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脂肪は有酸素運動すると二酸化炭素として呼吸で外に排出される

「運動なしで食事だけで痩せる」というキーワードをよく目にします。でも知って欲しいのは脂肪を排出するには有酸素運動をしないといけないという点です。

脂肪は酸素を取り込むと二酸化炭素として呼吸で排出される
脂肪は酸素を取り込むと二酸化炭素として呼吸で排出される

食事で体重を落とすとどうなるのか?

仮に運動なしで食事で体重を落とすとなると、それは確実に「筋肉を落とす」ということになります。なぜならば脂肪は有酸素運動をしないと二酸化炭素にならないわけですから、減っているとしたら筋肉と水分しかないからです。

食事で体重は減るが脂肪はそのまま残る

食事制限で真っ先に筋肉が落ちますが、カロリーを制限していると消費カロリーも減ります。人間の体は上手くできていて、摂取カロリーと消費カロリーを合わせるようになっています。だからカロリー制限で消費カロリーも自動的に減ります。

食事制限では筋肉が減り脂肪はそのまま残る
食事制限では筋肉が減り脂肪はそのまま残る

ズボラでは脂肪は落ちない

ズボラでも体重は落とせます。それは筋肉と水分を減らすことで可能だからです。でも脂肪は落ちません。そして筋肉は永遠に落ち続けるわけではないので、ある一定まで減るとそれ以上減らなくなります。そうなった時が「リバウンド」のタイミングになります。落とす筋肉はない、脂肪は減らない、相変わらずズボラであるなら体重はピーク時の体重に戻ろうとします。その時どうやって体重を戻すかというとそれは脂肪を増やすしかありません。だって筋肉は運動しないとつきませんから。

ズボラダイエットはリバウンドして終わる

「運動しない、食事だけで食べて楽々痩せる」というキャッチコピーの終着点はリバウンドです。そして現実を受け止めてみんな渋々ジムに入会します(笑)やっぱり運動しないとダメなんだなと。

運動なしの都合の良いダイエットは存在しない
運動なしの都合の良いダイエットは存在しない

有酸素運動は1回30分以上が脂肪を減らすにはおすすめ

別にジムに行かなくても自宅で有酸素運動はできます。その際に気を付けて欲しいのは30分以上行うということです。仮に10分でも全く成果がないわけではないですが、運動を継続していく上で満足感を得ながら脂肪燃焼効率を良くするには30分以上が好ましいことが分かっています。最初は10分からでも構いませんが、30分以上やった時は爽快感や満足度が高くなり、継続しやすくなります。30分できたら次は60分に挑戦するなど、生活のリズムに合わせて無理なく続けていけるように少しずつ調整していくといいです。間違っても1ヶ月で成果を出そうと思わずに1年継続することです。少しずつ行うことで得られる効果は計り知れません。急がば回れです。最後におすすめの有酸素運動を貼り付けておきます。

マッスルウォッチング株式会社 代表取締役。2007年よりYouTubeチャンネル「Muscle Watching」を運営。「美人はキレイな筋肉でできている(KADOKAWA)」など著書4冊。

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