【厚木市】住宅街のこだわりの手作りジェラート屋さん☆そして店のもう一つの顔とは!?
こんにちは、sonoです。以前から気になっていたジェラート屋さんに初めて行ってきました。
そこは妻田の住宅街にあるアルチザンジェラートのお店『ジェラテリア SeaGrace』さん。
ちょうど道の合流地点に建てられた、三角形のおしゃれなお店です。
ジェラート
一般的なインダストリアルジェラートに対して、アルチザンジェラートというのは職人が手作りしているジェラートのことをいいます。アルチザンジェラートはとにかく知識が必要で、手間とコストがかかるため、本場イタリアでも1割程度しか作られていないそうです。
そしてSeaGraceさんのジェラートは、すべて丁寧に手作りされたアルチザンジェラート。
常時10種類前後のフレーバーがあり、カップかブリオッシュが選べます。
ソロ ¥350、デュオ ¥400、トリオ ¥450(すべて税込み)。
こちらはカップの「いちごミルク」のソロ。
カップで注文すると「イルカのフィン型のふやき煎餅」がつきます。
こちらは、フィヨルデラッテ(ミルク)とプレミアムラムレーズンのデュオ。
「 プレミアム」が付くフレーバーはプラス¥100になるので、デュオ ¥400+ ¥100で、合計 ¥500。
ただし、プレミアムには特別に「桜のふやき煎餅」がつきます。餅米に桜の葉っぱを練り込んでいるのでほんのり桜の香りがします。
因みにこちらがブリオッシュ。カップと同じ値段だなんて、なんだかお得感ありますね!
5月のフレーバー
・プレミアムピスタッチオミルク
・プレミアムラムレーズン
・フィヨルデラッテ
・ストラッチャテラ
・湘南ゴールド&ローゼル
・清見オレンジ
・梅と糀甘酒
・ヨーグルトチーズ
・柚子と糀甘酒
他にもドルチェ(¥600〜)や、ブランチもあります。
ブランチセットは「ホットドッグ、小皿、ドリンク(¥650)」。
ドリンクはコーヒー、紅茶、ルイボスティー(ルイボスティーのみアイス有り)から選べます。
ジェラートを売るのが目的ではない!?
おいしいジェラートをいただき大満足な筆者でしたが、代表の島崎さんとしばらく和やかにおしゃべりしてる中で、島崎さんの口から「ジェラートを売るのが目的ではない」と衝撃の一言が!!
どういうことなのでしょう??
実はSeaGraceさん、メインはジェラート販売ではなく暮らしの保健室だったのです。
暮らしの保健室??
初めて聞く名前・・・
「学校にある保健室の町バージョンみたいなものです」と代表の島崎さん。
健康、子育て、介護、相続など専門的なことから、ちょとした悩み事「病院に行くほどでもない」「どこに相談すればいいかわからない」など、わたしたちの困りごとに寄り添い、必要な相談に乗ってもらえる場所らしいです。しかも無料で予約も必要ないとか。
そんなうまい話があるのかとにわかには信じられませんでしたが、その理念と仕組みを教えていただき納得しました。
きっかけは一人の訪問看護師の思いから
ある訪問看護師さんが家々を訪問する中で、ちょっとした疑問や困りごとの相談を、どこにしたらいいかわからなかったり、遠慮したりしているうちに、深刻な事態に陥ってしまう人たちの多さに気づき、「地域の人たちが気軽に相談でき、適切な情報や必要な社会資源と早期に繋がることができるような場が必要」と思い立ったところから始まったようです。
そのため「立ち寄りやすさ」「居心地の良さ」に重点が置かれていて、今では全国的な広がりを見せていています。
運営には、無償で支援をしてくれるサポーターと呼ばれる人たちの存在が欠かせず、現在「暮らしの保健室あつぎ」には60名のサポーターさんがいるそうです。
サポーターが提供する支援とは、それぞれの専門知識や特技を生かしたもので、司法書士、行政書士は専門的な相談、医療従事者は健康相談。その他、ヨガやワークショップ、農作物や手作り品を提供するサポーターもいます。
サポーターの提供品の一例ですが、こちらは実家の愛知県で、父親が栽培している無農薬の金時生姜の提供品。
こちらは青島の「ひんぎゃの塩」や、綾瀬市のパン屋さんカメロンパンの店からの提供品。
手作り小物や手芸品も。
窓に描かれた人魚の絵もサポーターさんの作品です。
SeaGraceさんのジェラートにもサポーターさんから提供された材料が使われているので、コストがかかるアルチザンジェラートを作ることができるのだそうです。
サポーターにももちろんメリットがあります。例えばここを無償で借りることができたり、事業紹介などができます。2階のスペースもその活動時に使えます。
2階
2階に上がると開放的な空間が広がり、オルガンやちょっとした楽器があり、車椅子用エレベーターもあります。
バルコニーは建物の先端部分なので三角形。
目の前にはよく手入れされた散歩道が広がっています。
島崎さん達も草むしりや花を植えたりしているそうです。
でも、どうしてジェラート?
「暮らしの保健室」の運営方法はその拠点ごとに自由なようで、一般的には看護師さんが訪問看護ステーションの一角、学校の先生が学校の一部等で行うことが多いようです。
そして、「あつぎ」の運営のための手段はジェラート。代表の島崎さんは元臨床検査技師だそうです。なのになぜジェラートなのでしょう?
実は、25年前に病気で亡くなった島崎さんのご主人が、普通の食事がとれなくなった時、最後まで口にすることができたのは、氷やアイスクリームだったそうです。
大切な人に、少しでも好きなものを食べさせてあげたいという願いが込められたジェラートだったのですね。
そしてこちらが島崎さん(右)と、共同経営者の永谷さん(左)。
このお二人でいつも、こだわりのアルチザンジェラートを作っています。
「ジェラートを食べに来てくれるだけでも立派な準サポーターですよ。」と島崎さん。
ここは、おいしい手作りジェラートが食べられるだけでなく、誰でもウエルカムな居場所を提供してくれる敷居の低いお店でした。
厚木にこんな場所があることが嬉しくなります。また近いうちに準サポーターとして、ジェラートを食べに行こうと思います。
ジェラテリアSeaGrace
住所:神奈川県厚木市妻田東1-2-1 1階 地図
電話:046-409-9512
営業時間:10:00〜18:00
定休日:
夏季(4月27日~11月3日):毎週水曜日
冬季(11月4日~4月26日):毎週火曜日、水曜日
公式ホームページ
公式Instagram
公式Facebook
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暮らしの保健室あつぎ
住所:神奈川県厚木市妻田東1-2-1 2階
電話:046-409-9512
営業時間:10:00〜18:00
定休日:
夏季(4月27日~11月3日):毎週水曜日、第3火曜日
冬季(11月4日~4月26日):毎週火曜日、水曜日
年末年始 12月26日〜1月4日
駐車場:2台
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