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1月のおすすめの絵本(5選)子供の知的好奇心を育てる絵本

高木美紀絵本の蔵書1000冊

 お正月も終わり、今年も慌ただしい一年が幕を開けました。新しい年の始まりに、これから始まる1年間の四季の移ろいや美しさ、日本の文化を絵本を通してお子様に伝えてみませんか?絵本の読み聞かせには、子供の想像力や言語能力が高まるなど様々な効果があると言われますが、四季の美しさや伝統文化を楽しく伝えてあげることで知的好奇心や豊かな心を育ててあげるためにも役立ちます。母の絵本好きが高じて、1000冊の絵本が溢れる我が家の1年の始まりにおすすめの絵本をご紹介いたします。

「十二支のしんねんかい」 こぐま社 文:みきつきみ 画:柳原良平

「十二支のしんねんかい」 文:みきつきみ 画:柳原良平
「十二支のしんねんかい」 文:みきつきみ 画:柳原良平

十二支の動物たちの新年会のお話です。子から始まり、1ページずつ干支の動物たちが紹介されており、リズムがあって語呂の良い文が読んでいてとても楽しいです。「今年の干支は何だっけ?」「〇〇ちゃんの干支はどの子かな?」とか、親子で干支探しをしながら、楽しく干支が覚えられます。おせち料理も登場し、日本の文化を絵本を通して伝える絵本です。幅広いお子さんが楽しめる絵本だと思います。

「ぐりとぐらの1ねんかん」福音館書店 作:中川李枝子 絵:山脇百合子

「ぐりとぐらの1年間」福音館書店 作:中川李枝子 絵:山脇百合子
「ぐりとぐらの1年間」福音館書店 作:中川李枝子 絵:山脇百合子

 1月から12月まで、1年間の行事や四季の移ろいをお馴染みのぐりとぐらの生活を通して紹介してくれる絵本です。梅雨の日の水たまりを歩く楽しさや発見、夏の瑞々しい野菜の収穫、秋にはカーペットのように広がるいちょうの落ち葉、1年間の四季の輝きや美しさが表現された素敵な絵本です。これから始まる1年間が楽しみになってきます。通常のぐりとぐらの絵本のシリーズより大きいサイズなので、山脇百合子さんの絵のファンには、飾っておきたくなるたまらない絵本ですよ。

「ねずみのつきめくり」好学社 作:レオ=レオニ 詩:谷川俊太郎

「ねずみのつきめくり」好学社 作:レオ=レオニ 詩:谷川俊太郎
「ねずみのつきめくり」好学社 作:レオ=レオニ 詩:谷川俊太郎

 1月から12月までの1年間を谷川俊太郎さんの詩とレオ=レオニの絵で表現された素敵な絵本です。谷川俊太郎さんの詩のリズムは、不思議と声に出したくなります。我が家の子供たちも、読み聞かせるというよりも一緒に読みたくなるようで、気が付くと一緒に声に出して読んでいます。詩の世界観を味わう感性を子供の頃から育んであげたいですね。

「どんぶらどんぶら七福神」こぐま社 文:みきつきみ 画:柳原良平

「どんぶらどんぶら七福神」こぐま社 文:みきつきみ 画:柳原良平
「どんぶらどんぶら七福神」こぐま社 文:みきつきみ 画:柳原良平

 七福神がそれぞれどんな神様なのか、学べる絵本です。学ぶと言っても、難しいお話ではなく、リズムのある文が子供も声に出して読みたくなる楽しい絵本です。七福神を何となくでしか知らないまま大人になってしまった母ですが、日本古来の神様を身近に感じてくれたらと思い見つけた絵本です。「毘沙門天」「寿老人」と言葉も難しいかなと思いましたが、文のリズムにのせて子供たちも楽しく七福神を覚えることができました。七福神も宝船も新しい年にぴったりの縁起の良い絵本です。

「おもちさんがね・・」童心社 作・絵:とよたかずひこ

「おもちさんがね・・」童心社 作・絵:とよたかずひこ
「おもちさんがね・・」童心社 作・絵:とよたかずひこ

 0歳児の赤ちゃんや小さなお子さんにも読みやすい、オノマトペ(繰り返し言葉)がたくさん使われた絵本です。赤ちゃんはオノマトペが大好きです。「ちりちりちりちり」「ぽかぽかぽかぽか」「ぷくぷくぷくぷく」など、おもちが焼ける様子を繰り返し言葉をたくさん使って表現しています。日本語のオノマトペの表現の豊富さに、海外の方は非常に驚かれるようです。赤ちゃんの頃から、日常的にたくさんの豊かな日本語の表現に触れさせてあげたいですね。

今回は、1月におすすめの絵本をご紹介しました。1年の始まりに、これから始まる1年間がワクワクしてくるような絵本を、おうち時間にぜひ取り入れてみて下さいね。お子様の一生の宝物になるような素敵な絵本と出会えますように。

絵本の蔵書1000冊

元塾講師の2児の母です。絵本と児童書が大好きで、気が付けば蔵書量1000冊「日本一、本が好きな子供を育てる」を目標に子育てしてきました。そんな我が家の1000冊の絵本の中から、おすすめの絵本をご紹介します。

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