそうです。

しかし和尚さんに感謝をしていた「おふじ」は、お金持ちのお葬式を和尚さんが執り行うように仕組み、お寺を栄えさせたという言い伝えが残っています。

化け猫というと悪いイメージをもちがちですが、「おふじ」は人間に恩返しをしたとてもいい化け猫。ぜひ会いに行ってみてくださいね。

1‐3．【東京都】住吉神社

住吉神社は東京都青梅市住江町に鎮座する、氏神さまをお祀りしている神社で、青梅市市指史跡のひとつです。JR青梅駅から近く、アクセスも抜群。

住吉神社では、イケメン招き猫「阿於芽猫（あおめねこ）祖神」に会うことができます。阿於芽猫祖神は商売繁栄・地域繁栄のために平成10年に祀られたのですが、実際にその後商店街が繁栄するようになって、神のご利益なのではといわれているのだとか。

また住吉神社の参道には「大黒天猫」と「恵比寿天猫」も祀られており、三柱の神様に会うことができます。

実は住吉神社が鎮座する「青梅」は、猫をモチーフとした看板や作品がさまざま見られ『猫のまち』としても注目されています。神社の参拝帰りに散策してみるのも面白いでしょう。

1‐4．【徳島県】お松大権現

お松大権現は、徳島県阿南市加茂町にある神社です。通称「猫神さん」と呼ばれており、日本三大怪猫伝の舞台の一つとして知られています。

お松大権現の起源は、江戸時代初期にまで遡ります。当時、加茂村に住む庄屋の妻お松は、不当な裁きを受け処刑されてしまいました。

しかしそのときお松は愛猫「三毛」に遺恨を伝えており、その後の関係者たちには猫の祟りが続いてお家断絶になったのです。やがて正義を貫いたお松は崇められ、それが現在の「お松大権現」となりました。

お松大権現は合格・必勝の神様を祀っていて、受験シーズンには多くの参拝者が訪れるのだとか。境内はとにかく猫だらけで、境内にはなんと1万体以上の招き猫が奉納されています。

「勝負ごと」の前に、ぜひ訪れてみてくださいね！

1‐5．【鹿児島県】猫神社

鹿児島県には島津氏の別邸であった仙巌園内に、猫に会える神社「猫神社」があります。

ここに祀られる2匹の猫は、かつて島津家17代当主・島津義弘が朝鮮出兵の際に、瞳孔の開き具合で時間を計るため連れて行った7匹の猫のうち、生還した2匹の猫です。

現在生還した2匹は猫神社に祀られ、猫の神様として信仰されています。猫好きはもちろん、開運招福を願う人々も多く訪れている神社です。

かつては仙巌園内の奥まったところに鎮座していたようですが、現在は参拝者が良く訪れるショップの近くに鎮座しており、ショップ内には猫神社にまつわった「猫グッズ」が販売されているようです。

2．まとめ

猫に会える神社仏閣は今回紹介した場所以外にも、全国各地に存在します。

猫好きにとって、猫に会える場所は「癒し」スポット。日本の伝統と猫好きの心が交わる神聖な場所で、新たな運気を呼び込んでみるのも良いのではないでしょうか。

ぜひこの記事を参考に、猫に会える神社仏閣を訪れてみてください。