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絶景をひとり占め! ソロ温泉で訪ねたい「湖の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

海に面した温泉地もいいが、同じ水辺でも湖畔に湯煙を上げる温泉地も魅力的だ。ひとりで静かな湖面をただ眺めていると、心がスーッと落ち着いていく。早朝の静寂に包まれた雰囲気も神秘的である。

湖といえば、火山の存在と切り離せない。噴火の痕跡であるカルデラ湖や、火山によって川がせき止められた結果できた湖であることも多い。それゆえ、山に囲まれた自然豊かな環境にある。

ひとりで温泉に入り、火照った体を湖畔でクールダウンする。そんな非日常の時間を過ごせれば、充実したソロ温泉の旅になるだろう。

数ある湖畔の温泉地の中から、ソロ温泉で滞在したい湖のある温泉地を紹介しよう。

①洞爺湖温泉(北海道)

札幌や新千歳からのアクセスもよい洞爺湖は、カルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で3番目の大きさを誇る。湖としては屈指の景観が自慢で、観光地としても人気だ。

湖畔の温泉街には宿泊施設が並び、湖ビューの露天風呂も多い。ただし、共同源泉である温泉は、宿によって質の差が見られるので注意が必要。筆者が入浴した中では、湖畔からは少し内陸だが、「ゆとりろ洞爺湖」の湯船がお気に入り。

②屈斜路湖畔温泉(北海道)

国内最大のカルデラ湖である屈斜路湖。湖畔の至るところから源泉が湧出し、砂浜を少し掘るだけで温泉が湧き出すほど。寸志で入浴できる露天風呂も複数あり、冬場は白鳥に囲まれながら入浴するというワイルドさ。ただ、湖畔には意外と宿泊施設が少ないので、川湯温泉など少し離れた場所に宿をとって、湖畔に通うといったプランも検討したい。

③田沢湖高原温泉(秋田県)

秋田駒ヶ岳への登山入口にある温泉街。日本一の深さを誇る田沢湖の湖畔ではないが、湖を見下ろす高台に温泉宿が立ち並ぶ。源泉は近くの乳頭温泉郷から引き湯しており、乳白色の濁り湯をかけ流しで楽しめる。なかでも日帰り施設の「アルパこまくさ」の露天は田沢湖を見下ろす絶景温泉だ。少し足を延ばして、人気の乳頭温泉郷の湯をいただくのも楽しい。

④湯布院温泉(大分県)

温泉街にある金鱗湖には温泉が流れ込み、年間を通じて水温が高いため、冬の早朝には湖面から湯気が立ち上る幻想的な光景が見られる。湖畔の共同浴場「下ん湯」では湖面を見ながら入浴できる。観光地化され、高級旅館が多いイメージだが、手ごろな料金の宿もある。

⑤鰻温泉(鹿児島県)

指宿市にある素朴な温泉地。西郷隆盛が湯治したことでも知られる。小さな火口湖である鰻池の湖畔には数軒の宿と共同浴場がある。硫黄が香る本格的な源泉を楽しめる。高温の水蒸気を利用した「スメ」と呼ばれる蒸し器が名物。

高橋一喜|温泉ライター

386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3800超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信中

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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