【わけあって絶滅しました。展】優しすぎて絶滅?無敵すぎて絶滅?絶滅の理由が面白い!
はらぺこライターの旅人間です。
今回は大阪南港ATCホールで開催中の『わけあって絶滅しました。展』について、その感想を体験レポとして紹介しましょう。
ちなみに、2018(平成30)年7月に発売された『わけあって絶滅しました。』は ”驚きの理由で絶滅した動物たちの絶滅理由” を語る大人気の図鑑。
現在まで4シリーズを出版し、累計発行部数90万部突破のベストセラーとなっています。しかし、その展覧会ってどんな感じなのか?気になりますよね。
実際に来てみると…「なるほど!」の連続でした。
会場は広々とした大空間。
そこに約5億年前~現代まで、「絶滅した動物」だけでなく、「絶滅しそうな動物」も含めて約400点の展示が並んでいます。
例えば、大迫力のティラノサウルスは「隕石が落ちて絶滅」なんだとか。
隕石が落ちた → 砂が空に舞い上がり地球を覆った → 寒くなった → 植物が育たなくなった → 草食動物が死んでいった →食糧不足になった → そして絶滅した。
ところで、絶滅しそうな動物とは?
それは例えば、その一例は ”ホッキョクグマ” 。温暖化で「氷が少なくなって絶滅しそう」って知ってましたか?
これらはハッキリ言って他人事ではなく、食糧不足、温暖化…、現代の私たち人間にもリアルに深刻な問題でもあるはず。
他にも、コアラは「火事で絶滅しそう」、ヨウムは「おしゃべり上手で絶滅しそう」。おしゃべりで?これは、ペットブームで密漁されまくっているのが原因。
絶滅しそうな動物は…まだまだ沢山いて、ラッコも絶滅しそうなんだって。
想像つきますか?
この世の中から、コアラやラッコが絶滅してしまう世界を…。あんなに可愛くて、愛嬌ある動物が存在しなくなってしまう。
絶滅とは、その種類の生き物が、地球から1匹残らず消えること。
この『わけあって絶滅しました。展』は、絶滅してしまった動物たちが一人語り形式で、面白おかしく身の上話をしています。
面白いし、とっても楽しい。ただ、それだけでなくジワジワと未来の事も頭によぎって、自然と色々と考えさせらていることに気が付く。
特に子供にはぜひ見せてあげたい!そんな展覧会です。
もう今は絶滅して存在しない生き物
今、私達の世界にコアラやラッコが存在し、とっても可愛らしいですが、絶滅した動物の中で「コイツ可愛いな」って思わせてくれるのが…
ステラ―カイギュウではないでしょうか。
だって、絶滅理由が「やさしすぎて絶滅」。昆布ばっか食べてて、動きが遅く、人間に発見されてからわずか27年で絶滅したという。
動きが遅かっただけでなく、襲われる仲間を助けようと逃げなかったよう。やさし過ぎたゆえに乱獲により絶滅してしまったんですね。
なんだか愛しくなってきます。
展示されている全身骨格(レプリカ)をみると、強そうなんですけどね…。
さて、他の展示も見ていくと…
「ちゃんと飛べなくて絶滅」したシソチョウ。
翼を持つが、恐竜から鳥に進化する途中の姿で、飛べる鳥があらわれると食べ物を奪われて絶滅したんだとか。
「巨大恐竜がほろびて絶滅」したアロサウルス。
こちらも飢えて絶滅…
歯が鉄火巻きみたいで絶滅…
大きなうんこがなくなって絶滅…
など、色々おもしろい。
『わけあって絶滅しました。』シリーズは、読みだすと夢中にしまう楽しい内容、イラストも分かりやすく親しみやすい。
しかし、紹介されている動物たちは、すでに地球上に存在していません。
だから、「本当にいたの?」って想像の世界に閉じ込めてしまいそうになりますが、骨格などの展示と一緒に見ると、すっごくリアルに感じて来ます。
このパネルを見て下さい!
実物大ですよ。
体長6m、体重3t もあったというメガテリウム。
南アメリカで最大最強の生き物でしたが、残念ながら「無敵すぎて絶滅」したそうな。
無敵すぎて絶滅…?
なんだかイマイチ想像できませんが、要するに武器を持った人間が来るまでは最強だったよう。ナマケモノの仲間で、木の葉を食べ、動きはノロノロだったとか。
その結果、みんな狩られてしまい絶滅してしまったんですね。
『わけあって絶滅しました。展』では、実際に生きている姿を見てみたかったなぁ~と感じる動物が沢山展示されています。今回ココで取り上げたのはほんの一部。
本の世界を飛び出した展示会、結構面白いですよ。
『わけあって絶滅しました。展』
会期:2022年7月22日(金)~9月4日(日)
※会期中無休
開館時間:9時30分~16時30分(最終入場:16時まで)
会 場:大阪南港ATCホール (大阪市住之江区南港北2丁目1-10)
入場料:大人1800円、3歳~中学生900円
公式ホームページ(外部リンク)
公式Instagram(外部リンク)
会場地図(外部リンク)
取材協力:『わけあって絶滅しました。展』事務局さま