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【広島/庄原市】日本中を大騒ぎにした謎の生物、その時に誕生した「伝説の丼」を食べてみた!

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は広島県庄原市から懐かしの伝説グルメについて。

庄原市と言えば…昭和45年頃から数年間、比婆山のふもと付近で謎の生物が目撃されたと日本中を話題の渦に巻き込んだトコロ…

ご存知でしょうか?「ヒバゴン」の存在を。

2月某日…

そんなヒバゴンのグルメが今も食べられるという噂を耳にし、雪道の中で車を走らせ庄原市へ行ってきました。

ここは庄原市西城町にある「ひばごん郷温泉すずらんの湯」です。

ヒバゴンとは…

1970年7月20日、広島県庄原市(旧比婆郡)西城町の比婆山麓で、身長約1.6m、逆三角形の顔、ゴリラに似た体つきをした謎の類人猿が目撃され、出没地にちなんで「ヒバゴン」と名付けられました。その後もヒバゴンの目撃は相次ぎ、全国的に報道されたため、旧西城町役場に「類人猿係」を設置して対応するなど、大騒ぎとなりました。

庄原市観光ナビより引用(外部リンク)

「猿にしては体が大きすぎる」「猿かと思ったら人言の顔立ちによく似ていた」「ゴリラに似た怪物なのでびっくりした」などの証言から「類人猿か?」と大騒ぎに。

そして、旧西城町役場に「類人猿係」を設置されたという。しかし、正体不明のままヒバゴンの目撃情報は途絶え、現在は「ヒバゴン」の存在も忘れられつつあります。

そんなヒバゴン騒動の名残を残す場所の一つ「ひばごん郷温泉すずらんの湯」へ。ヒバゴンのイラストが所々にあるけど…

なんだか猿にしか見えないような…。

そのように感じた方に一言。このイラストは1999年「西城ふるさと祭」のポスターやプログラムに登場し、山の中で人間に遭遇し、きょとんとした様子の愛嬌が特徴。このヒバゴンのキャラクター、背景は様々あってもポーズは1つだけだそうですよ。

さて、見つけました!「ひばごん丼」です。

この丼は1984年、ヒバゴン騒動の最中で考案された峠の茶屋「やまびこ」のメニュー、それを再現したものだとか。

ここは入浴施設に併設している食堂で、人気は「唐揚げ定食」「カツ丼」、他にも「猪焼肉定食」といったメニューが食べられます。

庶民的でホッとくつろげる空間がとっても良いですね。

そして、こちらが気になる「ひばごん丼」です。

鶏そぼろ、地元のブランドねぎ(ヒバゴンネギ)、地元の山菜(こごみ)、きざみ海苔、山芋の上にはワサビがチョン!そして、だし汁付き。

ヒバゴンというインパクトある名前とは対照的に素朴なメニューである。

お出しをかけて…

混ぜ混ぜして食べてみると…

鶏肉と山菜の旨味、ネギの食感、そしてとろろの粘り、そしてワサビのツン!っとした味わい、それは変化球のない期待通りの味わい。

しかし、よく考えられているなぁ~と感じるのはお出汁の存在です。粘りっけがあるけど、胃に届くような食べ心地の良さはグッド。素朴だけどクセになる美味しさです。

謎の生物「ひばごん」騒動で誕生した丼、あれから約半世紀…ヒバゴンの存在に関しては闇の中ですが、今もこうして残る伝説の丼です。

機会があれば、ぜひ食べてみて下さい。

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ひばごん郷温泉すずらんの湯
住所:広島県庄原市西城町三坂152-10
電話番号:0824-84-2170
営業時間:10:30 ~ 20:30 (3月~11月)
12:00 ~ 20:30 (12月~2月)
定休日:毎週火曜日
(ただし祝日・お盆・正月はのぞく)
公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)

はらぺこライター

アメリカや東南アジア、インドなどへの一人旅、タイの首長族の村に泊まった体験談など2005年から始めたブログをキッカケに旅行サイトから声がかかる。トラベルjpでは新人賞、年間アクセス1位賞、SNSで拡散されたソーシャル賞を受賞。またグルメサイトで連載、吉本興業の公式ライターなどを経て現在に至る。 当Yahoo!ニュース エキスパートでは主観的な目線で旅やグルメをテーマに記事を書いている。

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