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加水分解でベタベタのタープを復活させるには?再生の鍵は天花粉とシリコン防水材

たびんちゅや節約キャンプ研究家

長年使っていたタープが加水分解を起こしてベタベタになってしまいました。

使い古したバッグなどでも起こる現象ですが、湿度と温度の影響を受けやすいタープでも発生します。

そこで、加水分解のベタつきを除去してシリコン防水材を塗って復活させてみました。

ベタ付きの除去には「ベビーパウダー」、防水材には「防水一番」を使っています。

このページでは加水分解でベタベタになったタープの防水性を復活させる方法を紹介します。

ベタ付きを除去する

まずは、タープに付着したベタ付きを除去します。

その際に使用するアイテムは「シッカロール」。

そう、子供の頃に汗疹の防止でよく使っていたベビーパウダーですね。

面積が広いタープにベビーパウダーを塗るには、使い古したソックスを使うと便利です。

ソックスに手を入れて塗布すれば、広範囲でも簡単に作業ができますのでおススメです。

ベタベタになっている個所を重点的にベビーパウダーを塗り込みます。

この方法は一度塗るだけではベタベタは取れません。

なので、ベタベタが再発した箇所に何度も塗り込む必要があります。

日数はかかりますが、そのうちにポリウレタン樹脂が剥がれてベタ付かなくなります。

シリコン防水加工をする

そして、タープのベタ付きが緩和されたらシリコン防水材をタープに塗ります。

ここで使用する防水材は「防水一番」という商品です。

元々は、コンクリートや木材の防水や防カビに使う浸透性防水材のようです。

取り扱い説明の用途欄には「厚手のテントや幌、雨傘」と書かれていますのでタープの防水に使っても問題ないと思います。

ただ、使用するには重要な注意点があります。

それは、注意事項の欄に以下の事が記載されていましたので使用される方は、ご理解の上で使う必要があります。

【注意事項】
・火気厳禁
・蒸気を吸入すると有害
・引火性液体を飲み込むと有害
・水生生物に有害
・生殖能力・または胎児への悪影響のおそれ
・皮膚に接触すると有害
・臓器(呼吸器、腎臓、中枢神経系、肝臓)の障害の恐れ
・長期または反復暴露による臓器(呼吸器、神経系)の障害の恐れ

この塗料を使う時はゴム手袋、マスク、長袖を着用して細心の注意を払ってください。

乾燥スピード

塗料の乾燥時間は「夏で5~6時間」と書かれていますが、実際は塗ってから30秒ほど経つだけで表面が乾いてしまいます。

塗料が透明なので刷毛で塗った場所を覚えておかないと、どこまで塗ったか分からなくなります。

そして、2度塗りしたら完成です。

防水性が復活

防水剤が乾燥してから、タープに水を掛けてみました。

水はコロコロと流れ落ちますが、実際に雨の日に使ってみないと分かりませんね。

という事で嵐の日に実験してみます。

大雨でも問題ありません。

若干、シームテープの剥がれた場所からの雨水の滲みはありますが問題ないレベルですね。

最後に

今回はPU素材にシリコン防水材を塗布したので、これから起こりうる問題点を以下に挙げてみました。

・既存のシームテープが剥がれる
・シリコン素材にテープは貼れない
・生地に穴が空いたら修理しにくい

PU素材にシリコン系の防水材を塗布するなら上記のことを覚悟の上で行う必要があります。

あとは耐久性が、どのくらいあるか検証したいですね。

節約キャンプ研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら旅を楽しむ方法を紹介しています。 自作のキャンプ道具やキャンプの裏技が参考になれば幸いです。

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