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【京都/笠置町】ようかんの漬物?その正体は…国道163沿いで見つけた名物土産

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は国道163号沿い「京都いづみチャーミングロード」と呼ばれている国道沿いで見つけた名物土産を紹介しましょう。

ここは京都府相楽郡笠置町、大阪方面から車を走らせ京都府から三重県伊賀市のスグ手前に位置し、国道沿いに流れる木津川の南側は柳生の里がある奈良県、ドライブがてらに車を走らせるには調度よいトコロです。

そんな国道163を走っていると「レストラン大扇」が見えてきました。ここは休憩するには調度良い場所です。

ちなみに、この店は秋になると松茸料理が評判で、お得なお値段でしっかり食べられると遠方からこの店を目的に足を運ぶ人も多いという。

また、ここはレトロスポッととしても知られ…

この「わたがし」の機械は今も現役で使えるのだとか。「老体にムチを打ち…」という貼り紙もまた良い感じではありませんか。

さらに、奥に進むと…

懐かしのゴジラまで!

さて、ここはレストランだけでなく「青果 大扇」も併設され、野菜や果物、またお土産品などが色々と並んでいます。地元の野菜や果物にこだわらず、店主さんが「これは良いな」と感じたモノを仕入れ販売されています。

お世辞にもお洒落とは言えない雰囲気ですが、アットホームで人当たりの良い接客から馴染みのファンも多いようです。

そんな店内をぶらっと見ていると、養肝漬(ようかんづけ)が…!

ネーミングから「羊羹(ようかん)」が頭に浮かび珍グルメ的な漬物かと思いきや、これは伊賀地方で古くから親しまれている漬物。伝え聞く話によると戦国武将の藤堂高虎(伊賀上野藩主)も陣中に食料として常備していたのだとか。

「養肝漬」の名前の由来は、武士の「志気を養う」「武士の肝っ玉を養う」から命名されたそう。なるほど意味が分かると納得ですね。

これは伊賀市にある「養肝漬宮崎屋」の商品、大阪方面から伊賀まで行かなくても購入できると常連のファンも多いのだとか。

「一つ買って帰ろうかな…」と2年熟成を手にしていると、お店の方が「初めてなら1年熟成仕込みの方が食べやすくておすすめですよ」と教えてくれました。

おぉ~!って思い詳しく話を聞くと…「僕らは漬物はあまり食べないんです」と。「養肝漬はファンが多く、お客さんからの情報で2年熟成は通の味で~」とも、このようなワンポイントアドバイスをくれるのは実にありがたい。

という事で「1年熟成仕込み、養肝漬」を買ってみました。

伊賀盆地特産の白瓜の芯を抜き、その中にシソ・シソの実・生姜・大根・胡瓜などを細かく刻んだ物を詰められ、たまり醤油で1年の間自然熟成されたもの。
(※2年熟成は2年間熟成させたものとなります)

輪切りにして…

湯漬けで食べてみると、ヤバいほど美味しい。奈良漬とは違いますが、あの独特な風味に細かく刻まれたシソやらの風味がドンドンやって来る感じ。ご飯が進む進む!ハマる味。もちろん個性が強く好き嫌いは出そうな味ですが、好きな人はドハマリする味です。

お店のお兄ちゃんは、「2年熟成は…」と親切に教えてくれましたが、私は全然アリかも。というより食べてみたい!歴史ある漬物は実に奥が深い。

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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