【広島市】あっさり脂に衝撃走る!幻の”比婆牛”が食べられる「煌蘭苑」の中華料理のコースが凄かった
はらぺこライターの旅人間です。今回は広島市内で ”幻の和牛” と言われる比婆牛(ひばぎゅう)が食べられる中華の名店を紹介しましょう。
ただし、比婆牛は殆ど市場に出回らない稀少価値の高い和牛です。期間限定となります。気になる方はお早めに!
ここはJR広島駅直結しているホテルグランヴィア広島の2階にある煌蘭苑(こうらんえん)。「医食同源」をテーマにした広東料理が食べられます。
多くの食材を組み合わせた、バランスの良いメニューが評判で、大切な人と一緒に食事をしたい時など覚えておくと間違いのないお店です。
ところで「比婆牛」ってご存知ですか?
比婆牛とは、広島県の北東部に位置する庄原で生育された広島和牛のこと。生産頭数が少なく、その殆どが地元で消費されています。市場に出まわることは滅多になく、稀少価値の高い和牛である事から ”幻の和牛” と呼ばれています。
その味わいは、口どけ良く、脂はアッサリとした旨味を持ちます。だから牛肉が苦手になったという高齢の方にもおすすめです。
比婆牛の料理について、煌蘭苑の料理長の山本さんにお聞きしていると…
山本さん自身、年齢と共に ”牛の脂” が得意ではなくなってきたのだとか。ところが、比婆牛に関しては沢山食べても平気で「すごい肉だな」と取り扱う事を決めたという。
そして完成したのが、今回のコース料理というワケです。
では、「一口前菜盛合わせ」から料理のスタートです。
こちらは「比婆牛ランプ肉のタイ風ローストビーフ」です。
比婆牛のスッキリとした脂身の美味しさがハッキリと分かる一品。ランプ肉をタイのナムプリックパオ(チリインオイル)でロースト、お好みでクミンと唐辛子の粉末で味変して食べる事もできます。
でも、なぜ広東料理の店なのになぜタイ風?と思いますよね。
それはシェフ(料理長の山本さん)がシンガポールで働いていた経験から。シンガポールと言えば色々な国や文化がギュッと詰まった小さな国、素材に合わせて様々なスパイスや調理法が変幻自在に料理に織り交ぜられています。
このような料理が出せるのは、このレストランの魅力でもあります。
続いては「蝦夷鮑 天白花椎茸 乾し山芋 龍眼入り漢薬蒸しスープ」です。
これもスゴイ!
ほら、この贅沢感!蝦夷鮑(えぞあわび)がドーンです。
これは薬膳スープ、シェフにお話を聞くと「補血」だと。つまり "身体の中に火を入れる" と表現されました。確かに、スープを口にすると身体が癒されていくような、エネルギーが注入されていくような心地になります。
具がたっぷり入り、身体の芯まで温まるスープ。ここには比婆牛は入っていませんが、肉料理の間にこのスープが入るのは嬉しい限りです。って言うか、相性抜群です。
そして「広島丸大根 赤軸法蓮草 比婆牛バラ肉の柱侯醤(チューホージャン)煮込み 土鍋仕立て」となります。
比婆牛バラ肉に中国味噌を使った土鍋料理、これは見た目では想像出来ないほどのインパクトある一品です。
食感は弾力があって柔らかい、味付けは濃そうに見えますが口当たりが良く、とっても食べやすい。そして何よりも比婆牛の口どけの良さに驚かされます。
それは、前述した通り「比婆牛の脂」の旨味でしょう。
比婆牛の脂にはオリーブオイルと同じオレイン酸が多く含まれ、口どけ感、風味の良さが特徴です。この料理はそれが特に分かりやすく、ビックリしますよ。
最高のお肉を一流のシェフが調理したらこうなるのか!といった感動が味わえます。
そして、「黄韮入りスープ麺」は〆のアッサリしたラーメンと言った感じ。
最後は「季節のフルーツ&黒胡麻入りココナッツ団子」です。
コースの内容はその時によって変わる場合があり、また比婆牛は入荷が難しい希少なお肉ですので無くなり次第終了となります。
尚、この比婆牛を使った料理は3月中旬~末頃まで、もしくは4月もあるかも?と言った感じだとか。期間がハッキリしないのは入荷次第だから。まさに幻の和牛ですね。広島県の庄原市以外で比婆牛が食べられる店は限られ、ここは貴重なお店の一つとなります。
一流シェフの料理で比婆牛を楽しみたい方は、ぜひチェックしてみて下さい。
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煌蘭苑(こうらんえん)
住所:広島市南区松原町1-5
ホテルグランヴィア広島2階
電話番号:082-262-1165
定休日:火曜定休(祝日は営業)
営業時間:11:30~15:00/17:00~21:00
公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:煌蘭苑
(煌蘭苑様の協力により、取材のためコース料理を提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています)