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ひとり旅におすすめ! ソロ温泉で訪ねたい「レトロな温泉街」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

歴史ある木造の建物、石畳、湯煙、浴衣でそぞろ歩きをする入浴客……そんな情緒あふれるレトロな温泉街は滞在するだけでも「旅感」がアップする。

ひとりで温泉街を散策するのもいいし、温泉街でグルメを愉しむのもいいだろう。

また、情緒ある温泉街は、もともと歴史があって旅館などの宿泊施設が充実している。自分のニーズや予算に合った宿選びをしやすいのもメリットである。

そこで、ソロ温泉(ひとりでの温泉旅)で訪ねたい「レトロな温泉街」を紹介する。

渋温泉(長野県)

このエリアは10以上の温泉地がひしめく一大温泉郷。なかでも渋温泉街の石畳は情緒あふれる。9つの共同浴場をめぐる「外湯めぐり」が名物で、浴衣姿の入浴客がそぞろ歩きを楽しむ光景も絵になる。渋・湯田中を中心にこのエリアに90軒ほどの宿があるので、滞在先の選択肢は多い。

湯平温泉(大分県)

映画『男はつらいよ』の舞台にもなった温泉地は、石畳の坂道が絵になる。坂道に沿って和風旅館が並ぶ独特の景観は唯一無二。共同浴場をはじめ、基本的に源泉かけ流しなのがうれしい。近くの由布院温泉の喧騒が苦手な人、ひとり旅でゆっくりしたい人には、湯平温泉がおすすめ。

鳴子温泉郷(宮城県)

鳴子温泉郷は、鳴子を中心に東鳴子、川渡、中山平、鬼首の5つの温泉地で構成される。最もにぎやかなのは鳴子温泉で、湯の街情緒もある一方、東鳴子や川渡は湯治場の素朴な風情が魅力。規模の大きな温泉郷であるにもかかわらず、湯の街の素朴さもあわせもつ温泉街である。

肘折温泉(山形県)

山あいに湧く静かな温泉地だが、伝統的な湯治場の景観が今も残る。長期の湯治客が多いのも特徴で、日用品や食料品をそろえた商店もある。早朝、温泉街に朝市が立つのも見どころのひとつ。プチ湯治と称して、連泊するのもおすすめ。

湯宿温泉(群馬県)

新潟との県境の三国峠の手前にある小さな温泉地。歓楽要素は何もない静かな温泉地で、「寂れている」と受け取る人もいるかもしれないが、「鄙びている」と受け取るほうが正解。つげ義春の『ゲンセンカン主人』の舞台となった町でもある。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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