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【静岡/富士宮市】こんな店をずっと探し求めてた!本当にウマいご当地名物の”焼きそば”が食べられる店

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は静岡県富士宮市で”偶然”に見つけたB級グルメ”富士宮焼きそば”の素敵な店を紹介しましょう。

と言うのも赤信号にひっかかり、横を見たら妙に気になる店が…。信号が青に変わりアクセルを踏んで先に進んだが、やっぱり気になる。少し走ってから引き返すことにした。そんな縁がキッカケだった。

おざわ酒店

この店は県道180号沿いにある。ちなみに、この県道は富士宮富士公園線とも呼ばれ、市街地と富士山山頂を結んでいる道だそう。

看板は酒店で、暖簾は”お好み焼き&やきそば”という異色の店構え、昭和の雰囲気を残すレトロ感も印象に残る「おざわ酒店」だ。

店内には大きなテーブル式の鉄板が一つドーンとあり、そこを囲むようにイスが並んでいる。100%合席となる今どきには珍しいスタイルだ。

私が入店した時には常連のご夫婦がお好み焼きを食べていた。週に1回ほどのペースで来ているのだとか。

せっかくなので「焼きそば ぶた肉」を注文した。

ご当地名物で知られる「富士宮焼きそば」だ。カメラを片手にいかにも観光客まる出しだったのだろう。この地域の”焼きそば”の話をしてくれた。

今では名物となり遠方からわざわざ食べに来る人も多いが、もともとは地元の人が駄菓子屋で食べていた料理だったという。

そんな当時の話を、店のおばちゃんと常連さんで盛り上がる。

ちなみに、富士宮の”焼きそば”の特徴は何と言っても”肉かす”だという。

それにしても、これほどのライブ感は素晴らしい。何の飾り気もなく、ありのままの姿を目の前で見せてくれる。

鉄板の上で料理が進む中、そのリズムに合わせて会話も進む。もし仮に、悩み事でもあろうものなら、そんな事も聞いてくれ、サラリと流し包み込んでくれそうな温もりと懐の大きさすら感じる。

近所にこんな店があれば間違いなく常連になるだろう。

いや、このような店に出会えるからこそ旅は楽しいのかもしれない。「おばちゃん、また来たよ」と言える店との出会いだ。

同店は、店名と看板にあるように元は酒屋だったそうだ。しかし、酒販売が自由化に伴い経営を変えたそうという。飲食店を始めたのは14年ほど前からだというが、50年ほどやってそうな老舗の雰囲気がある。

さぁ、出来上がった!

キャベツたっぷりで、富士宮やきそばの特徴と言える”削り粉”もしっかりかかっている。目玉焼きは追加したモノだ。

それにしても目の前で焼き上がったのもあるが旨み溢れる香りが凄い。

しかもアツアツだ。麺は見た目よりもモチっとしてコシがある。なるほど、関西の焼きそばとはやはり違う。これは美味い!常連さんから「大阪の焼きそばと比べてどう?」と聞かれたが「最高です」としか答えられない。

これはお世辞でも何でもない。この雰囲気の中、本当に最高だった。この店に出会えただけで富士宮に来て良かった思えたからだ。

ここは偶然に出会った店、不思議なご縁、やっぱり旅は面白い。

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おざわ酒店
住所:静岡県富士宮市ひばりが丘6
営業時間:11:00~20:00
定休日:火曜
地図(外部リンク)

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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