月に８日の不定期営業。

そんなことを知っていたのか、取材日はこのお店のクロワッサンを心待ちにしていたお客さんで賑わっていました。

今回ご紹介するお店は、5月にオープンした「croissant stand。(クロワッサンスタンドマル)」。

泉州地域では希少な“クロワッサン専門店”です。

場所は、南海電鉄「鶴原」駅から徒歩3分。国道26号線「加支多神社東」交差点を海側へ1分ほど行ったところにあります(Google map参照)。

＊前回、ご紹介した「こだわり出汁巻き玉子 一(いち)」の横です。

店の並びに共同駐車場(８台駐車可)があるので、車でのアクセスが便利かもしれません。

7月前半の営業日は、6日(木)、9日(日)、13日(木)。

後半の営業日を確認したところ、19日(水)、20日(木)、23日(日)、26日(水)、27日(木)とのこと。オープンは9時、売り切れ次第終了です。

オープンと同時に次々とお客さんが来店されます。

ご高齢の方、女性おひとりで、ご家族連れなど…。年齢層もさまざまです。

こちらのご家族は、こんなに？　と思うほど大量購入されていました。

聞くところによると、パンがとにかく大好きで、美味しいと聞けば兵庫でもどこでも買いに出かけるそう。「全国的にクロワッサン専門店は増えてきているけど、この辺りでは珍しい」とのこと。

「先日、店前に長い行列ができて、ショーケースのクロワッサンが１時間に120個売れたんですよ」と店主の丸小野 徹(まるおの とおる)さん。

国道からすこし奥まった場所に店があるため、決して良い立地条件とは思えませんが、噂を聞きつけて訪れるお客さんが後を絶たない様子です。

小さなショーケースに、ズラリと並んだクロワッサン。個人的には、パン屋さんでのクロワッサンの位置づけは、“すこし高級なパン”　のイメージ。これだけズラリと並んでいると とてもゴージャスに感じます。　クロワッサン専門店なので当たり前ですが、どれを選んでも“クロワッサン”という贅沢 笑。

オープン当時、メニューにはなかったという「小倉クイニー」。

ご近所の方の「あんこのシンプルなものもほしいわ～」の声に応えて開発した商品なのだとか。

「ショコラクロワッサン」は、子どもに大人気なのだそう。

お惣菜系のクロワッサンがあるのもうれしい！

新商品の「プルコギ」と、店頭に出したらすぐに売り切れてしまうという幻の「ウィンナー」。ほかにも「たまごクロワッサン」も人気で、残り少なくなっていました。

あら、あら、ゆっくり取材をしていたら、お目当てのひとつでもある「クロワッサン」が、のこりわずかとなってしまいました！　この日は補充分もあるようで一安心。

撮影しているそばから次々に売れていくので慌ててしまいました。急いでお目当てのクロワッサンを選び、家で食べてみることに。

まずは、店主おススメのシンプルな「クロワッサン」を。

ヨーロッパ産小麦など、口溶けの良い小麦を4種類ブレンドし、上質な発酵バターをたっぷり使用した贅沢なクロワッサン。見栄えを気にせず、あえてマットに仕上げた理由は、「小麦本来の風味を楽しんでもらいたいから」。

クロワッサンは、トーストで1分ほど温めて食べると、焼き立ての味と食感が楽しめるそうです。

さっくり、もちもちの生地。ずっしり弾力のあるクロワッサンです。食べる前からコク深い発酵バターの香りが皿周りに充満しています。一口食べると、唇がほんわり、ねっとり。噛めば噛むほど、発酵バターが口の中でにじみ、甘みも増していきます。

クロワッサンを持つ指も湿るほど濃厚で食べ応えのあるクロワッサンです。

シンプルだからこそ、上質な素材にこだわった究極のクロワッサン。

食べこぼしを気にせず豪快に食べたい。

夏の新商品「NYクロワッサン・レモン」(レモンクリーム＆カスタード)は、想像以上に爽やか！　レモンがしっかり酸っぱいです 笑。レモンクリームって香りだけで甘いものも多いけど、このレモンクリームは甘すぎないから夏にぴったり。生地は前述の「クロワッサン」よりも軽く、サクサクしています。

丸小野さん曰はく、クロワッサン生地は商品によって違うそう。粉の種類や、配合バランス、使用しているバターも変えているとのこと。

お風呂上りにサクサク食べたい爽やかなクロワッサンです。

お客さんの熱いリクエストから生まれた「小倉クイニー」は、サクサク感とパリパリ感が容易に想像できる見た目から、手を出さずにはいられないひと品。

ほっこり甘いあんこと、ゴマたっぷりの香ばしいカラメルが絶妙にマッチしていて「オトナの和スイーツ」として緑茶との相性も良さそうです。パリパリのカラメルとサクサクのクロワッサン、しっとりあんこの食感の違いも楽しい！　手土産にもよろこばれそう♪

「ショコラクロワッサン」は、子どもに人気なんでしょ？　と侮っていました。そこは、やはりクロワッサン。

しっかりオトナウケする甘さ控えめな味に仕上がっていました。

トロンというより、すこしザクッとしたチョコレートがイン。やっぱりチョコ×クロワッサンの組み合わせは王道です。オトナだってうれしい「ショコクロ」。

コーヒーと相性抜群です。

どのクロワッサンもリッチで美味しい！　朝食やおやつに、家にあると“幸せ効果”をもたらしてくれそうなレパートリーです。

丸小野さんは、貝塚のご出身で、泉佐野市には学生時代の仲間もたくさんいるそう。

「泉州地域では希少な『クロワッサン専門店』をより多くの人に知っていただきたいです。特に当店自慢の『クロワッサン』は、4種の小麦をブレンドし、上質な発酵バターをたっぷり使用しています。サクサク感と風味を大切にしているため、しっかり焼き込み、焼き色を濃くつけています。一度食べたら香ばしさが病みつきになりますよ」。

「クロワッサン」は、冷たいままで食べるとさっくりしっとり。トースターで1分ほど温めると、サクサクふわふわ。コク深い発酵バターの香りと甘みは、どちらも強く感じるので、お好みで食べ比べてみては？

月8回の営業日は、前半と後半に分けて「croissant stand。(クロワッサンスタンドマル)」公式インスタグラム(外部リンク)でお知らせがあります。

店頭に並ぶクロワッサンの種類は、11時頃が一番充実しているとのこと。

「クロワッサン専門店」が本気で挑む “究極のクロワッサン”。

そのリッチな味を一度ご賞味あれ。

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