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冬のひとり旅におすすめ! ソロ温泉で滞在したい「山陰の温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

温泉が恋しい季節だ。ひとりで温泉旅(ソロ温泉)に出かけて、ゆっくりと時間を過ごすのは最高の贅沢である。

そこで、ひとり旅に向く静かな温泉地が多い山陰地方に絞って、冬におすすめの温泉地を5カ所紹介したい。

長門湯本温泉(山口県)

県内最古の歴史をもつ温泉地。星野リゾートなどが中心となって温泉街の再生プロジェクトが始動し、2020年3月に共同浴場「恩湯」がリニューアルオープン。モダンな施設に生まれ変わったが、ぬるくてやわらかい湯は健在。若い世代にも訴求する温泉地として注目されている。

俵山温泉(山口県)

長門湯本温泉と同じく長門市にある素朴な温泉地。もともと湯治文化が根づいており、各宿に滞在する宿泊客は街の中心にある共同浴場に通うのが俵山のスタイル。浴衣に着替えて宿から外湯まで小道を歩くのも風情がある。ひとり旅が似合う温泉地だ。

有福温泉(島根県)

階段状のレトロな温泉街。旅館の廃業が相次ぎ、現在は旅館3軒のみ。だが、3つの共同浴場があるなど、源泉の質は山陰屈指。温泉につかりながら静かな時間を過ごせる。現在はワーケーションを軸に有福温泉の再生に取り組み始めている。

温泉津温泉(島根県)

世界遺産の温泉。石見銀山の一角にあり、往時は積み出し港として賑わった港町の温泉。昔ながらの建物が並ぶ温泉街は、鄙びていて風情は満点。積雪すると街の風景は一変。「元湯泉薬湯」と「薬師湯」の2軒の共同浴場はアツアツの湯で知られるが、もちろん源泉かけ流しで新鮮である。ひとりで湯の街情緒を感じたい人におすすめ。

鷺の湯温泉(島根県)

開湯は8世紀と山陰でも屈指の歴史を誇る温泉地。田園地帯に数軒の宿が佇む小さな温泉地だが、宿や日帰り温泉施設で、かけ流しの湯を堪能できる。隣接している足立美術館は、アメリカの日本庭園の専門誌で10余年あまり日本一の評価を得るなど世界的にも注目を浴びている。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3800超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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