コロナ禍もあり、マイルを貯めて飛行機旅行を自粛されている方も多いかもしれません。一方でマイラーの方の中には大量のANAマイルをお持ちだけど、そのマイルの有効期限が迫っているという方も少なくないことと思います。

ANAマイルの有効期限は3年。今はANAの救済措置によりマイルの延命が行われていますが、いつまでも行われるわけではないでしょう。今のところ2022年3月末までの延長となっています。

参考：マイル・ANAスカイコイン有効期限延長
※外部リンク（公式ホームページ）

ただ、そうはいってもマイルが使えない中どんどんたまっており、このままだと救済措置が終了すると同時に一気に大量のマイルが失効してしまうかもしれないという方もいらっしゃるでしょう。そんなマイルの有効期限を延長する方法を紹介していきます。

マイルの有効期限を延長する方法（手数料実質10％）

少しだけ事前準備が必要になります。
それはクレジットカードのANA To Me Cardを必要とします。なので同カードを作成しましょう。「To Me CARD PASMO」と「ANAカード」の機能が１つになったPASMO一体型のクレジットカードです。ソラチカカードの愛称でも呼ばれています。ANAの陸マイラーの方はお持ちの方も多いかもしれません。

かつてはマイル交換で90％レートという暴力的なポイント交換ができたお化けカードでしたが、現在はそのポイント交換ルートが塞がれてしまってカードとしての魅力は相対的に低下してしまいました。

参考記事：ANAマイラー必携のクレジットカードはソラチカカードのメリット、デメリット
※外部リンク

ただ、こちらのカードがあればANAマイルの有効期限を10％のコストを支払うことで実質的に3年間延長することができるのです。実質的には毎月2万ポイントずつの交換なので3年＋交換までの2年で最長5年分有効期限を延ばせます。

①マイルを「メトロポイント」に交換する

まずは失効しそうなANAマイルをメトロポイントに交換します。交換できるポイントは10000ANAマイル＝10000ポイントになります。

なお、メトロポイントの有効期限は翌々年の3月末（最長2年）です。有効期限の計算は少しだけ面倒というかわかりにくいですね。たとえば、2021年3月に付与されたポイントは2022年3月が有効期限と約1年しかありません。一方で2022年4月に付与されたポイントは2023年3月までとなり約2年間の有効期限となります。

ちなみにANAマイルをメトロポイントに交換する場合、1カ月～2カ月後になります。ANAマイルの有効期限が3月で切れる場合、3月中に手続きをすれば4月～5月にメトロポイントに移行すると考えられるので約2年近くの有効期限を維持できます。

なお、移行してよいマイル数は2万マイル×有効期限月数です。たとえば、20カ月という場合は20000マイル×20か月＝40万マイルまでです。

②交換したメトロポイントを翌月から毎月2万ポイントずつANAマイルに交換して戻す

メトロポイントが付与されたら、そのメトロポイントを再度ANAマイルに戻します。メトロポイント→ANAマイルへの交換は交換レートが90％となります。つまり2万ポイント＝18000マイルとすることができるわけです。

つまり2万ANAマイルを2万メトロポイントに交換してそれを再度ANAマイルに交換すれば18000ANAマイルに戻せます。マイルに戻せば有効期限は再び3年間となりますので有効期限を延長することができるわけですね。

約10％ほどマイルが減ってしまいますが、マイルのまま残したいという人にとっては一考する価値はあると思います。

マイルに限らず、ポイントの失効には気を付けよう

マイルに限らず、日本人が大好きなポイント。

実はそのポイントの内、年間に失効しているのは1000億円超ともいわれています。そのままにしていていつの間にか失効していた……というのが一番もったいない話なので、期限切れ前にぜひとも対策を取っておきましょう。

たくさんポイントを貯めている人は以下のような記事も参考になるかもしれません。

参考記事：ポイント大量保有で注意したい、ポイントを資産として持つリスクとその対策
※外部リンク