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【泉南市】時を忘れるほどの居心地のよさ。訪れた人に幸せをもたらす隠れ家スポット『猫カフェ 紅葉』

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉南市・泉佐野市)

1匹のねこ“ミルク”との出逢いが、わたしの人生を一変させました。

そう話してくれたのは『猫カフェ 紅葉』の店長、後舎 大陽(ごしゃ だいや)さん。

学生の頃 “心の病” を抱えていた後舎さんのもとに、ある日お母様が一匹のねこを連れて来ました。「大陽が育てるんだよ!」

ねこを育てた経験もなく、人とのコミュニケーションもままならない自分に世話など出来るのか、はじめは戸惑ったと言います。その後、そのねこを「ミルク」と名付け、家族の一員として育てていくうちに、後舎さんの心と身体の状態は回復し、ご家族も笑顔を取り戻していかれたそうです。「ミルク」との出逢いがなかったら、今の自分はいない。

運命を変えてくれた「ねこ」と共に自分たち家族も誰かの力になりたい。そんな想いから後舎さんが15歳のとき、ご家族のサポートをうけて『猫カフェ 紅葉』はスタートしました。

猫カフェ 紅葉』は、“おしゃべりしながらたくさんのねこたちと触れあうことができる” 泉南市ではめずらしい「ねこカフェ」

南海本線岡田浦駅(和歌山側出口)から徒歩2分ほどのところにあります。

可愛いねこたちに癒される。

とても居心地がよく大満足。

帰りたくなくなる。

など、今話題のスポットです。

取材に伺った日は、あいにくの空模様。車で道に迷っていると、店長の後舎さんが迎えに来てくださり、駐車場を案内してくださいました。

駐車場から3分ほど歩いたところにある、“猫カフェもみじ”の看板が目印。

看板から歩いてすぐのところにお店がありました。

お店というよりおうち? まるでお友達の家に遊びに来たかのようです。

はじめての“ねこカフェ体験”。すこしドキドキしながら店内に入ります。

緊張気味のわたしをやさしく出迎えてくれたのは、きらきらとした瞳が印象的な店長の後舎 大陽さんと底ぬけに明るいお母様。お母様?! ご夫婦かと思いました!

実はこの写真は帰り際に撮らせていただいたものなのですが、どうしてもはじめにご紹介したいと思いました。なぜなら、お二人の温かさに “ぽわん” と包まれるところから『猫カフェ 紅葉』の至福の時間がはじまるから。

入店直後にイントロのように流れる穏やかな空気感が、わたしの緊張を一気にほぐしてくれました。

店内入って左手にロッカーがあります。

「貴重品やかばんはロッカーに入れてくださいね~」と明るいお母様の声が響きます。

好奇心旺盛なねこたちは、お客様の持ちものを“おもちゃ”と勘違いして遊んでしまうことがあるそうです。入店したら、まず荷物をロッカーに入れましょう。

『猫カフェ 紅葉』では、お客様の安全確保とねこちゃんの健康を守るために

【抱っこ禁止】【フラッシュ使用禁止】【おもちゃ利用の時間制限】などいくつかのルールが設けられています。

ルールがあることで生きているねこちゃんと触れあうことを実感し、“命と向きあい思いやりをもって接したい” そんな気持ちになります。

(その他の注意事項につきましては、公式HPよりご確認ください。)

15種18匹のかわいいねこたちと触れあえる、心地よい癒しの空間「ふれあいルーム」は1時間から利用可能

「ふれあいルーム」のコースは60分コース(1500円)フリータイムコース(3000円)があります。(ペットボトル飲料1本含む)

今日は、お手軽な60分コース(1500円)を体験してみたいと思います。

木のぬくもりに包まれた室内では、リラックスしたねこちゃんたちがそれぞれの時間を過ごしています。どのねこちゃんたちも自然な表情でまったく身構えていません。お客様が来たからといって特別気をつかう訳でもなく、怖がる様子もありません。

まるで “○○さんちの大家族スペシャル” の取材におうかがいしたかのような空気感。

「ま、こんなうちですが、どぞどぞ」と言われているようです。笑

「おれ、リラックス中やけどなにか?」

スコティッシュフォールド種のクッキーくんは、みんなのお手本となるリーダー的存在。耳のかたちが特徴的で愛嬌たっぷりの表情。

ベンガル種のパールちゃんとトイボブ種の愛ちゃんは、天井まで伸びた大きなキャットタワーで仲良くおくつろぎ中。「ここからの眺めが最高なのよね~」

ピンと立った耳が特徴的なスフィンクス種のパトラくん。なんとあのスピルバーグ監督のSF映画「ET」のモデルになった種類なのだそう。「ぼく男前でしょ?」と言わんばかりの得意げな表情。

ラガマフィン種のクリームくんは、窓越しに気品漂う佇まいが素敵。

キンカロー種のモカちゃん。キンカローという種類は珍しいそうですが、一番なじみのある毛の模様かも? 癒されます~。

愛情注がれたねこたちに、そっと寄り添いぬくもりを感じるひと時

お母様が「ふれあいルーム」でのねこちゃんとの楽しみ方を教えてくださいました。

「ひざ掛けをお貸ししますので、あぐらをかいてお膝の上で広げてみてください。自然とねこちゃんたちが集まって、お膝の上にのってくれる確率がアップしますよ~」

どんどん集まってきます!

