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【滋賀/長浜】絶賛の名物グルメ!翼果楼「焼鯖そうめん」の想像を超える旨みにハマる

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は滋賀県長浜市の郷土料理「焼鯖そうめん」について。テレビの旅番組などで頻繁に登場しているのでご存知の方もあると思いますが、まだ食べたことなければ絶対に食べておきたい!そんな一品です。

滋賀県の長浜市といえば、琵琶湖の北東部に位置する歴史ある町。羽柴秀吉が浅井長政攻めの功で織田信長から浅井氏の旧領を拝領した長浜城で知られている。諸説あるが、元々この地は今浜と呼ばれ、信長の名から一字拝領し「長浜」に改名されたそうだ。

そんな城下町として栄えた長浜は現在、黒壁スクエアを中心に伝統的建造物群を生かした観光スポットして多くの人で賑わう。今回紹介の「翼果楼(よかろう)」は200年前の商家をリメイクしたお店です。

扉を開けて店内に入れば、そこはタイムスリップしたかのような赴きに包まれている。時の流れを感じる梁と柱、レトロな家具、そして骨董品。柿渋色に炭を混ぜたような色艶の空間に暖色系の照明が灯っている。

そんな店内からは緑が茂る庭が見え、とっても風情が良い。

さて、同店の名物は「鯖料理」。滋賀県といえば琵琶湖はあるが海はない。それなのに「どうして鯖(さば)が名物なの?」と思うが、福井県の若狭湾から京都まで海産物を運んだ「鯖街道」は湖北地方へも延びていたという。

そして、湖北地方の農家で家庭料理として食されていたのが「焼鯖そうめん」というワケだ。

お店の案内によると、この地方では農繁期の陣中見舞いとして、農家に嫁いだ娘へ焼鯖を届ける風習(五月見舞い)があったそう。春の田植えの頃は現代では想像のできないほどの忙しさで、娘を案じた親は手軽に食べられる食材の付け届けをしていたという。

つまり、湖北の「焼鯖そうめん」は娘を思いやる親の愛がこもった伝統料理なのだ。とは言え、「これは農家の家庭料理、お客さんに出すなんて…」という先入観からお店で出されることは無かったそう。

ところが1990年頃、メニューに取り入れたら爆発的なヒットに、そして今や長浜市の名物として知られるようになったのだ。

「焼鯖そうめん」とは、どんな料理なのか?

一般的に「そうめん」と言えば、冷やして食することが多く夏の麺料理といったイメージが強いが、この「焼鯖そうめん」は全く違う。

骨まで柔らかく甘辛醤油で煮込んだ鯖をそうめんと一緒にスルっと食べられるのだ。ちなみに、鯖そうめんにはだし汁はなく、冷たくもない。

麺は鯖を煮込んだ甘辛醤油のたれがしっかり染み込んでいるので、鯖の風味を楽しみながら食べられる。「焼鯖そうめんは”おかず”にもなる」と言われるが、この味を知れば確かに納得してしまう。

絶対に一度は食べるべき名物、そして一度食べたら忘れられない味でもある。滋賀県長浜市にぜひ足を運んでみては如何でしょうか。本当におすすめですよ。

<滋賀県の記事>
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翼果楼(よかろう)
住所:滋賀県長浜市元浜町7-8
電話番号:0749-63-3663
営業時間:10:30~売り切れ次第終了
定休日:月曜日 祭日の場合は営業。翌日休み
公式instagram(外部リンク)
地図(外部リンク)

はらぺこライター

アメリカや東南アジア、インドなどへの一人旅、タイの首長族の村に泊まった体験談など2005年から始めたブログをキッカケに旅行サイトから声がかかる。トラベルjpでは新人賞、年間アクセス1位賞、SNSで拡散されたソーシャル賞を受賞。またグルメサイトで連載、吉本興業の公式ライターなどを経て現在に至る。 当Yahoo!ニュース エキスパートでは主観的な目線で旅やグルメをテーマに記事を書いている。

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