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ひとり旅もおすすめ! 源泉かけ流しが堪能できる「名古屋周辺の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

中部地方の中核都市である名古屋。都市部はあまり温泉のイメージはないが、少し足を延ばせば、源泉かけ流しの良質な湯を楽しめる温泉地や施設を見つけることができる。

今回は、名古屋近郊の源泉自慢の温泉地を5つ紹介したい。

尾張温泉(愛知県)

尾張温泉「東海センター」は、名古屋の中心街から西の市街地にある巨大日帰り温泉。人気の温泉施設で入浴客も多いが、100人以上入れそうな岩づくりの内湯のほかに露天風呂もあるので、ゆとりをもって入れる。一方で、湯船が巨大であるにもかかわらず、透明の単純温泉を源泉かけ流しで楽しめる。

湯の山温泉(三重県)

三重県北部の最高峰、御在所岳の斜面に湯けむりを上げる。名古屋からのアクセスにすぐれながらも豊かな自然に恵まれている。泉質は全国的にも貴重な放射能泉。「グリーンホテル」や「アクアイグニス」などの温泉施設でかけ流しの湯を堪能できる。

榊原温泉(三重県)

津市の山中にある歴史ある温泉地。平安時代に著された『枕草子』の中にもその記述が見られるとか。現在では10軒弱の宿が軒を連ねる。老舗宿の「湯元榊原舘」は甘い硫黄の香りがする透明湯で、源泉かけ流し。なかでも源泉風呂には32度のぬる湯が100%かけ流しにされており、湯の個性が際立つ。加温湯と交互に浸かると至福の気持ちよさだ。

海津温泉(岐阜県)

名古屋市からも近い宿泊&日帰り施設。湯船には黄褐色に濁った濃厚な塩化物泉がオーバーフローしている。その色は「金色」と称される。塩分と鉄分が強く際立ち、すぐに体がポカポカと温まる濃厚湯だ。館内には計19の多彩な湯船が並ぶ。

湯谷温泉(愛知県)

鳳来峡の川沿いに旅館が並ぶ静かな温泉地。開湯は奈良時代とされるほどの古湯で、緑色に濁った塩化物泉をかけ流しで楽しめる旅館もある。渓谷の景色を眺めながら入浴できる露天風呂をもつ宿もあり、ゆっくり宿泊で訪れたくなる。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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