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まだ間に合う! 「紅葉が美しい温泉地」5選(西日本編)

高橋一喜温泉ライター/編集者

例年よりも紅葉は遅れていたが、いよいよ雪が降るエリアも出始め、紅葉シーズンは終盤。

だが、平野部ではまだ紅葉が見頃の温泉地は少なくない。

紅葉を愛でながら温泉に入れるのは、日本人ならではの特権だ。

そこで、紅葉が美しい西日本の温泉地を5カ所紹介したい。

湯原温泉(岡山県)

美作三湯のひとつで、開放的な混浴露天風呂「砂湯」が名物。川沿いの巨大な湯船であるにもかかわらず、足元湧出している大変貴重な露天の共同浴場である。川沿いに10軒ほどの宿が並ぶ。のどかでゆっくりとした時間を堪能できる温泉地だ。砂湯の周辺も紅葉で彩られ、湯につかりながら紅葉狩りを楽しめる。

有馬温泉(兵庫県)

関西を代表する歴史ある名湯。赤茶色に濁る「金泉」は、日本屈指の成分量を誇る濃厚湯。坂道に旅館や商店、寺社が並ぶ温泉街は散策するのも楽しい。なかでも瑞宝寺公園は、約2000本のモミジとカエデで彩られる紅葉スポット。有馬温泉を愛した太閤秀吉が「いくら見ていても飽きない」と称えた庭は、紅葉シーズンこそ訪れたい。

長門湯本温泉(山口県)

県内最古の歴史をもつ温泉地。星野リゾートなどが中心となって温泉街の再生プロジェクトが始動し、2020年3月に共同浴場「恩湯」がリニューアルオープン。モダンな施設に生まれ変わったが、ぬるくてやわらかい湯は健在。温泉街の中心にある「紅葉の階段」では、「紅葉ごろ寝BAR」というイベントが開催中で、ごろ寝しながら紅葉を楽しめる(11月26日まで)。

黒川温泉(熊本県)

阿蘇山の北、南小国温泉郷の温泉地。渓谷に沿って30軒弱の和風旅館が建ち並ぶ山間の温泉で、複数の宿に入浴できる入湯手形が人気を集めている。多くの宿が雑木林に囲まれた露天風呂をもち、紅葉シーズンには赤や黄色に色づいた木々を見ながら入浴できる。山みず木、旅館山河のほか、多くの宿で紅葉の絶景を楽しめる。例年11月上旬~11月下旬。

筌の口温泉(大分県)

人気観光スポットである「九重夢大吊橋」の近くにある筌の口温泉。すばらしい共同浴場もあるが、紅葉が美しいのは「旅館新清館」。明治35年創業の老舗宿で、森の中にある露天風呂では、森林浴とともに紅葉狩りを楽しめる。鉄分を含む褐色のにごり湯とのコントラストも見事。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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