【厚木市】器のあるくらし”使いたい”をかたちにする工房「時土器 」
こんにちは、そのです。今回ご紹介するのは、みはる野にある小さな陶器の工房「時土器(ときどき)」さんです。工房のオーナー 千島(ちしま)さんに伺うと、陶芸に携わってかれこれ30年。みはる野に工房を構えて21年目だそうです。
陶器の販売の他に、子供から大人まで参加できる陶芸教室もあります。教室といってもあくまで使い手自身の「作りたいもの」「使いたいもの」を形にすることに重きをおいて、そのお手伝いするというスタンスの教室のようです。
こちらはミニチュア。大きさ比較のため左側にスマホ置いてみました。メチャメチャ緻密な仕事に驚きです!
センスのよい素敵な器でいっぱいの室内。ミニチュアカップや家の形の小さい器には、印鑑やつまようじ、ヘアクリップなどをちょこっと入れて棚やテーブルの片隅に置いているだけで、さりげなく存在感あります。我が家でも長年重宝してます。
工房
みはる野のご自宅が工房を兼ねています。
ご自宅の前のキャンピングカーが目印
これは菊煉り!こんなに美しく菊の花びら状になるのはさすがです!私もその昔やったことありますが、まったくこんなふうにはなりませんでした。菊煉りは粘土の中の空気を抜くための大事な工程なんです。
窯は電気でなく、土っぽさを少し残してシブさを表現するためにガス窯を使っているそうです。
教室
予約制
成形・文様や色ドベを塗って仕上げ。
作業時間は1〜2時間。
※乾燥→素焼き→施釉→焼成はこちらが行います。
※後日、焼き上がった作品を受け取ります。
※ご希望によって個人レッスンも承ります。
(こども教室共通)
出張教室(予約制・要事前打合せ)
小学校・公民館・福祉施設など
ー時土器 公式ホームページよりー
楽しそう!模様つけたり色づけが一番好きだったな〜
ご希望によって個人レッスンもあるようです。
こども教室
親子での参加もできるそうです。
こちらは子ども教室の「頭でお皿」作りの様子。色違いの粘度を埋め込んで、頭の形を使って丸みを出します。
焼きあがると色違いの粘土はこんなにくっきり。世界で一つだけの自分の器の出来上がり!
お子さんも上手にろくろ回せるんですね〜
みんな好きなやつだ〜!クッキーの型抜き感覚でチビっ子も自由に楽しめるようです。
こちらは陶器のブローチ。下級生から卒業生への贈り物だったようです。素敵。
作陶の傍ら小学校でこども達に図工を教えているという千島さん。図工は数少ない覚えなくていい教科という。たしかに無心に「今ここ」に没頭できる教科ですね。だからこそ子ども達が落ち着いて取り組める環境作りを大事にしているそうです。
カフェスペース
カフェスペースでは、いろんな作品を実際に使って「器のある暮らし」の提案をしています。
千島さん手作りのシフォンケーキをいただきました。もうふわっふわ〜。そしてお皿のちょこっとある持ち手が可愛いだけじゃなく意外と便利なんです。
お茶菓子やコーヒーを頂いたら貯金箱に100円入れるというスタイル。良心的すぎて恐縮しちゃいましたがお言葉に甘えました。
食パン型のお皿がチョーかわいい! お皿にのせたパンに、より特別感が出る気がします。
時土器の器ランチ
あまりにおいしそうでお腹すいてきました。でもこちらのトーストは私でも作れそう。ただ、うちのトーストは普通の白いプレートに乗っている。器によって食べ物ってこんなに美味しそうに見えるんですね。
私の友人は、千島さんが焼いたパンが日本一美味しいと言っています。でも主役はお皿と千島さん。器は脇役だと思っていたけど、こうしてみると確かに料理に引けを取らないほど大事なんだってことがよくわかります。
あーこれもすごく美味しそう! お皿とセットで。
このカトラリー立てもオシャレすぎる!
他にも、小物入れとしても使え、このように多肉植物用のミニ植木鉢としても使える器など。千島さんのセンスが光るものがたくさんあって見ているだけで楽しい。
ものづくりはバランスという千島さん。たしかに情報過多で脳が常にフル回転の今の時代だからこそ、無心でものづくりして心が整う、そんな時間も時々必要なのかもしれないですね。もしかしてそれで「時土器」?今頃になってネーミングに千島さんの深い思いを感じました。