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秋はひとり旅がおすすめ! 「ソロ温泉」が魅力的である7つの理由

高橋一喜温泉ライター/編集者

「ひとり旅は寂しい」という人は少なくない。

しかし、ソロ温泉(ひとりでの温泉旅)の魅力にどっぷりはまってしまうと、逆に誰かといっしょに温泉に出かけることが億劫に感じてしまう。

もちろん、大事な人といっしょに出かける旅は思い出になる。旅先の感動を分かち合える相手がいるのも幸せなことである。

それでも筆者は断然、ソロ温泉派である。ソロ温泉の魅力とメリットを7つ紹介しよう。

①行き先を自分で決められる

誰かといっしょだと、行き先は相手の意見に左右される。どうしても声が大きい人の意見が通りがちだ。

温泉を堪能したいのに、温泉のない観光地に出かけることになったら、それこそみじめな思いをする。

みんなが相手に気を遣った結果、誰も興味のない最大公約数的な観光地に落ち着くこともよくある。

②自分のタイミングで出かけられる

複数人での旅は、スケジュール調整に苦労する。たいていは連休や週末に予定を合わせることになるが、かなり先の日程に落ち着くことも少なくない。

「仕事が落ち着いたから明日、温泉に出かけよう」という気分のとき、フットワーク軽く動けるのはソロの強みである。

③相手に合わせる必要がない

ソロ温泉なら、旅先でどう動くかは自由だ。自分の責任で決められる。だが、いっしょに行く人がいれば、相手の希望や都合を聞かないわけにはいかない。

自分は温泉に入りたいのに、相手の希望で興味のない観光スポットに付き合わされたら、どっと疲れてしまう。旅の間くらい、ふだんの人間関係から自由になって、好き放題に振る舞いたいものである。

④見栄を張る必要はない

誰かといっしょだと相手の目が気になったり、相手の価値観に合わせてしまうのは人間の性だ。

本心では「温泉さえよければ、どんな簡素な宿でもいい」と思っているのに、誰かといっしょだと、それなりに気の利いた宿を選んでしまうことも。見栄を張らずに過ごせるのも、ソロ温泉の魅力である。

⑤温泉宿で自由に過ごせる

温泉旅館に複数人で宿泊すれば、たいていは同室でずっといっしょに過ごすことになる。

一人になる時間はほとんどなく、ずっと緊張を強いられる。いくら気の置けない家族や友人でも、四六時中、同じ部屋でいっしょにいれば息もつまるもの。ひとりなら誰かに気を遣う必要もなく、自由に過ごせる。

好きな時間に温泉に入って、眠くなったら惰眠を貪る。「せっかく温泉に来たのだから、だらだらと過ごしたい」という願望も叶う。

⑥好きな宿泊プランを選べる

宿泊にはさまざまなプランがある。高級旅館の2食付きプランで上げ膳据え膳の贅沢な時間を過ごすのもいいし、簡素な宿で素泊まりプランを選び、温泉街の居酒屋に飛び込んで地の物に舌鼓を打つのもいい。

人それぞれ自分に合った旅のスタイルがある。誰かといっしょだと、自分にとって心地よい旅のスタイルを貫くことは困難になる。

⑦自分の時間をもてる

ソロ温泉の醍醐味のひとつは、ひとりの時間をもてることだ。現代人は会社や家、SNS上で人間関係に縛られがちである。

もちろん、自分ひとりだけで生きていくことはできないが、たまには人間関係のしがらみから自由になって、自分を見つめ直す時間をもつことも大切である。

このようにソロ温泉はさまざまなしがらみから解放され、自由になれるのが魅力なのだ。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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