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夏こそ入りたい!「川の温泉」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

7月7日は「川の日」。暑さ厳しい季節に最高に気持ちいいのが、温泉が川になって流れる「川の温泉」だ。

川底から湯が湧き出したり、自然の中に湧く源泉が川に合流したりと、その成り立ちはさまざまだが、川遊びもいっしょに楽しめる川の温泉は、夏にぴったりのスポットである。

今回は、不思議な体験ができる「川の温泉」を5つ紹介したい。

登別温泉・大湯沼天然足湯(北海道)

登別は地獄地帯から大量の源泉が湧き出している。大湯沼という温泉の沼からあふれだした川が探勝路に沿って流れる。足湯のみだが、森林浴を楽しみながら壮大な温泉のエネルギーに触れることができる貴重なスポット。

川原毛大湯滝(秋田県)

「川の温泉」の聖地ともいえるスポット。地獄地帯から湧き出した源泉が沢水と合流し、20メートルの高さから滝となって落ちてくる。その迫力に息をのむ。滝つぼが湯船となるが、水量が多いときは危険。また、酸性の湯なので目に入ると激痛が走る。足湯だけでも十分に楽しめる。

秋の宮温泉・川原の湯っこ(秋田県)

山の中にひっそりと湧く秋の宮温泉。温泉街を流れる役内川の川原を掘ると、温泉が湧き出すため、スコップでマイ湯船をつくる。熱めの湯なので、川の水を引き入れてぬる湯になるよう調節する。そのプロセスもアウトドア感覚で楽しい。

吹上温泉・峯雲閣(宮城県)

鳴子温泉郷の山奥に佇む一軒宿の名物は露天にある天然の滝湯。川底から源泉が湧き出している。天候や水量によって湯加減が異なるのも天然の湯船ならでは。混浴なのでハードルは高いが、宿泊すれば入浴客もかぎられる。一浴の価値あり。

満願寺温泉・川湯(熊本県)

熊本の山中にある小さな温泉地に湧く川の共同浴場。いちおうコンクリートで湯船がつくられているが、湯は川底(湯船の底)から直接湧き出す。川の水面と同じ高さなので、まるで川につかっている気分になる。目の前の川には魚が泳ぎ、地元の人が温泉で洗濯をしている。温泉の原風景を味わえる川湯である。

高橋一喜|温泉ライター

386日かけて日本一周3016湯を踏破/これまでの温泉入湯数3800超/著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)/温泉ワーケーションを実行中/2021年1月東京から札幌へ移住/InstagramnoteTwitterなどで温泉情報を発信

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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