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【東京都中央区】これまで食べたものとは違っていました。銀座の老舗たちばなの「かりんとう」

Tabicco(旅っ子)ライター/子連れ旅行アドバイザー(東京都中央区)

長さ約5センチ。つやっつやの角の丸いフォルム。明治42年(1909年)創業の老舗「たちばな」のかりんとう「さえだ」です。
たちばなの商品は、太さの異なるかりんとう1つのみ。ホームページも、通信販売もありません。デパートへの出店もないので、3名ほどでいっぱいになってしまう小さな銀座の店舗でしか購入できません。営業時間も短いため、「欲しい時にすぐ手に入る」商品ではありません。それなのに、100年以上も続いているのは、やはりこのかりんとうが「他とは違う」からでしょう。

小麦粉と砂糖だけで作られた、とてもシンプルな「たちばな」のかりんとう。最初の1つは、ぜひ目をつむって食べてみてください。外側はしっかりと砂糖でコーティングされているのでカリッと、噛むと中はサクッと軽く、べっこう飴のような砂糖のコクのあるうま味を感じたあとに、口の中に残る小麦粉の甘味と風味、、、長さ約5センチの小さなかりんとうに、様々な味や食感の変化を感じます。筆者がこれまで食べてきたかりんとうは、黒糖で味付けされたものが多かったのですが、たちばなのかりんとうは白糖です。こんなにシンプルなのに、こんなに味わい深いなんて、今まで食べてきた「かりんとう」のイメージが変わるほど驚きました。

かりんとうの大きさは、太めの「ころ」と細長い「さえだ」の2種類。パッケージは、袋入り(1000円~)と缶入り(2000円~)があります。朱赤に小花の模様がかわいい丸缶が筆者のお気に入りです。小花の模様は、包み紙や手提げ袋にも描かれていて、たちばなのシンボルになっています。愛らしくて上品な、この小花模様が筆者は大好きです。

店の佇まいも素敵です。シンプルですが、手入れが行き届いていて、ここだけ時が止まったかのような情緒があります。新しい店舗にはない、時を重ねたからこその雰囲気が、店舗にも、パッケージにも、商品にもにじみ出ていて、それが「たちばな」の魅力になっています。
贈り物にしても、間違いないです。大人のおもたせに、たちばなのかりんとうをおすすめします!

【たちばな】
住所:東京都中央区銀座8-7-19
電話:03-3571-5661
営業時間:平日11:00~16:30/土曜11:00~15:00
定休日:日曜、祝日

ライター/子連れ旅行アドバイザー(東京都中央区)

東京都在住、2児の母。旅行業界に23年間勤務。仕事も趣味も「旅行」。育休中から、「子連れ旅行」にハマる。コロナ禍で、地元・東京の魅力を再発見。子供と一緒に、グルメ、買い物、イベントなど、「東京観光」を楽しんでいる。好きな地域は、お台場、日本橋。Facebookにて、子連れ旅行情報を発信中。Instagramでは、自身の子連れ旅行写真を投稿しています。

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