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『マツコの知らない世界』で紹介! 温泉ライター厳選の「紅葉が美しい温泉」(東日本編)

高橋一喜温泉ライター/編集者

2023年11月28日(火)に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系列)にて、「紅葉温泉」の世界をプレゼンする機会をいただいた。

収録に向けて全国の「紅葉温泉」をピックアップしたが、放送の中でくわしく紹介できたのは時間や編集の都合で一部に限られてしまった。そこで、あらためて筆者がおすすめの「紅葉温泉」を紹介したい。まずは東日本から。

十勝岳温泉 湯元 凌雲閣(北海道)

標高1280m、北海道で最も高地に建つ山の一軒宿。何と言っても、自慢は十勝岳連峰を望む絶景露天風呂。秋は見事な紅葉、冬は白銀の世界を楽しむことができる。かけ流しにされた赤茶色に濁った源泉も、温泉ファンに人気。冬季も営業。

二岐温泉 大丸あすなろ荘(福島県)

「日本秘湯を守る会」の宿で、日本の原風景といえるような自然豊かな環境が見事。なかでも渓流沿いに点在する露天風呂は、自然の風景の中に溶けこんでいて、入浴客を魅了している。特に周囲の木々が色づく紅葉の時期は一度は訪れたい絶景だ。源泉もかけ流しにされ、泉質の良さでも定評がある。

川治温泉 薬師の湯(栃木県)

鬼怒川温泉の上流、男鹿川沿いに10軒弱の宿が並ぶ静かな温泉地。川沿いにある共同浴場「薬師の湯」の露天風呂が名物。川に面した湯船からぬる湯を堪能できる。旅館「湯けむりの里柏屋」の露天風呂からは見事なアーチを描く「黄金橋」と紅葉の絶景を拝むことができる。

濃溝温泉 千寿の湯(千葉県)

君津市の山中にひっそり佇む小さな日帰り温泉。小ぶりの内湯のみだが、温泉資源が乏しい千葉県ではめずらしい源泉かけ流しの湯が楽しめる。放送の中で紹介したように、満遍なく湯が行きわたるようにした工夫した湯使いがすばらしい。浴室の窓からは笹川の渓谷と紅葉を望める。

南足柄温泉 モダン湯治おんりーゆー(神奈川県)

箱根外輪山の中腹に位置する、約3000坪の閑静な森の中にぽつんとある日帰り温泉(宿泊も可)。透明の単純硫黄泉が満たされた広々とした露天風呂は、雑木林に囲まれ、紅葉シーズンは赤や黄色に色づいた木々を見ながら入浴できる。

燕温泉 黄金の湯(新潟県)

燕温泉は標高1100m、妙高高原温泉郷の中で最も高所に位置する温泉地。乳白色に美しく濁った湯が人気を集める。温泉街の近くにある「黄金の湯」は無料で入浴できる野天風呂。登山道の入口にある湯船は野趣あふれるロケーションで、紅葉の時期はまわりの木々が赤や黄色に染まる。冬季閉鎖。

駒の湯温泉 源泉 駒の湯荘(静岡県)

ぬるめの源泉が自慢の一軒宿。内湯や露天風呂など男女計15個ほどの湯船が存在しているのは、毎分200リットルという豊富な湧出量ゆえ。雑木林に囲まれた露天風呂では、紅葉を愛でながら入浴することができる。

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今年の紅葉シーズンは一部を除き、ほぼ終了しているが、ぜひ来年の秋に「紅葉温泉」を体験しに出かけてみてはいかがだろうか。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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