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2024年はひとり旅へ行こう! 「ソロ温泉」でやってみたい10のこと

高橋一喜温泉ライター/編集者

2023年はコロナ禍から通常モードへとシフトし、いまや移動を制限されることなく、旅行ができるようになった。

2024年は思いっきり温泉旅行を楽しみたい。ひとり旅の魅力を提唱してきた筆者がおすすめしたいのは、やはり「ソロ温泉」だ。

ひとり旅でしか味わえない魅力がいっぱいある。「ひとり旅は興味あるけれどなかなか踏み切れない……」という人は、今年こそ「ソロ温泉」に出かけてみてはいかがだろうか。

そこで、今回は「ソロ温泉」でやってみたいことを10個紹介したい。

①ひらめきで旅に出る

ソロ温泉は何から何まで自由。もちろん、いつ、どこの温泉に出かけるかも自由だ。寝起きに「今日、温泉に行こう!」と思い立つのもありだ。何かを自ら決断することは、自分の人生の主導権を握ることでもある。他の誰かではなく、自分で決めた事実が、旅を充実したものにしてくれる。

②車内でひとりカラオケ

筆者は温泉地までレンタカーで移動することも多いが、昔からひとりでドライブしていると、音楽に合わせて歌いたくなる。みんなで行くカラオケは苦手だけど、密室だから心置きなく熱唱できる。自分を解放できる瞬間は意外と貴重である。

③自分自身と対話する

もちろん、心の中での話である。忙しない日常だと、自分自身のことを考えることが疎かになりがちだ。「自分は何を考えているのか」「これからどうしたいのか」「今のままでいいのか」など、ソロ温泉は自分を見つめ直すのに格好の機会である。

④直感を信じてお店に飛び込む

ガイドブックやインターネット検索で調べれば、その土地のおいしいものにありつける。だが、せっかく一人なのだから、自分の直感を信じて、お店の暖簾をくぐってみてはどうだろう。「行き当たりばったり」は旅の醍醐味である。意外と直感はアテになるものだ。たとえ失敗しても、いい思い出となるだろう。

⑤スマホ断ち

せっかくのひとり旅なのだから、一時的に人間関係のスイッチをオフにしてしまおう。スマホが手元にあると、どうしてもSNSなどが気にってしまう。スマホをいじっているなら、わざわざ旅に来た意味もなくなってしまう。思い切って電源をオフにするか、かばんの奥の奥にしまっておこう。1~2日くらいスマホがなくても、意外と平気なものである。

⑥ひたすら読書

スマホやテレビがなくても本がある。移動中や温泉入浴の合間は、読書するのに絶好の時間だ。積読してある本を旅のお供にしよう。ただし、あまり分厚い本を持っていっても読み切れない。薄めの本がおすすめ。ちなみに、筆者は仕事柄、ふだんから活字を読む機会が多いので、あえて本は読まないようにしている。

⑦独泉

ソロ温泉のメリットはひとりになれることである。せっかくだから湯船でもひとりの時間を満喫したい。大きな湯船や景色のよい露天風呂にひとり浸かる贅沢はなかなか体験できない。他の入浴客といっしょになるかは運しだいだが、平日や中小規模の宿を狙うと、意外と独泉できるタイミングは多い。

⑧ゴロゴロ、ダラダラ

ひとりなのだから、他人の目を気にするのはやめよう。ふだんしっかり生活している人なら、だらしない自分になってもいい。湯上がりにビールを飲んで、浴衣でうたた寝。控えめに言っても最高である。旅の前から「ひたすらだらける」ことを目的にすれば、あとで罪悪感に苛まれることもない。

⑨旅先での交流を楽しむ

意外に思われるかもしれないが、ひとりだからこそ、現地で交流が生まれやすい。湯船でいっしょになった人、飲食店の店員さんやお客さん……無理して話す必要はないが、「ちょっと話してみたい」と思ったら、自分から話しかけてみよう。筆者は何度も経験しているが、快く応じてくれる人が圧倒的に多い。友人といっしょに行ったときの会話は9割9分忘れてしまうが、現地の人と交流したときの会話はずっと忘れないものだ。

⑩延泊する

その温泉地や旅館が気に入ったら、もう一日延泊してみるのもいい。ひとりなのだから、自分の都合さえつけば、いつ帰るかも自由だ。旅を始まりと終わりを決められるのは自分だけである。これぞソロ温泉の真骨頂だ。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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