【京都市山科区】え? 木が丸刈り。山科の主要道路の街路樹が強剪定されてました
先日、国道1号線を歩いていたところ、視界がすっきりとしていることに気が付きました。
視界がすっきりしている理由は、街路樹が強剪定されていたからです。剪定というと盆栽のような枝葉を整えるものを思いうかべる方も多いと思いますが、新芽を残すように整える剪定を弱剪定と言います。
反対に太い枝を切り落としたりして、枝葉の多くを剪定することを強剪定と言います。
山科団地内にある道路の街路樹も強剪定されて、いわゆる「丸刈り」のような状態になっていました。
かなり思い切った刈り込み方が気になって調べたところ、街路樹は自動車の排気ガスに強く育ち方が旺盛な種類の樹木が植えられるのだそうです。そのため、落ち葉の掃除が大変なだけでなく、育ちすぎて道路標識や信号が見づらいなど運転の視界を妨げたり、電線やトラックなどの大型車に枝が接触することもあるそうです。
京都市情報館のサイトの「街路樹よくある質問」の、「Q6 街路樹が茂ってきたので、剪定してほしい。」を見ると、イチョウなどは2年に一度剪定されているそうです。見た目は少しかわいそうにも思えましたが、調べてみると自動車の走行の安全性と、街路樹の特性によるもので納得しました。
20年ほど前には三条から国道1号線にかけての外環状線の街路樹に、大量のムクドリが居ついたことがあるのですが、対策として強剪定されてからは姿を見ることがほとんどなくなりました。全国的にもムクドリ対策に強剪定されることが多く、そういった面からも都市部では強剪定を見かけることが多いそうです。
(参考資料:j-stage「ムクドリの生態系での役割と街路樹のねぐら問題」)