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室蘭市長紹介の名所以外も!津軽海峡フェリー青森→室蘭の船上景色は見所いっぱい

宙船乗り物大好きライター・そらふね

2023年10月2日、津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」が室蘭港(北海道)ー青森港に就航(外部リンク)しました。2022年1月にシルバーフェリーが室蘭ー八戸航路を休止(外部リンク)して以降室蘭にフェリーが復活。室蘭港フェリー利用促進の地元トップ・青山室蘭市長は、就航2日前に行われた記念式典・船内見学会に参加(X・外部リンク)されたほか、就航して間もない10月上旬に室蘭→青森→室蘭と往復乗船されています(X・外部リンク)

青山市長はX(旧ツイッター)に船上からの景色をポスト。実は市長が紹介した景色以外に、青森発室蘭行(青森9時発・室蘭15:45着)では乗船から下船まで船上の景色に見所がいっぱい!移動手段として乗るだけでなく、景色も楽しみながら船旅を楽しめる航路です。津軽海峡フェリー「ブルーマーメイド」青森→室蘭に乗って、津軽海峡や太平洋の景色を見に行きませんか。

なお反対方向・室蘭発青森行は全て夜間に走り、本記事の景色を見る事が出来ませんのでご注意ください。

1.青森港→陸奥湾出口(9時~10時頃)

青森港を9時に出港。青森市街に見送られます。

青森港フェリーふ頭と周辺
青森港フェリーふ頭と周辺

青森市中心部のほか、見通しが良ければ八甲田山も。

青森市中心部も見えます
青森市中心部も見えます

出港して約1時間経過(10時頃)。進行方向北東側には下北半島南西部の山々が接近。

下北半島南西部の山々が見えて来ます
下北半島南西部の山々が見えて来ます

一方進行方向左側には通称・津軽の塔といわれる石崎無線中継所跡が見えます。

石崎無線中継所(津軽の塔)付近と函館から来た「ブルードルフィン」
石崎無線中継所(津軽の塔)付近と函館から来た「ブルードルフィン」

ここまでは津軽海峡フェリー函館ー青森航路(外部リンク)青函フェリー(外部リンク)と同じコースです。

2.意外と遠い龍飛岬!(10時15分頃)

出港して1時間10分~20分、ブルーマーメイドは下北半島西部の険しい海岸線に沿って航行し始めます。

下北半島西部の険しい海岸線
下北半島西部の険しい海岸線

一方進行方向左側には、石川さゆりさんの名曲「津軽海峡冬景色」の歌詞に登場する津軽半島最北端・龍飛岬が近くに見えるかと思いきや実は遠方に現れます。見通しが悪いとまず見えません。

矢印の場所が竜飛岬
矢印の場所が竜飛岬

「津軽海峡冬景色」の歌は知っている、けど実際の景色は見たことない人は連絡船、現在では函館ー青森のフェリーから近くに見えると思っている人が大半でしょう。しかし下の地図を見て下さい。函館ー青森・室蘭ー青森の航路から龍飛岬は離れています。

もし龍飛岬を海からもっと近くで見ようと思ったら、津軽海峡フェリーではなくライバルの新日本海フェリー・秋田→苫小牧東、及び敦賀→苫小牧東のフェリーに乗る方が近い(外部リンク)です。

竜飛岬の位置と付近を航行するフェリー航路図 (C)Google
竜飛岬の位置と付近を航行するフェリー航路図 (C)Google

ブルーマーメイドは本州最北・大間岬沖まで下北半島西部の海岸線に沿って走ります。青山室蘭市長は船首側にある眺めが楽しめるビューシートからの下北半島をポスト(X・外部リンク)していました。

3.下北半島の名所・仏ヶ浦に本州最北端・大間岬も(10時40分頃~11時30分頃)

青森出港約1時間40分後、ブルーマーメイドは下北半島西部の名所「仏ヶ浦(ほとけがうら)」沖に到達します。

険しい海岸沿いに連なる白緑色の奇岩の名所(外部リンク)で、陸上から到達出来るけど小型船からの観光(外部リンク)がおすすめの場所。ブルーマーメイドから進行方向右側に白緑色の奇岩が見えます。

ブルーマーメイドからの仏ヶ浦
ブルーマーメイドからの仏ヶ浦

青森出港して2時間30分後、本州最北端・大間岬沖に到達。大間岬沖は比較的陸から離れた場所を航行するので、更に近い海域で眺めたい場合、津軽海峡フェリー・函館ー大間航路(外部リンク)の大函丸に乗るしかありません。

大間岬灯台
大間岬灯台

4.こんなに陸の近くを通るの?北海道戸井・恵山沖(12時頃~13時頃)

青森出港して約3時間後、ブルーマーメイドは北海道と本州の最短地点である北海道側の岬・汐首岬沖に到達します。海岸にも近く、際立って見える名所が汐首(しおくび)橋梁跡(外部リンク)でしょう。

汐首橋梁跡がよく見える
汐首橋梁跡がよく見える

更に30分後、渡島半島の最東端にある恵山の荒々しい姿が間近に見えます。

恵山と恵山市街
恵山と恵山市街

そして恵山の東半分を回るように航行。

津軽海峡から見た恵山
津軽海峡から見た恵山

恵山岬沖はびっくりする位陸の近くを走ります。

恵山岬
恵山岬

恵山岬を過ぎると再び海岸線から離れて室蘭へ。

恵山岬を回って約20分後
恵山岬を回って約20分後

5.入港約2時間前から室蘭市の海岸が見える!(13時45分頃~15時頃)

恵山岬を過ぎるとブルーマーメイドは太平洋に入ります。海岸線から少し離れた所を航行するので、活火山・駒ヶ岳は比較的遠くに見えます。

船上からの駒ヶ岳
船上からの駒ヶ岳

見通しが良ければ入港2時間前、13時45分頃から室蘭市の外海海岸が見えてきます。青山市長がおすすめされた景色(X・外部リンク)でもあります。金屛風、銀屛風は展望所がありますが、海から眺める事を室蘭観光推進会議は薦めて(外部リンク)いますし、室蘭市の最南端・地球岬は北海道でも有名な観光名所(外部リンク)です。

(金屏風)、地球岬、銀屏風
(金屏風)、地球岬、銀屏風

このほか有珠山、昭和新山、羊蹄山も見えて来ます。

6.白鳥大橋下を通るのは船しかない!(15時頃~入港)

入港45分前・15時頃に室蘭のシンボル・白鳥大橋が見えます。

白鳥大橋
白鳥大橋

船でしか体験できない白鳥大橋の下を通過。

白鳥大橋の下を通るブルーマーメイド
白鳥大橋の下を通るブルーマーメイド

白鳥大橋の下をくぐった後
白鳥大橋の下をくぐった後

鉄の街・室蘭らしい景色を眺めていると、

製鉄工場
製鉄工場

フェリーターミナルに着岸します。

室蘭港フェリーターミナル到着
室蘭港フェリーターミナル到着

約7時間弱の景色を楽しむ船旅が終わりました。

ブルーマーメイドを下船
ブルーマーメイドを下船

まとめ

1.青森→室蘭「ブルーマーメイド」は陸奥湾出入口まで青森ー函館航路と同じルート・景色。

2.下北半島西部の険しい海岸線に沿って航行する。

3.龍飛岬は見えても遠方。大間岬沖を通る。

4.函館市戸井・恵山地区では陸に近い所を走る。

5.室蘭・地球岬などの外海海岸の景色が素晴らしい。

6.白鳥大橋の下をくぐる。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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