ルールとして抱っこは禁止ですが、お膝の上に座りに来た子はそのままお膝の上で抱っこできるそうです。この方法ならより身近にねこちゃんを感じることができますね。

「ふれあいルーム」でねこちゃんと仲良くなるコツは、自然に待っていてあげることと後舎さんが教えてくださいました。

“ここで暮らしている” ねこちゃんたちのペースを崩さず、そっと溶け込むようにそばに居てあげることが大切だと感じました。

すると、、、。

わたしのスカートの上にも来てくれました! 

たまらないですよ、ほんと。

やさしく名前を呼んであげると、寄ってきてくれる子もいるそうです。

思いやりをもって接してあげたら、思いやりで返してくれる。

束の間の時間でもこんなやりとりが最高に心地よく、あらためて人との距離感についても考えなおしてみたいと思いました。

取材中、1組の女性のお客様が入ってこられました。

泉南市と泉佐野市からのご来店で、お一人は “ねこカフェ” 初体験だとか。

たくさんのねこちゃんに囲まれて、ねこ好きさんにはたまらない“至福の時間”を満喫されていました。

落ち着いているねこちゃんたちの様子をみて、店長の後舎さんが “ねこじゃらし”を持ってきてくださいました。

“お遊びタイム” がはじまります♪

どのねこちゃんたちも生き生きしていますね~。

狩りで獲物を得ていたねこは、素早く動くものに本能が目覚めます。じっとしている姿とはまたちがう躍動感のある一面を見ることができ、楽しさ倍増ですよ。

使い方には意外とコツがあるのだとか。ねこちゃんと暮らしている方も、そうでない方も、ぜひこの機会にレクチャーをうけてみてくださいね!(ねこじゃらしの使用のタイミングと時間は、ねこたちの様子をみて店長の後舎さんが決められます。)

また、『ふれあいルーム』にある “ねこカフェ” ならではのおもしろい家具で、さまざまなねこちゃんたちの様子を楽しむことができます。

“ねこ鍋” でくつろぐキンカロー種のモカちゃん。

そうそう、ねこちゃんって狭くて窮屈なところが好きですよね。鍋に入っているお姿がなんともキュート。

ハート窓” からのぞくアポストロ種のステラちゃん。

絵になるワンカットです。

あ、ニャンカットか。

ぷにぷにの肉球を眺められる “肉球ロード” は、ねこ好きさんにとっては “天国ロード”。

『猫カフェ 紅葉』では、ねこちゃんたちの写真撮影やSNS投稿も歓迎していただけるので、遊んでいるねこちゃんの可愛い様子を写真に収めて【#猫カフェ紅葉】SNSに投稿してみてくださいね! (フラッシュやスポットライトは使用禁止。ほかのお客様の写り込みにはご配慮を。)

スタッフの方が撮影のお手伝いもしてくれますので必要な方はお声掛けしてみては?

平日や時間帯をねらって行くのもおススメ

フリータイムのご利用は、平日がゆっくりできておススメ

開店して最初に来店された方にはチュールのプレゼントがありますよ♪

ねこちゃんが大好きなチュールをあげたらすぐに仲良くなれるかも?

夕方17:00はねこちゃんたちの“ごはんタイム”。

ねこちゃんが揃ってごはんを食べている姿は、圧巻の光景です。

平日利用や時間帯をねらって行くのもいいですね!

いろんな柄の子を一度に眺められる“ごはんタイム”は一見の価値あり。

おのおの休憩やトイレにむかうねこちゃんたち。

そういえばこの『ふれあいルーム』は、とても清潔でまったく臭いがしません。ねこちゃんたちがおりこうで、粗相をしないこともあるのでしょうが、店長の後舎さんが毎朝2時間かけて念入りに掃除をしているそうです。つやつやとした毛並みのねこちゃんたちを見ても、お客様とねこたちが快適に過ごせるようにと後舎さんの並々ならぬ日々の努力がうかがえます。

60分のふれあいタイムで日々の疲れはすっかり癒され、大家族の一員として認めてもらえたようで、ほっこり幸せなきもちになりました。

喫茶コーナーでねこちゃんたちの様子を眺めながら、“ねこ愛” 満載の軽食はいかが?

