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【9.09%減】楽天ポイントが大改悪、ポイント付与が消費税の税込から税抜へと変更で還元が大幅減

しょうこちゃんポイント投資家

楽天市場で2022年4月よりポイント付与ルールが大きく変更になります。2022年4月以降は、これまでポイントの付与計算が「税込価格」が基準だったものが「税抜価格」が基準になります。ふーん、税処理の違いか~。くらいのイメージかもしれませんが、これは楽天のポイント施策の全体にかかわる変更のため大きな影響があります。

特に、これまで楽天市場をヘビーユースしてきた人にとっては10%弱もの獲得ポイントが減ってしまうという大改悪です。

外部リンク: ポイント進呈ルールの変更について

同じ買い物をしても、もらえるポイントが9.09%も減る

楽天市場にはいろいろなポイント施策があります。仮に全体でお買い物額の10%のポイントを貰えていたとしましょう。そして年間に10万円分のお買い物を楽天市場でしていたとします。この場合、もらえるポイントは以下のようになります。

<これまで>
10万円×10%=1万ポイント

<2022年4月以降>
90900円×10%=9090ポイント※10%商品
92592×10%=9259ポイント※軽減税率商品

こう変わります。もらえるポイントは9.09%減っていますね。軽減税率対象商品の場合は0.74%減です。

楽天のライトユーザーは影響が薄く、ヘビーユーザーにとっては改悪著しい

上記は10%還元のケースでした。確かに9.09%減っているけど、もともと出したお金(10万円)からすれば減ったポイントは910円なので0.91%じゃん。そう騒ぐほどでもないんじゃない?と思う方もいるかもしれません。

この変更ですが、楽天市場をライトに利用している人には影響は小さく、楽天市場をフル活用しているような人には著しい改悪となります。なぜなら、「受取ポイントが約1割減る」という仕組みになっているからです。

たとえば、楽天はほとんどたまにしかつかわず、ポイント還元なんかもほとんど気にしていない人は楽天でのポイント還元率は1~5%くらいでしょうか。この人はお買い物金額に対するポイント還元自体がそもそも小さいので影響はわずかです。

一方で楽天市場のヘビーユーザーの方はSPU(スーパーポイントアッププログラム)、お買い物マラソン、スーパーDEAL、0と5のつく日、39ショップというように様々なキャンペーンを活用しているものと思います。そういう人のようにいろいろと組み合わせて最高還元率を目指すような人にとってはダメージが大きくなります。

楽天市場でのショッピングで適用されるポイント還元率別に影響度を見てみましょう。
元々のお買い物金額に対してどれくらいの還元率低下になるのかを示したのが以下の表です。

  • ◇5%還元→還元率0.45%ダウン
  • ◇10%→0.91%ダウン
  • ◇20%→1.82%ダウン
  • ◇30%→2.73%ダウン

たとえば、年100万円のお買い物をしており、楽天市場の施策をフルフルで活用している30%還元の人は同じショッピングをしても2万7300円もポイント還元が減ってしまうということになります。

一方で同じ100万円の買い物をする人でも元のポイント還元率が5%であれば差額は4500円となります。ヘビーユーザーほど厳しいというのはこういうわけです。

と、そんなわけでして、楽天市場ではもろもろと改悪が続いていますが、組み合わせで高還元を受けている皆様にとっては2021年4月からは結構厳しい感じになってしまうというお話でした。

2021年4月からはお買い物をする時は気を付けましょう。
また、さらなる増税……となった場合はこの税抜ルールの影響はさらに大きくなります。

ちなみに、楽天め!という話ではありますが、理解はできます。
そもそも消費税は税金なので預かった分はまるまる税金として納める必要があるわけです。税込み金額に対してポイント還元をするというのは、楽天側(あるいは楽天に加盟している出店店舗)がその割り戻しをしているというわけで純粋な赤字になります。これまでくれていたのがラッキーという話です。

と、言葉では納得はできるのですが、これまで貰えていたものがもらえなくなるというのは残念過ぎるお話でした。

ふるさと納税は関係なし

ちなみに、そもそも消費税の発生しない取引は関係ないです。楽天市場だと楽天ふるさと納税は無関係ですね。

ポイント投資家

ポイ活をしながら、そこで得したポイントを投資や貯金に回すポイ活投資、金融ポイ活を実践しているポイント投資家。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。

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