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サントリー天然水が美味しいホントの理由、知ってる?

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は鳥取県にある「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」を見学してきましたので、その時の様子を紹介しましょう。すごいですよ!

さて、サントリーと言えば、「水と生きる SUNTORY」で知られる日本を代表する企業の一つ。このキャッチは水がなければ何もつくれない企業として、水を生み出す自然の生態系への感謝と畏敬、水を守り育てる志と活動、すべての思いを凝縮したメッセージなんだとか。

良い水があるからこそビールも、清涼飲料も、ウイスキーも美味い。そんなサントリー生命線となっている天然水の工場…これは気になりますよね。

サントリー天然水 奥大山ブナの森工場へ

サントリー天然水は、南アルプス(山梨県)・北アルプス(長野県)・阿蘇(熊本県)・奥大山(鳥取県)と4つの地域に採水地があります。今回訪問したのは、主に近畿・中四国エリア分を生産する「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」です。

ここは中国地方の最高峰である標高1709mの大山がそびえる大山隠岐国立公園のすぐ近く、西日本最大級のブナ林が広がり、古くから神様が住む山と言われ守られてきたトコロです。

余談ですが、大山と言えば「出雲国風土記」に登場する ”国引き神話” の地。神様の一人が海の向こうの土地を切り取って、大山を杭として綱で引き寄せて縫い合わせて島根半島を作ったというお話で知られているエリア。

つまり、この大山は古の時代から神山として、人々に恵みを与え続けてくれている神聖な山。そんな自然豊かな場所にサントリー天然水の工場はあるんですね。

ちなみに、この工場見学は予約が必要で、参加費は無料。見どころたっぷりの約60分のツアー形式。そして工場見学のあとは試飲も出来ます。

この「工場見学の簡単な流れ」は…

奥大山に降った雨や雪がどのようにして ”美味しい天然水” に変わっていくかをプロジェクションマッピングの映像で見たあと、ふかふかな土の説明、製造ラインの見学、雪室の見学、そして試飲と続きます。

天然水はどうやって出来るの?

ところで、サントリーの天然水は、どうやって出来ているのでしょうか?

それは森の「ふかふかな土」が重要なポイントとなります。雨や雪は森の大地に深く浸み込んで地層を移動し、磨かれ、天然のミネラルをもらって生まれ変わります。その歳月は驚くことに20年以上にもなるという。

実際の土を使った水の実験では、枯葉や木くずの混じった「ふかふかな土」がしっかりと水を吸収する様子が見られます。

多くの植物、昆虫や動物が沢山住む環境により作り上げられた「ふかふかな土」は、自然の力だけ出来上がったものではなく、森を守るための活動が大きな意味を成しています。

水を育む森を守るためにしている活動とは?

サントリーでは、水を育む森を守るため、林内に光が入るようにする適切な間伐での草や広葉樹が生える活動、植生・動物の調査といった「天然水の森」活動、子供たちに森の大切さを伝える「水育」活動など実施しています。

それらは水源涵養林として高い機能を持つ森を育てる活動として認められ「サステナブルな水質源管理の国際認証(AWS認証)」を取得しています。

工場の敷地内だけでなく、流域全体の視点で行政や地域社会と連携して水質源管理を行っている証であり、奥大山の山そのものが ”天然水の工場” と言えるでしょう。

サントリー天然水が美味しい理由

私たちが日頃、何げなしに飲んでいる「サントリーの天然水」は、このような奥大山の大自然の中で20年以上の歳月をかけ生まれ変わった地下水というワケ。20年以上…とっても尊く、心にジーンと響いてきます。

それを井戸で汲み上げた後、徹底的な水質チェックを経て、ろ過、高温殺菌されペットボトルにそのまま入っています。そのままですよ。本当にスゴイですよね!

つまり、この水は ”大自然の恵みそのもの” 、そりゃ~美味しいはずです。

天然水の製造ラインとは?

