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【山梨県】激レアな名物グルメ!リアル過ぎる「青い富士山カレー」はココナッツ風味でとっても食べやすい

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です、今回は”噂の真相”を確かめるべく山梨県まで車を走らせた。その噂というのは「山梨には富士山の形をした青いカレーがある」というものだ。本当なのだろうか?

調べてみると、それは山梨県立富士山世界遺産センター内のレストランにあるらしい。センターに問い合わせると間違いないとのことだ。

大阪から車で関東へ。静岡県の沼津で宿をとれば、そこから「富士山世界遺産センター」までは1時間もかからない。全てが順調のはずだったが、あいにくの雨。いや、その日は暴風雨だった…。

目的地に近づいても見えるはずの富士山は全く見えない。

関東に住む方にとっては、見慣れた山かもしれないが、関西人の私からすると富士山は滅多に見れない憧れの山だ。見れるタイミングは貴重なのだ。

新幹線に乗る時も「富士山側で…」と小声で必ずリクエストする。子供のようと思われても構わない。だって心が躍るのだ。こればっかりは仕方がない。

恋焦れる富士山が悪天候で全く見えない…。

これは残念で、残念で、残念で仕方がない事実だが、意外とこの日はモチベーションは落ちていなかった。

それは「青い富士山カレー」を食べに来たからだ。

富士山世界遺産センターの北館を見学し、そして2Fにあるレストランへ。

メニューをみて驚いたのは、同店では青い富士山カレーだけでなく、赤い富士バージョンもあること。他には青いハンバーガー、溶岩のような唐揚げなど。富士山に関するグルメメニューは想像以上に豊富なよう。

私の後ろに並んでいた親子は「やったー!あった!あった!この為に来たんだよね」と喜んでいた。「同じ気持ちの人がココにもいる…」と心の中で同調した。

「青い富士山カレー」がやって来た!

そして、ついに青い富士山カレーが目の前に。なんとスゴイ!想像以上に完成度の高いビジュアルだ。

お店の方にお話を聞くと、味のイメージはグリーンカレーの辛くないバージョンだとか。要するにココナッツの風味が特徴のマイルドなカレーだと言う。

そして、周囲には樹海に見立てたレリッシュ(刻みピクルス)、溶岩に見立てた刻みベーコンが散らばっている。

一般的にカレーライスと言えば、ご飯の上にルーをドバっとかける。ところが、ご飯の”白”を上手に活用して雪の”白さ”を演出している。山肌の”青”をルーにする発想など見事としか言えない。

それに面白いのは「色」だ。

食の世界では「青い色は食欲を減退させる」と言われることがある。その青を大胆に活用しているのだ。この常識破りの点も興味深い。

最近では、確かに青色を巧みに活用したグルメが増えてきている。以前に大阪で青いオムライスを取材したことがある。色のタイプは類似している。その時はハーブの一つである”バタフライピー”に酸を入れたものを使用していた。

ところで、この青色の正体は?

と続けて質問したが、そこは企業秘密のよう。見た目がドキッとする色合いだからこそ、より慎重に安全で安心な食材が使われている。その考え方には違いはない。

それにしても、禁断の”青色”をこれほど見事に使いこなすとは…。

食べるとココナツの風味が口の中に広がる。辛さは殆ど感じない。とっても食べやすいので子供さんでも大丈夫。まさに万人向けだ。「富士山はみんなのモノ」と言ってるような味わいである。

ちなみに、「赤い富士山カレー」は独自のスパイスを調合し、山梨県産の葡萄果汁を配合したものだとか。よし、次に来た時は”赤富士”に挑戦しよう。

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山梨県立富士山世界遺産センター
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663−1
電話番号:0555-72-0259
営業時間:9:00~17:00
北館は年中無休、南館は毎月第4火曜日が休館
※南館は第4火曜日が祝日の場合、翌日が休館日
※レストランは10:00~16:00(3月~6月、9月~11月)
(7月・8月は9:30~17:00、12月~2月は10:00~15:30)
公式ホームページ(外部リンク)
地図(外部リンク)
取材協力:山梨県立富士山世界遺産センター

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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