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ひとり旅におすすめ! ソロ温泉で訪ねたい「関西の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

関西は他の地方に比べて源泉かけ流しの温泉施設が少ないのが玉に瑕だが、歴史や風情ある温泉地が多く存在するのが魅力である。

ひとり旅でゆっくり訪れたい関西地方の温泉地を5カ所紹介する。

①城崎温泉(兵庫県)

柳の木が並ぶ大谿川を中心に、和風旅館や個性的な外観の外湯が並ぶ。浴衣姿の観光客が外湯めぐりをする光景は、「これぞ温泉街」といった風情。文芸館やロープウェイなど観光スポットも多く、散策も楽しい。にぎやかな温泉地が好みの人にはおすすめだ。ただし、外湯は源泉かけ流しではなく、循環利用の宿も多い。宿の源泉のチェックは欠かせない。

②十津川温泉(奈良県)

奈良の深い山の中にあり、どこからアクセスしても到着まで時間のかかる温泉地。その分、自然豊かな環境で、温泉はすべて源泉かけ流し。泉質は申し分ない。大自然の中でひとりでゆっくりと時間を過ごしたい人におすすめ。

③椿温泉(和歌山県)

白浜温泉の陰に隠れがちだが、pH9.9の良質なアルカリ性の源泉が自慢の小さな温泉地。海岸線に数軒の宿と温泉施設のある道の駅が並ぶ。道の駅「椿はなの湯」はぬる湯の名湯、「旅館しらさぎ」は湯治の宿として人気がある。海に面した風光明媚な観光地なので、大海原に癒されたい人におすすめ。

④湯の峰温泉(和歌山県)

開湯1800年、日本最古の湯としても知られる山あいの温泉地。熊野詣の拠点としての利用者も多く、世界遺産の中で唯一入浴できる温泉地でもある。足元湧出の共同浴場「つぼ湯」はぜひ入浴したい。自然と温泉以外はほぼ何もないが、歴史や温泉が好きな人には最高の環境といえる。小規模の宿が多く、静かな時間を過ごせるのが魅力だ。

⑤南紀勝浦温泉(和歌山県)

紀伊半島南部に位置する海の温泉地。大海原を望みながら入浴できる宿も多い。世界遺産の那智山や那智滝、熊野三山、吉野熊野国立公園への拠点でもある。観光客向けの大型旅館が中心だが、硫黄が香る濁り湯は関西ではめずらしく、温泉好きも満足できる。

高橋一喜|温泉ライター
386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3800超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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