では、工場の製造ラインもみてみましょう。

同社工場の製造ラインは、ペットボトルをつくる所から始まります。そして、ペットボトルの検査、キレイに殺菌洗浄し、それから1分間に1050本(550ccボトルの場合)というスピードで天然水が注がれていくんですよ。

殺菌されたキャップの取り付け、ラベル付け、最終チェックを経て、印字が入り、そして箱詰めされて出荷といった一連の流れ、これらをガラス越しに見ることができます。

ところで、「ペットボトルをつくる所から始めてる」って驚きですよね。

ここでは試験管のような形をした「プリフォーム」と呼ばれる容器を工場内で膨らませ、ペットボトルを瞬間的に成型されます。

「えっ、この小さなモノがペットボトルに?」と驚くはず。このプリフォームのサンプルは手に持って見れますので触ってみましょう。

再生可能な資源を積極的に導入し、使いやすく軽量化、環境への負荷が少ない設計など、未来を考えた環境への取り組みについて子供にも分かりやすく説明してくれます。

臨場感のある映像も見応えあります。特にスロー映像で紹介から実際のスピードに切り替わる瞬間は見逃し厳禁です。

そして通路を歩き、ヒヤッとする場所へ。

ヒヤッと涼しい「雪室」も見れます

製造ラインの見学の後は「雪室(ゆきむろ)」と呼ばれる部屋も見学できます。この奥大山は冬になると雪が2~3メートルも降り積もり、工場では雪を貯蔵し、冷たいエネルギーを工場から出る温排水の冷却などに利用しているのだとか。エコですね!

夏の暑い日は気持ち良いけど、次第に寒くなります。雪室の室内温度は2~5度ほど。工場見学はここで以上となり、最後に試飲が楽しめます。

試飲タイム&お土産の時間

この試飲タイムでは「サントリー天然水」のほか、お土産用に「選べる天然水」プレゼントもあります。「THE STRONG 天然水スパークリング」「サントリー天然水 ヨーグリーナ」「朝摘みオレンジ&サントリー天然水」の3種類の中から1本選べます。すべて「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」で製造された製品となります。

「育林材」とは?

さらに、工場で撮影した写真をSNSに投稿し、その画面をスタッフの方に見せると記念品がもらえます。尚、キャンペーンは随時ではありませんのでご確認下さい。

今回のキャンペーンでもらったのは「育林材」のハガキでした。※数に限りあり

「育林材」とは、豊かな森を育んでいくためには木を伐ることも必要で、森を育むために伐った木々から生み出された木材のこと。

例えば、常緑樹が繁って真っ暗になってしまった森林は、林内を明るくして多様な草木の生長をうながすための“除伐”という作業を行う必要となります。森を元気にするためには欠かせない大切なこと。この育林材は工場内でも使用されています。

工場見学からの帰り道に…

それにしても、サントリー天然水が20年以上もの歳月もかかっている水だったとは…。しかも、ペットボトルの中は大自然の恵みそのもの。

工場見学からの帰り道など、大山を背景に天然水を飲んでみましょう。天然水のルーツを知って、その故郷を目の前にして飲むと、気分も高まり美味しさは倍増します。工場見学に参加した後は、ぜひ試して見てください。本当に最高だから!

サントリー天然水 奥大山ブナの森工場
住所:鳥取県日野郡江府町大字御机字笠良原1177
電話番号:0859-75-6114
休業日:火・水曜日 ※時期により変更あり
休業期間:1月・2月
工場見学:要予約、参加費無料
公式サイト(外部リンク)
※工場見学に関する詳細は公式サイトからご確認下さい
公式instagram(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:サントリー天然水 奥大山ブナの森工場

はらぺこライター

アメリカや東南アジア、インドなどへの一人旅、タイの首長族の村に泊まった体験談など2005年から始めたブログをキッカケに旅行サイトから声がかかる。トラベルjpでは新人賞、年間アクセス1位賞、SNSで拡散されたソーシャル賞を受賞。またグルメサイトで連載、吉本興業の公式ライターなどを経て現在に至る。 当Yahoo!ニュース エキスパートでは主観的な目線で旅やグルメをテーマに記事を書いている。

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