10月から値上げ 三菱UFJ銀行の振込手数料引き上げの背景と今後の対策
日本国内の銀行でも最大手といえる三菱UFJ銀行が2023年10月2日より振込手数料を引き上げるということで話題になっています。この手数料の引き上げは窓口だけでなく、三菱UFJ銀行のATM、コンビニATMでの手数料も含まれます。
なお、オンラインバンキングによる振込手数料は変わらずです。
窓口による振込手数料
三菱UFJ銀行の口座宛:3万円未満の振り込み330円、3万円以上550円
→880円
他行の口座宛:3万円未満594円、3万円以上770円
→990円
三菱UFJ銀行のATMを使った振込手数料
三菱UFJ銀行(同一支店内):無料
→110円
三菱UFJ銀行(他店宛)110円
→110円(変わらず)
他行宛:209円~330円
→275円
このようになります。特に大きいのは「窓口」での振込手数料ですね。仮に1万円を送金する場合の手数料は最大990円なので約1割が手数料として取られてしまうことになります。
こうした手数料形態の変更は銀行自身が現金を使わずにキャッシュレスに移行してほしいと考えていると考えてよいでしょう。実際に「現金」を動かすのではなく、データ上の動きであれば銀行としてもコスト削減になるわけでしょう。
振込手数料は無料にできる銀行、アプリ、ことら送金などを活用しよう
オンラインバンキングにおいては基本的に多くの銀行が「振込手数料無料」となるような特典を用意しています。私自身、かれこれ10年以上は振込手数料は1円も払っていません。
- 銀行の振込手数料無料サービスを利用
- JcoinやAirWalletなどの入出金アプリを利用
このような手段を利用することで、振込手数料を支払わずにお金の移動が可能です。
銀行の振込手数料無料サービスを利用
まあ、これはわかりやすいですよね。最近では月〇回まで振込手数料が無料というような銀行があります。たとえば、SBI新生銀行の場合、条件を満たすとことで月50回までの振込手数料が実質無料になります。
なお、定額自動入金、定額自動送金といった入金や送金を自動化するサービスを提供している銀行もありますので、毎月定期的にお金を動かしているのであればぜひ活用してください。
参考:他行振込手数料が無料の銀行のまとめ 自動送金や自動入金も活用して銀行を利用
JcoinやAirWalletなどの入出金アプリやことら送金などのサービスを利用
このほか、最近ではJcoin(みずほ銀行)やAirWallet(三菱UFJ銀行)といった銀行が銀行からの預金をアプリにチャージしたり、銀行口座に戻す(送金)ができるアプリを各社用意しています。こうしたアプリを利用することで銀行間の資金を横断的に移動させることができます。
これらのJcoinやAirWallet利用における送金の手数料は無料です。
参考: COIN+(コインプラス)とAirWallet(エアウォレット)の活用術
なお、こうした送金サービスは基本的には自分の口座への資金移動になりますので、こうしたサービスと前項の振込無料サービスを併用してあげるとよいですね。