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【泉佐野市】肉と野菜の旨味しみ出た「牛肉フォー」が絶品。お土産も買える『ベトナム料理店』が超ユニーク

旅する日々の記憶と記録。matka08ライター(泉南市・泉佐野市)

地元に居ながらにして、ベトナムを旅しているような気分になれるお店のご紹介です。

「KIOT84 ベトナム料理専門店」

泉佐野市上町にある「KIOT84 ベトナム料理専門店」は、ベトナム人のオーナー  グェンティニャットレさんが3年前にオープンさせたお店。ベトナムの味を届けたい、と片言の日本語で話すグェンさんは「そっか、そっか」が口癖の可愛らしい女性で、突然の訪問にも関わらず、取材の申し込みも「そっか」と笑ってご快諾いただきました。なんだか可愛い。

小さいながらも異国情緒あふれる店内

扉を開けると、そこは「ベトナム」。思わず可愛い! と叫んでしましました。

テーブル2卓とカウンター(6席)のみの小さいお店ですが、オーナーが “ベトナム人” というだけあって異国情緒たっぷりです。

そして、メニューも可愛いんです。

メニューのキャラクターにほっこり

このフォーを食べている女の子、可愛いでしょ? 店内装飾や、一つ一つのアイテムにときめく気持ちこそが、地元に居ながらにして旅行気分を楽しむための秘訣。みなさんの “可愛い” もぜひ見つけてみて!

メニューは、「牛肉フォー」のセットや「バインミー」など。

「フォー」とは、牛骨や鶏ガラなどから取った出汁で野菜と肉を煮込み、その旨味がしみ出たスープを平たい米粉麺にかけて食す ベトナムを代表する麺料理。

本国では、主に朝ごはんとして親しまれています。

「バインミー」とは、柔らかいフランスパンに、パテや野菜、ハーブ、肉などが挟まれたベトナムのサンドイッチ。

メニューの中心はこの二つの料理ですが、様々な食材と組み合わせて楽しめるようです。

このお店では「牛肉フォー」が人気と聞き、「牛肉フォー小と揚げ春巻き」のセット 930円(税込)をオーダーしました。

左の女性がグェンさん。正面からの写真は「きゃ~、恥ずかしい」とかなりお茶目
左の女性がグェンさん。正面からの写真は「きゃ~、恥ずかしい」とかなりお茶目

オーナーも含め、スタッフさんは全員ベトナム人。料理を準備する姿からせかせかとした雰囲気は一切感じられず、のんびりムードに癒されます。一般的に“温厚”と言われているベトナムの国民性そのまんまのスタッフさんたち。

あっさりだけどあっさりだけじゃない「牛肉フォー」

「牛肉フォー小と揚げ春巻き」930円(税込)
「牛肉フォー小と揚げ春巻き」930円(税込)

ほどなくして料理がテーブルに運ばれてきました。

「牛肉フォー」は“小”と書いてあったけれど、全然“小”じゃない 笑。

日本人の感覚で“小”といったら味噌汁のお椀くらいを想像しませんか?

あー、これ絶対に美味しいやつ。透明なスープからはおそらく “あっさり” だけではない複雑な香りがします。パクチーの代わりにネギが使われていますが、それでもふんわりと香るナンプラーや香草の香りが、本場の味を感じさせてくれます。

きしめんを柔らかく煮込んだような麺は、スルスルと喉ごしもよく、牛肉の良質な脂と滋味深いスープがよく絡みます。優しい味わいでありながら、言葉では説明できないコク深さや、鼻孔にぬけるベトナムの香りがとても爽やか。

と、ここで大きく深呼吸。

「あー、ベトナムを旅しているみたい」

三分の一ほど食べたところで、グェンさんに教わった「味変」も楽しみたいと思います。「フォー」は、そのままでも十分美味しいのですが、テーブルに置いてある調味料を加えて自分好みに味を整えて食べるのがベトナム流。

まずは、「ニンニク酢」を。

続いて、もう少し“濃い味”にしたい時におススメの「ナンプラー」。

そして、手づくりの「チリソース」も少し。

他にも「sate(サーテー)」というベトナムの唐辛子もありましたが、グェンさんに“めちゃ辛” と言われたのでやめました。

調味料 左から、「チリソース」「sate(サーテー)」「ナンプラー」「ポッカレモン100」
調味料 左から、「チリソース」「sate(サーテー)」「ナンプラー」「ポッカレモン100」

「ニンニク酢」を入れると思いのほかパンチがきいて美味しい!(唐辛子入り) 疲れている時は“大量投入”をおススメします。「チリソース」はこれくらいの量ならそこまで辛さは感じられずコクと香りが増す感じ。「ナンプラー」は塩味がプラスされるので、濃い味が好きな方は少し足すといいかも。

