日々の疲れを癒やしつつ、ちょっぴり非日常感を味わいたいとき、日帰り温泉が最適です。

佐賀市は中心部から30分ほどで行ける温泉街があるのも魅力。より山の方に行くと古湯温泉、その少し手前には熊の川温泉があります。

歴史を記した文献があまり残っておらず、誕生から今までの全ては明かされていませんが、全国的にも貴重な“ラジウム温泉”で、加えて38度という“ぬるめ”の温度が、長くゆっくりと浸かれる、癒しの時間をもたらしてくれます。

その中でも今回は、西九州で最大の湧水量を誇る「湯招花」に行ってきました。

国道323号を富士町方面にまっすぐ進むと左手にあります。佐賀大和ICから車で約8分です。

上の写真に写っているのは温泉スタンドで、その上に離れがあります。

こちらの温泉水は10リットル100円！

ノズルから出てくる温泉水を持参した容器に。入れ替わりで何組か、水を汲みに来られていました。

湯招花は立ち寄り入浴のみで、宿泊機能はありません。

もちろん通常の旅館も温泉を開放していますが、日帰り目的の場合、温泉のみの施設の方がハードルが下がる気がします。

そして駐車場を挟んで反対側にあるのが大浴場です。

この坂の上にあります。

木々に囲まれた通路は歩くだけで気持ち良い♪登り道ですが、空気を味わいながらゆっくりと向かいます。

緑に囲まれた本館は、休憩所も充実！ゆっくりと癒しのひとときを。

ちなみに本館の奥にも駐車場がありました。

大人の入浴料は1200円。券売機でチケットを買って、正面にある受付の方に渡します。

ちなみに子ども料金は600円です。

この日は日曜日の午前中でしたが、思ったより空いていました。

掲載の許可をもらいがてらお話を聞くと、客足は天候には左右されませんが、選挙やフェスタなどのイベント時、時間によっては少ないときもあるんだとか。この日はラッキーでした！

ロビーは広々としていて、ところどころに休憩スポットが。

暖かい日差しが差し込む大広間。お茶のサービスもありました。

階段を前にすると、大広間の左側にはテーブル席が並んだ食事処もありました。販売しているのはかき氷やコーヒー、ビールなどで、ご飯ものの提供はありません。

中央の階段を下りて、大浴場へ向かいます。

大浴場は檜の“大黒天の湯”と岩の“福禄寿の湯”の2種類で、それぞれ内湯と露天があります。

男湯と女湯は日替わりで、この日は檜風呂に入りました。

扉を置けると体を包み込む湯気、広々とした木の温かさを感じる浴場を見て一気に旅行気分。

内湯と露天、どちらもゆっくりと浸かりました。“ぬるい”と言われる熊の川温泉ですが、広くて深めの温泉で全身溶けるように浸かると、しっかり温かい。でも長く浸かってものぼせるような感覚にはならず、心地よい温度でした。

サウナもあったので、少し入って水風呂でリセット…そしてまた内湯で温まったりと、それぞれ楽しめました。

温泉水で作られたコーヒーを飲みながらテラスで休憩。眺めも良好。

あがったあとは、程よくクールダウン。ロビーの斜め向かいにあるテラスデッキへ。体の芯はぽかぽか温まったまま汗ばんだ肌を空気にあて、陽を浴びながら黄昏るのにぴったりな場所。

ここで頂くのは「温泉水コーヒー」(400円)。

こちらも券売機で券を買って、受付の方に渡します。

普段は砂糖やミルクをいれるのですが、湯上りで、さらに珍しい温泉水を使っているということで、ゴクゴクとブラックのまま飲み干しました。

すっきりとした後味とひんやりとした冷たさが体を巡り、温泉の締めにぴったりでした！

最後に離れのほうにも上ってみました。

こちらは独立した建物が6棟並んでいました。それぞれに温泉と休憩室がついています。

次は家族で利用してみたいなと思います。

旅行にはなかなか行けない多忙な日々でも、気軽に利用できる日帰り入浴。リフレッシュにいかがですか？

※今年3月よりタオルが有料となっているので、持参するのがおすすめです。