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【1泊3000円も!】温泉ワーケーションにも最適「低予算で連泊できる温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

日帰りや1泊2日の旅では忙しない。たまには同じ宿に連泊して、ゆっくり温泉に向き合ってみてはいかがだろう。

ただ、連泊すればするほど滞在費がかさむのは否めない。そこで、有力な選択肢となるのが湯治向けの宿がある温泉地である。サービスや設備は期待できないが、良質な温泉をもち、宿泊費も1泊数千円とリーズナブルに抑えられる。

このような宿で温泉ワーケーション(温泉地でのワーケーション)というスタイルで長く滞在するのもいいだろう。

今回は安価で湯治のできる温泉地を紹介しよう(ただし、自炊施設のある昔ながらの湯治宿にかぎらず、安価で泊まれる宿も対象とする)。

①鳴子温泉郷(宮城県)

鳴子温泉郷は、鳴子を中心に東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5つの温泉地で構成される。最もにぎやかなのは鳴子温泉で、湯の街情緒もある一方、東鳴子や川渡は湯治場の素朴な風情が魅力。

鳴子温泉郷には湯治宿が数多く健在で、数千円で宿泊できる湯治宿が多数存在する。温泉ワーケーションで連泊するには最適の地である。

温泉街にはシンボルのこけしがいっぱい
温泉街にはシンボルのこけしがいっぱい

②肘折温泉(山形県)

山あいに湧く静かな温泉地だが、伝統的な湯治場の景観が今も残る。長期の湯治客が多いのも特徴で、素朴な湯治宿も多数。日用品や食料品をそろえた商店もある。早朝、温泉街に朝市が立つのも見どころのひとつ。

宿のWi-Fiなど環境面は事前にチェックすべきだが、肘折温泉自体はワーケーションの受け入れにも積極的。日帰り施設の「肘折いでゆ館」にはWi-Fiが使えるワークスペースも用意されている。

肘折温泉の朝市
肘折温泉の朝市

③野沢温泉(長野県)

標高600mに位置する情緒あふれる温泉街には、旅館や土産物屋、飲食店などが並び、長期滞在するにはちょうどよい街の規模感。正統派の温泉旅館も多いが、安価に滞在するなら素泊まり数千円の民宿やペンションなどがおすすめ。

リーズナブルに長期滞在も可能だ。温泉のない宿でも、外湯が13カ所あるので困ることはない。

野沢温泉の「麻釜」
野沢温泉の「麻釜」

④俵山温泉(山口県)

もともと湯治文化が根づいており、各宿に長期滞在する宿泊客は街の中心にある共同浴場に通うのが俵山のスタイル。

昔ながらの小さな宿が多いので、Wi-Fi環境などは確認が必須だが、近年オープンした「ゲストハウスねる山」は、Wi-Fi可でワーキングスペースもある。素泊まり3000円~なのもうれしい。

昔ながらの俵山の温泉街
昔ながらの俵山の温泉街

⑤別府温泉郷(大分県)

「温泉のテーマパーク」ともいえるほど多彩な入浴施設がそろう別府は、街全体が温泉街。特に温泉情緒があるのは、湯煙が立ち上る景観が美しい鉄輪温泉。

別府はホテル、旅館、湯治宿など宿泊施設が約400軒にのぼる。リーズナブルに長期滞在するなら、鉄輪温泉に多数存在する湯治宿が第一候補となる。

別府のシンボル「竹瓦温泉」
別府のシンボル「竹瓦温泉」

高橋一喜|温泉ライター

386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3800超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信中

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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