Yahoo!ニュース

LINEMOやpovoが楽天モバイルからの乗り換えキャンペーンを展開、乗り換えはお得?損?

しょうこちゃんポイント投資家

楽天モバイルは先日、新プランのRakuten UN-LIMIT VIIを発表。その新プランではこれまでは1GB未満は0円(無料)という特典がなくなり、既存ユーザーも新プランに移行すると、一定の経過措置はあるものの2022年11月からは最低でも1078円(税込)の料金が発生するようになると発表しました。

それを受けて、これまで0円で楽天モバイルを利用してきたユーザーは改悪だと反発。他社への乗り換えが進んでいるようです。

そうした背景もあり、ソフトバンクが提供しているスマホ向けのプラン「LINEMO」が2022年5月20日について月額料金の990円を実質半年分無料とするキャンペーンを開始しました。

また、KDDI(au)のpovoも楽天モバイルの機種であるRakuten Handにpovoが対応したというニュースリリースを発信しています。

そんな中で、楽天モバイルユーザーは乗り換えをするべきかどうか?という点を少し検証していきたいと思います。

LINEMOは実質無料を半年間

ソフトバンクが提供するスマホ専用プランのLINEMOではLINEMOのミニプランを契約(新規またはMNP)すると毎月990円分のPayPayポイントが半年間もらえるというキャンペーンを展開します。ちなみにLINEMOの料金はPayPay残高で払うこともできますので、もらったPayPayポイントで料金を支払うということも可能ですね。

LINEMOのミニプランってどんなプラン?

LINEMOはソフトバンクの回線サービスですが、実店舗でのサービスを行っていない回線サービスです。ドコモのahamoやKDDIのpovoと同じようなサービスですね。

  • 月額料金:990円(3GBまで)
  • 超過時の速度:300kbps
  • 通話料金:22円/30秒
  • 契約期間のしばり:なし
  • 事務手数料:なし
  • 申込:オンラインのみ
  • 回線:ソフトバンク

3GBまでなら税込990円ということでRakuten UN-LIMIT VIIの最低料金(3GB未満なら1,078円)よりもお安くなります。

通話は5分かけ放題が月額550円のオプションとしてあります。こちらは1年間無料となります。また、LINEMOはLINEアプリを通じたデータ通信は無料となっているので、LINE通話を利用するのであれば、かけ放題無料となります。

ほとんど電話はしない方、データ通信もWEB閲覧程度であまりサブ回線的な使い方をする人にはLINEMOのミニプランは結構良さそうです。

ちなみにLINEMOは楽天モバイルからの乗り換えだけでなく、新規契約も対象です。LINEMOがあるとLINE MUSICが半年間無料にできたり、ソフトバンクまとめて支払い、ソフトバンクカードが使えるようになるなどの特典もあります。

参考:LINEMOのミニプランで基本料金990円が半年間実質無料のキャンペーン開始

povoは楽天モバイル端末を対象機種に追加

KDDI(au)が提供するpovo2.0は同社の対象端末に楽天モバイルが販売する「Rakuten BIG s」と「Rakuten Hand 5G」を追加したと発表しています。これもどう考えても楽天モバイルから引っ越しておいでアピールですよね。

povo2.0は基本料金無料で、あとは必要に応じてデータ通信量を随時オプションとして購入する仕組みになっています。

楽天モバイルから乗り換えをするべきか?損益分岐はどこ?

一方の楽天モバイルは料金改定によって無料から有料になってしまう人はどうしても悪い目線で見てしまうと思いますが、必ずしも悪い点ばかりではありません。

0円で回線を維持してきたという人からすると当然改悪なのですが、回線を普通に使っている人からすれば、大きなマイナスの変更点はなく、むしろ楽天市場でのポイント還元率がアップするといったような改善となる部分の方が大きかったりします。

  • データ通信はどれだけやっても無制限3,278円(税込)
  • 楽天モバイルユーザーは楽天市場でのお買い物がいつでも+2%還元(上限あり)

といった感じ。楽天モバイルの回線が弱いという点は不満ではありますが、データ通信をガンガン使っている方にとっては、楽天モバイルは選択として決して悪くありません。テザリングやwifiスポット化もできるので、一人暮らしの方などは自宅に回線を引かずに楽天モバイルで代替するような使い方をすれば結構お得だと思います。

また、これから回線が欲しいという方も楽天モバイルを検討する余地は十分にあると考えます。

参考:楽天モバイルの1GB未満での0円プラン終了は改悪? 楽天モバイルの損益分岐点と解約すべき人、続けて良い人

楽天モバイルの0円利用ユーザーは回線をどう使うか?

結局のところですが、回線をどう使うか(使う予定なのか)?というところが大きいと思います。今回の件で楽天モバイルからの引っ越しを考えている人は0円利用ができなくなることが大きな理由かと思います。

0円で使ってきた人の目的は大きく以下の二つでっしょうか。

  1. 楽天市場をお得にしたい(SPU目的)
  2. 回線をローコストで維持したい

楽天市場をお得にしたい(SPU目的)

このケースであれば、楽天市場での得点+2%還元でモトが取れるのか?という点だけを考えましょう。おおよそ月額53,900円以上を楽天市場で買い物しているならポイント還元で月額維持費は超えます。一方で、それを超えられないなら解約ということになりますね。

とりあえず、10月までは実質無料が維持できるので、今すぐ解約ではなく少し様子を見て判断でよいと思います。

回線をローコストで維持したい(少しだけ回線を使っている人)

楽天モバイルを通信端末として多少は使っているけど、1GBを超えない程度に使っているという方。つまり、通信量が少ない方やあるいはサブ端末として使っている方でしょうか。

こういうケースでは、今回のLINEMOのキャンペーンも含めて回線変更の余地があると思います。とはいえその場合でも楽天市場でのポイント還元のアップ分は考慮してよいと思います。

楽天で月に5万円とはいかなくても2万円は買い物しているというのであれば400円相当は楽天モバイル関係で還元があるわけですから、実施的なコストは700円弱ということになります。回線の使い方次第だとは思いますが、楽天モバイルのままという余地もあると思います。

個人的にはこうした大手キャリアにはサービス内容をしっかりと競争してもらって良質な通信環境を低コストで提供してくれるのであれば言うことはありません。楽天モバイルにも頑張ってほしいと思います。

筆者について
しょうこちゃん@ポイント投資家
ポイ活と投資を組み合わせたポイ活投資を実践しているポイント投資家。キャッシュレスやポイントを活用することで証券会社、銀行を活用して資産運用や資産形成をより効率的に行っています。ポイントを利用したお得な貯金や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。

ブログ:ポイント投資の攻略ブログ
Twiiter:@showchan82
Instagram:@showchan82

ポイント投資家

ポイ活をしながら、そこで得したポイントを投資や貯金に回すポイ活投資、金融ポイ活を実践しているポイント投資家。ポイントを利用したお得な貯金のやり方や投資術などを実際に自分自身で試しながら日々研究しています。

しょうこちゃんの最近の記事