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97光年先に「水の惑星」を発見!?地球の2倍の大きさの惑星とは!?

太陽系外惑星のイメージ図©NASA/JPL-Caltech/R. Hurt

NASAは地球から97光年離れた距離に、「水を持つ惑星」を発見したと発表しました。本記事では、一体どんな惑星なのか、そしてこの発見が持つ重要な意味について解説していきます。

今回NASAのハッブル宇宙望遠鏡が発見した惑星「GJ 9827d」は、うお座方向の97光年先にあり、半分が水で半分が岩石である可能性があるとのことです。大きさは地球の約2倍で、赤色矮星と呼ばれる小さくて暗い低温な恒星を1年が約6日という高速で周回しています。

そして、その表面温度はなんと摂氏約400度に達しており、水蒸気として存在していると推定されています。地球の生物は生息することが難しいかもしれませんが、その環境に適応した生物がいないか、夢が膨らみますね。

今後、ジェームズウェッブ望遠鏡による更に詳細な成分分析が実施される可能性があるとのことです。生命の兆候が出てこないか、今後の続報も楽しみです。

■生命が誕生する上で欠かせない「ハビタブルゾーン」とは?

生命の星「地球」©Wikipedia
生命の星「地球」©Wikipedia

それでは、地球外生命体を語る上で欠かせない「ハビタブルゾーン」について解説します。例えば、水星のように太陽の近くを回っている惑星は、温度が高くて水が全て蒸発してしまいます。一方、天王星などのように太陽から遠い天体は水が全て氷になってしまいます。地球は水が液体でいるために非常に絶妙な位置にいるんですね。実は生命にとって水が液体でいることは大変重要なことです。なぜかと言うと、海で色々な元素がかき混ぜられて生命が生まれたと考えられているからです。そのため、水が液体でいられるエリアをハビタブルゾーンと呼んでいるのです。

■30年前まで太陽系外に惑星は見つかっていなかった!?

続いて、太陽系外の惑星である「系外惑星」について解説します。太陽系には地球を始めたくさんの惑星がありますが、実は1995年まで太陽系外に惑星は見つかっていませんでした。約30年前の科学が進歩した時代でさえも、惑星を見つけることはできていなかったとは意外ですよね。太陽系外にも惑星は存在するはず、というのは天文学者の多くが予想はしていましたが、それを観測する方法がありませんでした。そして、1995年にドップラー法によるペガスス座方向に初めて系外惑星が発見されたのです。それから、ホットジュピター、エキセントリックプラネットなど、多種多様な系外惑星を発見するに至るのです。

驚くべき系外惑星の特徴や、ドップラー法やトランジット法の観測方法なども今後の記事でご紹介をさせて頂きます。続報にご期待ください。

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