喫茶コーナーでは、ブレンドコーヒー紅茶などのドリンクメニューのほか、ねこちゃんを型どったオレンジゼリーねこちゃんの足跡の焼き印がついたパンケーキなどの可愛いデザートメニューもいただけます。

また紅茶ジャスミン茶、緑茶ほうじ茶については無料でおかわりOK

喫茶コーナーのみの利用も可能ですので (ねこカフェコースの料金は発生しません)

まずはお気軽に訪ねてみてはいかがでしょうか?

「オレンジゼリー」(550円)*要予約
「オレンジゼリー」(550円)*要予約

「パンケーキ」(550円)
「パンケーキ」(550円)

軽食は、ねこ鍋うどんや盛り付けが楽しいカレーライスなどをお手頃価格でいただけます。ねこちゃんを眺めながらの “ねこづくし” メニューでおなかも心も大満足まちがいなしですよ。

「ねこ鍋うどん」(550円)
「ねこ鍋うどん」(550円)

「カレーライス」(550円)
「カレーライス」(550円)

店長の後舎さん考案のオリジナルグッズのコーナーも

可愛いねこちゃんたちがイラストになったオリジナルグッズが大人気

好きなねこちゃん柄のTシャツマグカップを買って、おうち時間を一緒に過ごすのもいいですね。

「Tシャツ」(2500円)
「Tシャツ」(2500円)

1会計5000円以上のお買い上げで、高品質で知られる地元の名産品「泉州タオル」がもらえますので、お得にお買いものをするのもいいですね。

『猫カフェ 紅葉』オリジナルデザイン
『猫カフェ 紅葉』オリジナルデザイン

“隠れた人気者” 白へびの「きんたん」

喫茶コーナー奥になにやら白い扉が。

え?!  白へびですか!

白へびの「きんたん」も『猫カフェ 紅葉』の人気者。

普段は隠れていますが「見たい!」というご希望も多いのだとか。数か月に一度の脱皮の際は、先着順で皮を無料配布

お財布などに入れて、お守りとして持ち歩くと良いそうですよ。

はじめは驚きましたが「きんたん」もたっぷりの愛情をうけて『猫カフェ 紅葉』で暮らしていることを想うと、眠っている姿にだんだんと愛着も湧いてきます。

人と動物を大切に。運命を変えてくれたねこたちと共に『猫カフェ 紅葉』はこれからもここにあり続けます。

喫茶コーナーに1枚の写真が飾られていました。

数年前、車の事故に巻き込まれ瀕死の状態だったという「未来」くん。

助けた方は懸命な看病で命を救ったものの、ねこと暮らせる状況にないことをあとで気がつかれたそうです。

「きっと、必死だったんですよね。命を救うことに。わたしたちはその想いに感動したんです。わたしたちが預かり、育てますとお伝えしました」

その後「未来」くんは、後舎さん親子の懸命なサポートにより、リハビリも乗り越え元気に暮らしているそうです。

動物介護士やペットセラピスト、キャットケアスペシャリストなど動物に関する20以上もの資格を保有している店長の後舎さん。現在通信制の大学で勉強もされているというから驚きです。

『猫カフェ 紅葉』でのお仕事のほかに、喫茶コーナーでの生き物についての無料相談対応啓発活動、動物愛護活動等への賛同・協賛・寄付支援活動など、さまざまな活動に貢献されています。

「こころの病になり、何も出来なかったわたしをねこたちが救い出してくれた。

ねこたちと一緒なら誰かの力になることが出来るかもしれない」

と力強く語る後舎さん。

苦難を乗り越え、やさしさと強さをあわせ持つ後舎さんと底抜けに明るいお母様。

そして、その愛情を惜しみなく注がれている可愛いねこたち。

ここに居るすべての人や動物から漲る “幸せパワー” は、

訪れる人を幸せな気持ちにしてくれるのだと感じました。

そんな “幸せのパワースポット” 『猫カフェ 紅葉』。

みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか。

*各コース、喫茶コーナー、注意事項の詳細につきましては公式HPよりご確認ください。

*道がわからないときはお電話すると迎えに来てくださいます。

【基本情報】

店名:「猫カフェ 紅葉」
公式HP
住所:〒590-0531大阪府泉南市岡田5-8-31
Tel:080-8323-3498
営業時間:11:00-19:00(最終受付18:00)
定休日:火曜日・水曜日
駐車場:あり(4台)/記事内地図参照
取材・撮影協力 「猫カフェ 紅葉」店長 後舎 大陽様、お母様
*記事の内容は取材当時のものです。最新の情報は公式HPでご確認をお願いいたします。
*記事中の金額はすべて税込表示です。

【動物取扱業の登録情報】

名称:猫カフェ紅葉
所在地:大阪府泉南市岡田5-8-31
種別:展示
登録年月日:平成27年9月17日
登録の更新年月日:令和2年9月17日
有効期限の末期:令和7年9月16日
登録番号:大阪府登録 第2926-5号

ライター(泉南市・泉佐野市)

なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちの町のちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。皆様の日常がもっともっと楽しくなりますように。

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