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ひとり旅で訪ねたい! ソロ温泉にふさわしい「甲信越の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

甲信越地方に位置する山梨県、長野県、新潟県は、いずれも名湯がずらりと揃う温泉県。自然豊かな環境である一方で、首都圏から比較的アクセスしやすいのも魅力だ。

また、暑い夏日に入りたくなる「ぬる湯」も数多い。

そこで、ソロ温泉(ひとりでの温泉旅)で訪ねたい甲信越地方の温泉地を5カ所紹介する。

下部温泉(山梨県)

山あいに佇む素朴な温泉地で、1200年の歴史をもつ古湯。ひっそりとしているが、どこか郷愁を誘われる温泉街は、ひとり旅にふさわしい。昔から湧く20~30度代のぬる湯が特徴で、温冷交互浴に励む湯治客も多い。源泉にこだわるなら足元湧出の古湯坊源泉館(宿泊のみ)がおすすめだが、他の旅館の多くで温冷交互浴を体験できる。

別所温泉(長野県)

「信州の鎌倉」と呼ばれる温泉地で、国宝の安楽寺八角三重塔をはじめ、古寺古塔が多い。温泉街には和風旅館や共同浴場があり、情緒ある景観を維持している。基本的に源泉かけ流しだが、そうでない宿もあるので、湯の利用状態は事前にチェックしたい。なお、近くには田沢温泉や沓掛温泉といったぬる湯の名湯があるので、源泉にこだわる人はそちらに滞在してもいいだろう。

戸倉上山田温泉(長野県)

戸倉上山田温泉は、温泉が豊かな長野県の中でも地味な存在だが、硫化水素臭を放つ源泉は大変すばらしい。風情のある温泉旅館が多いほか、気軽に立ち寄れる共同浴場が多数存在するのも魅力。昭和レトロな雰囲気の漂う温泉街は、ひとり旅にもふさわしい。

栃尾又温泉(新潟県)

3軒の宿が寄り添うように建つ小さな温泉地。3軒とも湯治対応の宿なので、予算などと相談しながら決めるといいだろう。基本的にはどの宿でも、宿泊した人のみが入浴できる共同浴場を利用する。約36度の源泉は湯との境界があいまいになる不感温度。1時間は平気で入浴していられる。飲泉も可。

野沢温泉(長野県)

標高600mに位置する情緒あふれる温泉街には、旅館や土産物屋、飲食店などが並ぶ。正統派の温泉旅館のほか、民宿やペンションなども多く、リーズナブルにひとり泊ができる。温泉街には寸志で利用できる共同湯が13もあるので、温泉のついていない民宿やペンションに素泊まりで滞在して入浴は共同湯で、という選択肢もある。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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