「フォー」は、肉と野菜の旨味がしみ出たスープをじっくり味わいながら食すと特に美味しい。

そして、こちらは「揚げ春巻き」。

「スィートチリソース」のような甘辛いタレにつけていただきます。

一口食べるとふんわりサクサクの食感に感動! しっかり味付けされたタケノコやミンチ肉も美味しく、大好きな味です。

好き過ぎて、次は単品で追加オーダー決定。もちろん「フォー」との相性もよく、交互に食べると美味しさも増し、すごいスピードで完食してしまいました。

食事の後は、「お土産」も選べます。

お隣の「ベトナムショップ」でお買いものを楽しむことも

「KIOT84 ベトナム料理専門店」では、併設された「ベトナムショップ」でお買いものを楽しむこともできます。ベトナムのお菓子や調味料、食材、ドリンクなどがズラリと並んだ店内は、見ているだけでも楽しい!

この「ソーセージ」可愛い!
この「ソーセージ」可愛い!

おっと、ここで “何を買えばいいのかわからない” という壁にぶち当たりました。

今回は、自分と家族にお土産を選びたい。でも、何を買えばいいのかわからない。

安心してください。そんな時は、片言の日本語でもしっかり “おススメ” を教えてくれるグェンさんが頼りになります。グェンさんが勧めてくれたのはお湯に溶かすだけで本場さながらの「ベトナムコーヒー」が楽しめるこちらの商品。

映画「007」をイメージさせる渋めのパッケージ(G7?) がとてもユニークなインスタントコーヒー 18本入り(630円 税込)

そして、もう一つはベトナムで有名な豆菓子(200円 税込)

まず、インスタントの「ベトナムコーヒー」はおススメするだけのことがあって本当に美味しい。ベトナムは自国でコーヒー豆の輸出もしていて、コーヒーを愛する国民が多いことでも有名です。あの、練乳入りのまったりとしたコク深い香りのコーヒーが簡単に作れます。

そして「豆菓子」は金の個包装も可愛く、甘くてほっこりする味。

豆の味もしっかり感じます。日本のお菓子でいうと「落雁」に近いかも?

渋めの緑茶と一緒に食べたいお菓子です。疲れた時の“糖分補給” にカバンにしのばせておくのも良いかも。

ほかにも、気になる食材や調味料、缶詰などがいっぱい!

ここに来ればいろんなものが揃うから、この機会に「ベトナム料理」を学んでみたいと思いました。

「本場のごはん」と「お土産選び」一度で二度楽しめるユニークなお店

「KIOT84 ベトナム料理専門店」のスタッフさんは、前述のとおりみんなベトナム人。料理に日本向けのアレンジは感じられましたが、ここへ来れば 異国の雰囲気に浸るには十分すぎるほどの本場の味と演出を楽しめます。

実は、先日 大阪市内にあるお気に入りの「ベトナム食堂」が閉業してしまい、心にぽっかり穴があいたような状態が続いていました。“五感で楽しむ「食事」は、記憶が記録され豊かな食体験となる”と常々感じていて、それは入店した瞬間の「わぁー!」という感動や、アイテムの可愛さ、味への驚きなども大切なピース。

そんなお店をあとどのくらい見つけられるのだろう、みなさんにもそんなお店を見つけてほしいなぁ、なんて思う今日この頃です。

おまけ情報

車で来店される方へ

店舗左横に4台停められる駐車場がありますが、停める場所がわかりづらいため

ここでお伝えしておきます。

まず、民家横にうっすら見える白線内 縦に3台駐車可。

奥へ進んで右手「HA 様」のスペースに1台駐車可、です。

ベトナム人のマナー

ベトナム人の「フォー」の食べ方は、レンゲに麺やスープを入れて食べるのが一般的。丼に口をつけてスープをすするのは「下品」という感覚なのだそう。

でも、グェンさんならきっと「そっか、そっか」と笑って許してくれるはず。

”ベトナム流” でも ”日本流” でも好きな食べ方で楽しんで!

【基本情報】
店名:「KIOT84 ベトナム料理専門店」
住所:泉佐野市上町2丁目7-11(Googleマップ参照)
Tel:090-1482-6868
営業時間:10:30~20:00
定休日:無休
駐車場:あり(記事内参照)
取材協力 「KIOT84 ベトナム料理専門店」オーナー グェンティニャットレさま
*記事内容は取材当時のものです。営業日、営業時間をご確認の上お出かけください。

ライター(泉南市・泉佐野市)

なんでもない日々を旅するように暮らす日常写真家。「ローライ35s」という小さなフィルムカメラでささやかな日常を記録しています。私たちの町のちょっとうれしくなるあんなことこんなこと。皆様の日常がもっともっと楽しくなりますように。

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