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【和歌山/由良町】戦国武将に関わる天狗伝説と願いが叶うパワーストーン

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は戦国武将に関わる天狗伝説について紹介してみたいと思います。

ここは和歌山県日高郡由良町にある興国寺です。

大阪から南紀白浜方面へ。阪和自動車道の広川ICで降り、国道42号に出て西へ10分ほど走ると「興国寺」の案内が見えてきます。

ちなみに、更に15分ほど走ると、日本のエーゲ海と称される ”白崎海岸” に続きます。

日本の醤油文化発祥の地、興国寺

国道から県道23号に入り長閑な道を走るとスグに見えてきます。駐車場も広い。

最初に目に入るのは凛々しい大門。正面から見えるその姿は非日常の世界へと誘う入口のよう。とっても神聖な雰囲気が漂うトコロです。

さて、この興国寺は天狗伝説が残る地ですが…

その説明の前に、お寺の概要を紹介すると、この興国寺は鎌倉三代将軍、源実朝の菩提を弔うため1227年に建立されました。

そして「経山寺味噌(きんざんじみそ)」と「醤油」の発祥として有名なお寺でもあります。

そう、ここが日本の醤油文化発祥の地です。

諸説あるものの、法燈国師が中国で修得した径山寺味噌(金山寺味噌)の製造過程から醤油を生み出したと伝わっているんですよ。

大門から10分ほど歩くと山門に到着します。

この山門の前には石垣が積まれ、まるで城郭のよう。とっても立派なお寺です。

山門から正面に見えるのは法堂(本堂)で、1797年に再建された宗風を取り入れた重層入母屋造。内部には本尊の釈迦如来像などが安置されています。

そして、見事な天井画も見られます。

興国寺に伝わる天狗伝説

では、気になる天狗伝説を。

興国寺の境内にある「天狗堂」まで行ってみましょう。

天狗と言えば、神とも、妖怪ともいわれています。

日本の民間信仰において天狗は伝説上の存在で、正義の味方なのか? 恐ろしい存在なのか? 色々な見方があって、地域によっても様々。

一体何物なのか?よく分からない謎と魅力に包まれています。

この興国寺で、天狗はどのように語られているのか?

天正13年(1585年)、興国寺は羽柴秀吉紀州征伐により伽藍の大半を焼したそうです。

そして、再興されたのは慶長6年(1601年)紀州藩初代藩主の浅野幸長によってですが、この時に不思議な伝承も残されています。

それは…、その時に天狗が現れ、一夜にして七堂伽藍を建立したというもの。

その伝説にちなみ、この天狗堂では高さ2.4m、幅2.7mの大天狗の面が奉られています。

鼻が高くて赤ら顔の大天狗面が!羽団扇もあって迫力満点です。

お寺の関係者の方にお話を聞くと…

本当に天狗が現れたのか、それとも神通力のような神がかり的な早さで伽藍が復興し「天狗の仕業」と言われたか。

結局のところ、この話は伝説の域を出る事はなく、これ以上の事は分かりません。

ただ、きっと語り継がれるような驚く出来事があったのでしょう。

そして、気になるのはもう一つ。それは天狗堂にある亀の甲羅のような形をしたパワーストーンの存在です。

その名も「天狗命根石」という。

案内によると…

地球創世記の頃に地殻の噴出による火山岩からできた世界最大の大きさを誇る貴石で、内部には数億年前の水が溜まっているのだとか!

そして、驚くべきことは、この天狗命根石をなでながら天狗様にお願い事をすると、願いが叶うという。スゴイ!

やはり、ここは普通の所ではなさそうです。

達成したい目標や夢やがある場合、この興国寺の天狗堂に参拝し、天狗命根石を撫でながら願いを唱えると、本当に願いが叶うかも!!

本当にそんな心地にさせてくれる、とっても空気の澄んだ素敵な場所です。

気になる方は、ぜひ参拝してみて下さい。

興国寺 天狗堂
住所:和歌山県日高郡由良町門前801
電話:0738-65-0154
地図(外部リンク)

はらぺこライター

アメリカや東南アジア、インドなどへの一人旅、タイの首長族の村に泊まった体験談など2005年から始めたブログをキッカケに旅行サイトから声がかかる。トラベルjpでは新人賞、年間アクセス1位賞、SNSで拡散されたソーシャル賞を受賞。またグルメサイトで連載、吉本興業の公式ライターなどを経て現在に至る。 当Yahoo!ニュース エキスパートでは主観的な目線で旅やグルメをテーマに記事を書いている。

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