キャンプでライターを忘れても乾電池で着火できる?チョコの銀紙を使う火起こし法
キャンプに出掛けて、イザ!焚き火を始めよう…と思ったらライターを忘れた。
市街地に近い場所ならライターを買いに出かける事もできますが、人里離れた山の中だとそうはいきません。
そんな時は、乾電池とライターを使って火起こしをする方法があります。
使うアイテムは単三乾電池1本とチョコレートを包んでいる銀紙です。
このページでは、イザという時に覚えておくと役に立つ火起こし術を紹介したいと思います。
火起こしに必要なアイテム
火起こしをする為に必要なアイテムは以下の2点です。
単三型乾電池1本
チョコレートの包み紙
チョコレートの包み紙はアルミ箔なので電気を通します。
しかし、ここで注意したいのはアルミ箔の内側は電気を通さない事。
何故なら内側はチョコレートの品質保全の為にコーティングされているからです。
使用する電池は9ボルトの角型電池があれば最強ですが、1.5ボルトの単三型電池でも火起こしは可能です。
乾電池はキャンプで使用するライトやラジオの中から取り出します。
最近は充電式のキャンプアイテムが多くなりましたが、日頃から防災用も兼ねて予備のアルカリ乾電池を車に用意しておくと安心です。
火起こし方法
簡単に説明すると乾電池のプラス極とマイナス極に通電しやすいアルミ素材をつないでショートさせ、そこで発生した熱を火口に引火させます。
その為には、まずチョコのアルミ箔を加工する必要があります。
下の写真のようにアルミ箔をハサミで加工します。
アルミ箔をこのような形に加工する目的は、加熱箇所を一点に集中させる為とすぐに断線して安全を確保する為にあります。
電気が流れる部分が狭くなることで、電流は局所に流れて一瞬でアルミ箔を焼き切ります。
着火方法
発火するのは一瞬なので、確実に火を付ける必要があります。
その際に使うと便利なのが「アルコール消毒綿」です。
この消毒綿には引火しやすいエタノールが含まれています。
ハサミで加工したアルミ箔を乾電池のマイナス側に接触させて、発火する切れ込みの部分を消毒綿に当てます。
そして、乾電池のプラス側を接触させたら一瞬で火がつきます。
その際はヤケド防止と感電防止の為に手袋を着用します。
アルコールに引火した炎は薄い青色をしているので昼間は見えません。
下の写真は引火した状態ですが、全く炎が見えないので不用意に素手で触るのは厳禁です。
消毒綿が燃えている間に、燃えやすい木のくずや小枝に引火させます。
チョコレートの外側のパッケージは紙でできているので一緒に燃やしちゃいます。
ここまで引火したら、後は普通に焚き火が楽しめます。
着火が終わったら乾電池は元に戻しても大丈夫です。
最後に
安全に火起こしする為の注意点として5つのポイントを挙げておきます。
- 乾電池以外は使わない事
- 液漏れした電池は使わない事
- 乾電池は1秒以上ショートさせない事
- 手袋を着用する事
- 消毒綿に引火した炎を触らない事
キャンプは安全に注意して楽しく楽しみましょう!
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