【泉南市】創業50年「喫茶ミナミ」守り続けたのはやさしさあふれる“おかあさんのような店主”でした
巷では、再び人気が高まる昔ながらの喫茶店。煌びやかな照明に使い込まれた重厚な家具、レースのカーテンにナポリタン。昭和の空気をのこす空間は、ゆったりとした刻が流れます。
でも、そんな喫茶店って都心に行かないとないんじゃない?なんて思っていませんか?
あるんです! 私たちの町にも素敵な喫茶店が。
和歌山県道63号泉佐野岩出線を北へ向かい(りんくうイオン方面)、浜ノ宮口交差点を左折、1つ目の信号を右に曲がると、レトロな看板が見えてきましたよ!
「喫茶 ミナミ」
泉南で約50年営んでいる喫茶店です。
中に入ると、外観の印象とは異なる造り込まれたノスタルジックな雰囲気。古き良き時代の面影を今も感じることが出来ます。
淡いグリーンのソファは、柔らかすぎず、硬すぎず、適度な座り心地。向かいの席との距離感も丁度良く、話も弾みそうですね。
こだわりの内装は、インテリア関係のお仕事をされていたご主人の弟さんの友人が手掛けてくれたそうです。噂を聞きつけて遠方から内装を見に来られるお客さんがいるというのも納得です。
お店に一歩足を踏み入れた瞬間胸が熱くなったのは、50年という月日を過ごしたものや空間が、今のわたしをやさしく迎え入れてくれたからなのだと感じました。
店主の南 廣子さんは、御年77歳。
「いつまで続けられるかわからないけど、健康のためにも頑張りたい。」
と話してくれました。
実は取材におうかがいした日は定休日だったのですが、自動ドアが開きふら~っとお客さんが、、、。
「あれ?今日はお休みじゃないんですか?」
「いいの、いいの~常連さんだから~。」とニコッと微笑む南さん。
南さんのとてもやさしいお人柄を感じた瞬間でした。
おススメの人気メニューは、「特製 手ごねハンバーグ定食」(700円! 安っ)
「喫茶 ミナミ」の魅力は、喫茶店でありながら“おふくろの味”が食べられるところ。
他にも、生姜焼き定食(700円)、とんかつ定食(700円)、焼きそば定食(700円)、裏メニューもあるのだとか? (現在日替わりはなし。)
ドリンクはコーヒー(350円)、紅茶(350円)のみ。
料金はすべて税込。
日を改めて、営業日に人気メニューの「特製手ごねハンバーグ定食」をいただきにおうかがいしました。
それではいただきます!
厚みのあるハンバーグは、おはしを入れた途端にほろほろと崩れます。
柔らかい~! 柔らかさの秘訣を尋ねると、「ハンバーグのたねに卵の黄みだけを入れるのよ。」と南さんが教えてくれました。
やさしい甘さのデミグラスソースに絶妙な焼き加減の目玉焼き、黄みをからめて食べると肉汁と合わさり、より濃厚な味わいに。しっかり肉感もあり美味しくてお腹も大満足です。
どのメニューにも、ごはん、お味噌汁、サラダ付き。
(お米と季節の野菜は、ご主人の手作りだそう。)
「昔はね、パーティーなんかやって楽しかったわ~。」
と目を潤ませる南さん。
南さんのやさしくほっこりとした雰囲気が心地よく、帰るころにはつい “ おかあさん”と呼んでしまっていた自分にびっくり。
生活が便利になり、すごいスピードで加速していく世の中。ただ、そこにあり続けることが難しく、日々の生活に疲れきってしまうことも。
50年という時を経て、今もわたしたちの町にある「喫茶 ミナミ」に日々の疲れを癒やしに出かけませんか?
【店舗情報】
店名:「喫茶 ミナミ」
住所:〒590-0526大阪府泉南市男里5丁目17-10
Tel:072-483-4280
営業時間:11:00-17:00(ランチ、ドリンクのみ)
定休日:水曜日.日曜日
*不定期でお休みされることもありますのでお電話でお問い合わせください。
*記事の内容は取材当時のものです。
駐車場:あり
取材協力 「喫茶 ミナミ」南様