電気もガスも使わない!温水シャワーを野外に作る方法。1本のポールをロープで自立させるだけ
夏のキャンプでは、じっとしていても汗をかきます。
汗をかいたらシャワーを浴びてスッキリしたい!
そんな時は、木の枝などに吊り下げて使う自然落下式の簡易シャワーがあると便利です。
しかし、キャンプ場でシャワーを吊り下げる事ができる場所って少ないんですよね…
ならば、シャワーも吊り下げる場所も自分で作っちゃいましょう。
この記事では1本のポールをロープで自立させて使う温水シャワーの設置方法を紹介します。
使用するアイテム
温水シャワースタンドを設置するために必要なアイテムは以下の6点です。
・2mのタープポール:1本
・丈夫なペグ:3本
・2.5mの二股ロープ
・2.5mのロープ
・黒色の折り畳み式バケツ
・シャワーホース
今回はポールの先端に10リットル以上の水を吊り下げるので強靭なタープポールを使います。
使用したポールは、LOGOS ロゴス アルミポール200cmです。
素材は 6063アルミニウムで厚みは1.3mmあり、直径φ22mmと強度があります。
4本継ぎなので収納サイズが54cmとコンパクトで持ち運び易い事も利点です。
積載に余裕があれば、史上最強のタープポールと評判のスノーピーク社のウイングポールなども おススメですね。
三股ロープ
タープを設営する際に使われる二股ロープに一本追加して三股ロープを作ります。
作り方は二股ロープの中央にある輪っか(ループ)に別のロープを繋ぐだけです。
それぞれロープの先端には自在金具が取り付けてあります。
温水を作る
温水を作るのは簡単。
折り畳み式バケツに水を入れてアスファルトの上に放置するだけです。
この時、黒色のバケツを使い開口部をダブルクリップで閉じておく事で蓄熱効果が格段にアップします。
実験の結果は、夏の水温29度の水10リットルをアスファルトの上に2時間放置すると水温は40度まで上がりました。
電気もガスも使わずに温水になるとは、太陽熱はエコなエネルギーですね。
ポールを立てる
まずはタープポールを立てます。
3本のロープを均等な位置にペグダウンします。
そして、三股ロープの中心にあるループにタープポールの先端を通して持ち上げるとポールが自立します。
あとは、位置が決まったら荷重が掛かっても抜けないようにペグの根元まで打ち込んでおきます。
そして、バケツの温水にシャワーホースを沈めておきます。
このシャワーホースは、壊れていたコフラン社の携帯シャワーのシャワーヘッドにホームセンターで購入した内径φ10mmのビニールホースを接続して作りました。
百均の園芸コーナーや台所用品コーナーにも流用できそうな商品が売っているので製作してみてはいかがでしょうか。
そして、3本のロープはそのままにして一度ポールを倒します。
バケツの取っ手にカラビナを取り付け、そのカラビナをポールの先端に通しているループにも接続します。
そして、ポールの先端部分を手に持ち、水の入ったバケツごと持ち上げます。
この時、ポールの接続部分より下側を持つと水の重さで接合部分やポール本体が破損する可能性があるので要注意です。
メッチャ重いですが、肩でバケツを支えながら持ち上げるとスムーズに上がりました。
最後にバケツの重心バランスが取れる位置でポールの角度を調整します。
あと、バケツを持ち上げる際に気付いた注意点が2つあります。
一つ目は、人によってはバケツの持ち上げ方で腰や肩を傷める可能性があるという事です。
そして二つ目に、このような使い方はポールの製造メーカーでは奨励されていないので、もしポールが破損しても保証はしてもらえないという事です。
なので、トラブルを防止する為には二人以上で作業することをおススメします。
シャワーを使う
シャワーを使う時は、シャワーヘッドを口にくわえて少しだけ水を吸い出します。
すると、サイフォンの原理で水がバケツの壁を乗り越えて流れ始めます。
少し屈めば頭からシャワーを浴びる事も可能です。
この方法を使えば、ペグが打ち込める場所ならどこでもシャワーが設置できます。
最後に
ポールが1本で自立すればランタンスタンドとしても使えます。
応用次第では色々な活用方法が考えられますので、試してみて下さいね。
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