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【京都】コスパ最高!「京都一の傳 本店」の懐石料理は期待を遙かに超える美味しさ

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。

“ 千年の都 ” として長い歴史を歩んできた京都は大人旅が良く似合うトコロ。四季折々の自然、お寺や神社、そして美味しいグルメ…。

そこで今回は大人旅にピッタリな、京都の名店を紹介しましょう。

京の台所と呼ばれる錦市場から柳馬場通を北に歩いてスグ、趣ある建物に「一」と書かれた暖簾が見えたら到着です。

ここは”西京漬の老舗” として知られている名店「京都一の傳 本店」です。

西京漬とは、明治以降に京都が西の京となったのが名の由来とされ、海から遠い京都でも「美味しい魚を食べよう」と保存性を高めるため味噌に漬け込んだ京都の伝統料理のこと。

店舗の1階は西京漬などのお買物フロア、お食事は2階となります。

お席の用意ができるまでの待合、ここでは京町家らしい坪庭に注目しましょう。工事の際に土中から見つけられた ”お福さん” の姿が見られますよ。

そのお顔をみるだけで良い事がありそうです。

ちなみに、お食事の場合は予約してから行くのがおすすめです。良心的なお値段で、京都らしい本格的な懐石料理が味わえるお店、スグに満席になってしまいますので。

個室テーブル席
個室テーブル席

お部屋に入ると… そこは和モダンな雰囲気のテーブル席。窓から入るレトロ感ある光と京町家の趣がとってもステキです。

お部屋の雰囲気はそれぞれ異なりますが、館内には絵画、置物、また季節の生け花なども飾られ、趣のある落ち着いた雰囲気の中、とても丁寧な接客がキラリと光っています。

さて、お料理には京懐石「今月のおもてなし料理」と単品3品が。

前菜から始まり、椀物、蒸物、焼きたての西京焼き、水物へと続きます。内容は月替わりで、10月は松茸、紅葉鯛、胡桃和え、栗甘露煮など秋の具材が前菜でいただけます。

そして、よくみると ”一の字をかたどったお皿” に盛り付けられているの分かりますか?

この一文字は店名から。 ”誠意を持って人に接する心を伝え続ける” という「誠意一傳」の信念をこめた一文字だという。とっても粋ですね。

前菜は、このままパクっと食べても良いのですが、もしお酒が好きなら、ちょっと待って下さい!実は面白い趣向があるんです。

「11種の日本酒ペアリングセット」(980円)
「11種の日本酒ペアリングセット」(980円)

それは、京の蔵元の地酒とのペアリングが出来るというもの。

前菜から西京漬までの計11種のお料理に合わせて、少しずつ(各20ml)の京の蔵元の地酒11種が楽しめます。

ここで「11種の日本酒ペアリングセット」を追加注文してみました。

ペアリングの組合せ表をみながら、食べて、飲んで、裏に書かれた日本酒名や蔵元の情報を読んで、また味わって…。実に楽しい!

こちらは焼き茄子を葛でよせた焼き茄子豆腐と飛龍頭のお椀。

栗蒸しの鼈甲餡かけです。

そして、お待ちかねの西京漬、土釜に入った京丹後のA5ランク炊き立てご飯、味噌汁、お漬物がセットでやって来ました。

奥に見えるのが追加注文した「阿波尾鶏 蔵みそ焼」です。

「阿波尾鶏蔵みそ焼」(880円)
「阿波尾鶏蔵みそ焼」(880円)

阿波尾鶏とは、ほどよい歯ごたえが特徴の徳島県のブランド鶏。その名を聞いただけで注文するって方も少なくないでしょう。

コシがあってコクがあり、噛むほどに美味しいとされる地鶏、そこに秘伝の味噌床にじっくりと漬け込んだという。想像するだけで旨みが頭の中を駆け巡りますね。

そのお味は…ぜひ食べて見てください。期待を越えてきますので。

期待を越えると言えば、メインとなる銀だらの『蔵みそ焼』です。

柔らかく、脂がのったふっくらとした食感、そして奥深いなんて言葉では表現しきれないほどの透き通るような優しいお味噌の旨みと丁寧に焼き上げられた香ばしさ。

そこに炊き立ての土鍋ご飯、最高のご馳走です!

ちょっと美味しいにもほどがある。

お店の方にお話を聞くと、最も脂がのる旬の時期に獲れた魚だけを厳選しているのだとか。

そして、京都の老舗から特別に取り寄せた西京味噌、伏見の蔵元の純米酒、木樽仕込みで2年熟成した本格醤油など、

吟味し尽くした上質な伝統調味料を調合した味噌床にじっくりと漬け込む伝統の「本漬け」製法で手間暇は惜しまず、その旨味を最大限引き出だしているという。

最後は、秋の味覚洋梨を使ったムース、1717年創業の日本茶専門店「一保堂茶舗」の『滴露』で〆に。上品な味わいの余韻が楽しめます。

今回は京懐石「今月のおもてなし料理」お抹茶付きコース(4,250円)を選びました(抹茶なしは3,950円)。

京都で本格的な懐石料理を食べようとしたら、お値段にビックリ!なんてありますよね。しかし、この「京都一の傳 本店」は良心的なお値段で最高の料理が食べられます。

京都に来て、この店を知らないのはもったいない。大切な人と一緒に京都旅など予定している時は是非、行ってみて下さい。

期待度を最大限に高めて行っても、その期待を遙かに超える満足が待っているはず。本当におすすめです。

京都一の傳 本店
住所:京都市中京区柳馬場通り錦上る十文字町435番地
電話番号:075-254-4070(お食事専用ダイヤル)
営業時間:11:00~16:00(L.O.14:30)
※本店1階のお買い物は10:00~18:00
定休日:水曜日
(水曜日が祝日の場合、翌木曜日)
公式ホームページ(外部リンク)
公式Instagram(外部リンク)
公式Twitter(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:京都一の傳さま

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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