【新常識】コーヒーの香りで効果が違う!?科学的根拠に基づくコーヒー豆の使い分け!
コーヒーは美味しいだけじゃなく、香り(アロマ)でも脳に直接刺激を与えてくれる。
仕事や勉強に集中させるのに最適!と思っているかもしれんけど、実はコーヒー豆の種類によって逆に眠気を誘うものもあるから注意が必要や。
マンデリンは集中でブルーマウンテンはリラックス
「コーヒーの香りがリラックスにつながるけれど、もしかすると豆の種類で違うのかもしれない」
そう考えたのは、杏林大学医学部精神神経科学教室の古賀良彦教授。
行われた実験は2種類。
10人の頭に電極を貼り、リラックスしているα波がコーヒー豆の種類によってどのくらい差があるのか実験をしたんや。
コーヒー豆はブラジルサントス、グァテマラ、ブルーマウンテン、モカマタリ、マンデリン、ハワイコナの6種類を90度のお湯で抽出し、5分間隔で数十秒ずつ嗅いでもらった。(比較するために無臭の蒸留水と交互に5分間隔で数十秒)
赤色と茶色がα波の量なんやけど、ブルーマウンテンとグァテマラが多いよな。
マンデリンやハワイコナ、ブラジルサントスを水と比べると、むしろ水のほうがリラックスしてる。
このことからグァテマラとブルーマウンテンにはリラックス効果があるということがわかったんや。
次の実験は同じ種類のコーヒーでボタン早押し実験をした。
低音がずっと流れているヘッドフォンをしてもらい、「高音が追加されたらボタンを押す」というもの。
人は集中するとP300という脳波がでてくる。
P300は情報処理の速度なんやけど、まぁ難しい話は置いといて、要は上のグラフで短いものほど情報処理のスピードが速いっちゅうこっちゃ。
上のグラフは、ブラジルサントスとマンデリンとハワイコナが短いよな。
この結果、実は最初のリラックス実験で水よりもリラックスしなかった、3種類の豆と一致するんや!
つまり、コーヒーの香りはリラックスさせて眠気を誘う豆と集中させて仕事や勉強の効率をあげる種類に分かれるってハッキリしたということ。
表にするとこんなかんじ。
コーヒー豆の何の成分が脳に影響?
古賀良彦教授によると、コーヒーの成分は800種類もあり、しかもどれも微量で判断つきにくいのでこれからの課題なんやて。
そもそも、香りは脳の中心部分(大脳辺縁系)に作用する。
大脳辺縁系は、食欲、性欲と言った本能的な行動、あるいは喜びや悲しみ等の感情、記憶を支配している分野に直接作用するから、理性関係なくリラックスできるってわけ。
というわけで、これからは寝る前にブルーマウンテン、仕事や勉強の前にはマンデリンを嗅いでみてな。
References:香りが脳機能に与える効果(特別講演3)(第17回生命情報科学シンポジウム)