【泉佐野市】どこから見ても「ほぼ栗」の羊羹に感動。ホクホク食感が美味すぎる「老舗菓子店」の実力菓子
「栗、入れすぎちゃいました」
ちょっと照れ笑いしながらそう語るのは、「むか新」マーケティング室 室長の金勝 明紀(かねかつ あきのり)さん。
「これ、栗 入れ過ぎちゃうか~」と議論が巻き起こるほどの見事な栗景色。
食べる側のわたしたちにとっては、うれしい秋菓子の登場です。
今回ご紹介するのは、創業131年の 地元では言わずと知れた人気老舗菓子店「むか新」の季節菓子。
秋の夜長のティータイムに、おススメしたいお菓子を4品ご紹介します。
左上から時計回りに「匠の小函 栗羊羹」480円(税込)、「匠の小函 お月見うさぎ」400円(税込)、「紅玉りんごケーキ」250円(税込)、*「いろは蔵」160円(税込)。
*「いろは蔵」は、季節菓子ではなく通年商品です。
「匠の小函 栗羊羹」
冒頭でご紹介した「匠の小函 栗羊羹」。
「匠の小函(たくみのこばこ)」とは、従来販売していた棹菓子を一人でも食べやすいようにと小さな箱におさめてシリーズ化したもの。
敷居が高いようにも感じる老舗菓子店に、スナック感覚で食べられるお菓子があるなら「自分用」にも買いやすい印象です。
それでは、“栗入れすぎ”羊羹の圧巻の“栗景色”をご覧あれ。
「ほほぅ~!」と思わず感嘆の声をあげてしまうほど見事な“栗景色”に感動。
北海道十勝産の小豆を使用した風味の良い羊羹は、舌触りも滑らかで甘さ控えめ。
羊羹の部分だけを食べているのに、栗を感じるのは圧倒的な比率の高さから生じるうれしい浸食が原因のよう。驚くのは、栗のホクホクさ。茹でたてじゃないかしら? と思うほど、栗本来の旨味と風味がぎゅっと詰まっています。
秋は“マロングラッセ”に押されがちな栗菓子も、老舗菓子店の実力を知ればこちらに一票を投じるはず。渋めの緑茶やほうじ茶と共にいただきたいひと品です。
「匠の小函 お月見うさぎ」
なんという可愛らしさでしょう!
9月29日(金)の十五夜にあわせて創ったという季節菓子は、沖縄県産の黒糖を使用した黒糖羊羹の上にのせた*錦玉羹(きんぎょくかん)の中に*淡雪羹(あわゆきかん)のうさぎと黄色に染めた白餡で“お月見うさぎ”を表現したひと品。錦玉羹の上には乾燥させたもち米の粉をふり、“雲間の月を眺めるうさぎ”を表したそう。関西の餡を巻いた月見だんごは、“雲がかった月”を表しているという説もあり、月見だんごにあわせて雲間の月を表現したとのこと。
*「錦玉羹(きんぎょくかん)」とは、寒天と砂糖を煮溶かして型に流して固めたお菓子のこと。
*「淡雪羹(あわゆきかん)」とは、寒天と砂糖を煮溶かして少し冷ました中に、泡立てた卵白を加えてつくるお菓子のこと。雪のように真っ白に仕上がるため、“真っ白なうさぎ”を表現するために使用。
錦玉羹(きんぎょくかん)の中にぽっかり浮かんだ“月”も幻想的で、食べる前にいろいろな角度から目で見て楽しみたくなります。
黄色に染めた白餡部分(月)が、想像以上に柔らかく、黒糖羊羹のざらっとした舌触りと、固めのゼリーのような食感の錦玉羹、トロトロした月とのコラボレーションが楽しく、一度に何度も楽しめるお菓子だと感じます。
何より、開けた瞬間の可愛らしさは、思わず「わ~!」と声をあげてしまうほど。
“うさぎ”が居る場所は、つくる職人さんによって微妙に違うというから、楽しみも増しますね。9月29日(金)の十五夜のとっておきデザートとして、サプライズに準備しておくと家族もよろこぶこと間違いなしです。
*人気商品のため、9月29日(金)の十五夜前に売り切れてしまうこともあるそうです。お買い求めの際はお早めに。
「紅玉りんごケーキ」
ここで可愛らしい洋菓子の登場です。
レトロなパッケージがツボ過ぎる「紅玉りんごケーキ」。秋を感じるアイテムとして、写真に登場させても可愛いひと品。
青森県産の紅玉りんごを1個につき1/6カット使用しているという「紅玉りんごケーキ」は、“シロップ漬け”にされたりんごの蜜が生地にたっぷり染み込んでいて、“超じゅわり”食感。
食べれば食べるほど紅玉りんごやバター、練乳の香りが口いっぱいに広がって幸せで満たされていく秋のケーキです。
そのあまりの美味しさに衝撃をうけてしまいました。袋詰めされた1個のお菓子をこんなに美味しく仕上げるなんて、「これが老舗菓子店の実力か…」とあらためて感動。袋から取り出して、電子レンジやトースターで温めるとバターが際立ちより美味しさが増すそう。もちろんそのままでも十分美味しいので食べ方はお好みで◎。
「いろは蔵」
「いろは蔵」の皮は、泉佐野市の「日根荘」(日本遺産)の中で育てられたもち米を使用しているそうです。
中でも大木地区には、「むか新」の従業員が田植えや稲刈りを行っている田んぼがあり、今年の稲刈り(9/27)にもマーケティング室 室長の金勝 明紀さん自ら出向くのだそう。*今年収穫されたもち米は来年の商品に使用
スナック感覚で食べられるように、真ん中でぱかっと割れる斬新な仕掛けが施してあります。ちょっとしたことだけど、車内やお散歩中でも食べやすく、秋のお出かけシーズンのおやつにも最適。
皮は思っていたよりも薄く柔らかくフカフカしています。そして何故かふんわりあたたかい。泉佐野の農家の方々の優しさが、そうさせているかのようです。
ひと口かじると、最中のイメージを覆すほどのサクサクした食感に驚きます。
最中ってどこか“湿気た皮”のイメージが強かったけれど、「いろは蔵」の皮はフカフカサクサクしています。またしてもここで「老舗菓子店」の実力を見せつけられたような気がして思わず唸り声をあげてしまいました。
割ると顔を出す北海道産小豆を使用した粒餡も甘さ控えめでとても上品な味わい。渋い緑茶や珈琲とあわせて食べたいひと品です。
今回は、老舗菓子店「むか新」のお菓子4品をご紹介しました。
地元では言わずと知れた人気店であっても、季節ごとにお店を訪れてお菓子をチェックしているという方は少ないのではないでしょうか。
あらためて食べてみると、その実力に驚かされます。
これからも季節ごとにお菓子を紹介していく予定ですので乞うご期待。
今回ご紹介したお菓子は、むか新 羽倉崎店、本店、泉南店他17店舗で購入可能。
秋の夜長のティータイムに、老舗菓子店「むか新」の美味すぎる実力菓子を味わってみては?